ほっかいどうデータベース

玄米酵素「ハイ・ゲンキの故郷(さと)」柔らかい玄米を今秋から販売開始

今秋から発売が開始される「ハイ・ゲンキの故郷(さと)」は数量限定

北海道発の健康補助食品「玄米酵素」の開発・販売を手掛ける「玄米酵素」(本社・札幌市、鹿内正孝社長)。10年前から研究してきたこれまでにない新感覚の玄米が完成し、秋にも「ハイ・ゲンキの故郷(さと)」として販売が開始される。

簡単に炊けて機能性が高い新感覚の玄米

玄米酵素は「正しい食生活(食事道)と玄米酵素の普及を通じ、多くの方へ真の健康を届けたい」との思いで1971年10月に設立。北海道発の健康補助食品として全国に愛食者を拡大してきた。

その活動は主力商品の玄米酵素「ハイ・ ゲンキ」シリーズの販売に止まらず、自然食レストランや自然食ショップ「元氣倶楽部」、クッキングスクール、健康保養施設「洞爺健康館」、農業法人「洞爺自然農園」の運営、健康経営の提案、セミナーの開催、大学や医師などとの連携によるエビデンスの追求などにも拡大。「元氣倶楽部」では、大豆粉末や玄米麹を原料とするPB商品の開発も開始した。拠点も東京、大阪、 仙台、九州、沖縄など全国に展開しており、愛食者は海外にも広がっている。

また、グループ企業のコーケンでは当別町にISO 9001、北海道HACCAPPを取得した工場と研究所を保有。契約農家で栽培された原料米で製品を製造するほか、研究や開発も担ってきた。その1つが新しい玄米の研究だ。

同社では創業当初から健康社会の実現のために、玄米を取り入れた食生活を提唱してきたが「健康に良いのは分かるがおいしくない」「炊くのが面倒」という声も多かった。そのため誰でも手軽に玄米食を続けるには新しい玄米の研究と開発が必要と判断。「簡単においしく炊けて、機能性が高い玄米」を目指して研究をおこなってきた。

道内の契約農家が農薬を使用せずに栽培

「ハイ・ゲンキの故郷(さと)」は、「モチモチ感がある」「皮の部分が薄く手軽に炊ける」「冷めてもおいしいのでお弁当にも合う」などが代表的な特徴。「固くてまずい」「炊くのが面倒」「おいしく炊けるか心配」「子供や高齢者には無理」といった玄米食に関するイメージを大きく変えるものとなっている。
こうしたおいしさの秘密は、皮(表皮)の部分が柔らかく、1〜2時間で十分に吸水ができるなどの性質があるため。吸水とともに裂け目が生じ、食感が柔らかく感じられるというのも秘密の一つだ。また〝モチモチ感″が強いのは、アミロースの含有率が10%と低いため。さらに、タンパク質の含有量が7・0%と低いのも、旨味を感じる大きな要因となっている。

栽培は、農薬や化学肥料を一切使用しない農法で道内の契約農家が担当。子どもたちが安心して昆虫や動物と触れ合える自然豊かな田んぼを目指し、オタマジャクシやトンボなどにも優しい農法で栽培している。
また契約農家では、毎年1回、外部機関(環境研究センター)でポジティブリスト制度に則った残留農薬検査を実施。 残留農薬の種類は250にも達している。さらに毎年収穫時には、外部機関(環境研究センター)で放射線核種(セシウム・137、セシウム・134、ヨウ素・131 )ごとに放射線を測定。安全性の確認もおこなっている。

実際に「ハイ・ゲンキの故郷(さと)」を食べたモニターからは、次のような意見が寄せられている。
「玄米が苦手な子どもたちも喜んで食べてくれます。玄米食だと、野菜嫌いでも栄養バランスがとれるので助かります」
「玄米を圧力鍋で炊くのは面倒で続きませんでした。この玄米は、炊飯器でもおいしく炊けます。男性も抵抗感なく、食べてくれる味と食感です」
「白米とブレンドして炊くのが好きです。発芽玄米を混ぜるよりおいしいと思います。メタボ気味の主人も『これなら毎日でもいいよ』と言ってくれました」
「冷めてもモチモチしたまま。お弁当に使ってもOKです。炊き上がって30分くらい保温すると、さらにおいしくなりました」など。

ただし炊き方には若干の注意が必要で、同社では「浸水は1時間以上」「玄米食が初めての方は白米をブレンドして炊く」などの炊き方を推奨している。

なお、今年5月には新篠津村で、今年の農作業の無事と豊作を祈る田植えの神事「御田植祭」を実施。開発のもととなる品種「ゆきむつみ」の苗植えもおこなった。玄米酵素からは道見重信相談役と西田匡専務、コーケンからは真山政文社長が参加。9月下旬に収穫したあとは、伊勢神宮にも奉納する予定だ。

当別町の全小中学校で玄米給食を提供

「ハイ・ゲンキの故郷(さと)」が販売されるのを前に、8月31日には生産工場がある当別町の全小中学校で、「ハイ・ゲンキの故郷(さと)」が給食として提供された。当別町では、日頃から麦飯など北海道産や当別町産の食材を取り入れたメニューが提供されており、地産地消の一環だ。

当日は、当別町立西当別小学校に玄米酵素のスタッフが訪問し、1年生の教室を見学。給食の配膳前には、水野知光常務が食育も兼ねて「玄米の健康パワー」の動画を用いた講義を展開した。

学校の給食予定献立表には、玄米の良さを紹介するコーナーも設けられていたが、分かりやすい動画での説明に子どもたちの理解もさらに深まった。

給食のメニューは、玄米ご飯(玄米:白米を4:6でブレンド)、うま煮、味噌きんぴら、ひりょうず揚げ、と玄米ご飯にぴったりの健康的なメニュー。同校の栄養教諭らが、玄米の炊き方や白米とのブレンドに工夫を凝らして準備した。「ハイ・ゲンキの故郷(さと)」は皮の部分が薄いため、水に浸す時間は1時間程度。圧力鍋を使わなくても手軽に炊くことができるため「通常の白米を炊く機材でも、柔らくてモチモチしてておいしく炊き上がりました」(栄養教諭)とその良さを実感。配膳時には、子どもたちから「玄米、おいしそう!」といった声も。実際に食べ始めると、「おいしいね」「家で食べる玄米より柔らかい」といった感想も聞かれた。

同社の担当者は「玄米の産地は当別町や新篠津村。農家のみなさんが農薬や化学肥料を使用せず、手間を惜しむことなく栽培してくれています。当別町から、北海道中、日本中に玄米給食を広げていくのが目標です」と語った。

農業を支援することで地球の健康に貢献

玄米酵素では、昨年10月の創業50周年を機に、愛食者60万人の達成に向けた新しいビジョン「NEXT50」を発表。第2の創業期として「医療」「食」「教育」「農業」「自然」の食に関する5つの健康事業について、将来的なビジョンを設定した。今回、新発売となる新しい玄米については、このうち「食」と「農業」に当たる。また玄米給食の普及を目指していることから、「教育」分野にも携わっている。この教育の分野としては、利益の一部および全国の愛食者からの寄付金をもとに、児童養護施設に玄米を寄贈する活動を21年11月から開始。〝食べやすくて美味しい玄米〟が届いた札幌市内の2つの児童養護施設からは、「体調が良い」「お腹の調子が良い」といった喜びの声が届いており、今後は寄贈する玄米の量を増やしていく方針だ。

鹿内社長は「私たちの使命は玄米食の普及を通じて、健康社会の実現、日本の米文化の復活に寄与していくこと。安心安全な農業を支援することで日本の農業を元氣にし、地球の健康にも貢献していきたい」と熱い思いを語っている。



「玄米の健康パワー」の動画による授業を実施。子どもたちも真剣


当日のメニュー。玄米のほかヘルシーな料理が並んだ

皮の部分が薄いので、籾殻を取り除くだけで炊くことができる
鹿内正孝社長
今春5月には新篠津村で田植えを開始
安全と豊作を祈る田植えの神事「御田植祭」も厳かにおこなわれた
ラインアップが豊富な主要商品「ハイ・ゲンキ」シリーズ