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ハヤカワ建設

起重機船で岸壁の基礎となる鋼管杭を打設

〝海工事のプロ集団〟。健全経営で北海道の発展に寄与

港湾土木工事を主事業とするハヤカワ建設は1977年創業。公共事業を主体に事業を展開していたが、資金繰りの悪化に伴い2011年6月に民事再生法を申請した歴史を持つ。今年6月で再スタートから丸11年が経過する。

再生に向けての指揮を執ったのは、当時専務だった岡隆哉社長。「取引先をはじめ、金融機関にも協力を仰ぎながら事業の再構築に取り組んできました。二度と同じ失敗をしないよう、経営基盤の強化に努めています」と岡社長。

20年度の売上高は27億3800円で、21年度も26億5000万円を計上。利益もしっかりと確保するなど、強固な財務体質を築きつつある。

港湾土木工事では、大型起重機船をはじめとする全14隻の船舶を駆使し、主に防波堤や岸壁の建設、海中への魚礁の埋設などをゼネコンなどから請け負う。石狩や苫小牧、室蘭などの港をはじめ、日本全国で港湾土木工事を手がけており、東日本大震災の復旧工事にも携わった。

また、石狩湾新港で今年からはじまる洋上風力発電事業への参画も決定。これまで培ってきたノウハウを新エネルギー分野でも生かす。

岡社長は「いただいた仕事を通じて北海道、そして地域の発展に寄与することが当社の役割。CSR活動も少しずつ増やしていきたい」と力を込める。

岡隆哉社長