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旭川建設業協会が会員企業のICT化をバックアップ

100年を超える歴史を持つ旭川建設業協会

建設業にDX・ICT化の波が押し寄せている。ただし、積極的に取り組んでいるのはまだまだ業界大手が中心だ。そうした中、旭川建設業協会の取り組みが注目されている。

旭川建設業協会の会員企業は65社。2月28日の定時総会では前副会長の荒井保明氏が新会長に選出された。

荒井会長は、旭川最大手の建設会社・荒井建設の社長。同協会では前期まで総務企画委員会の委員長を務めており、ICT普及に尽力してきた。

「ICT対応は下請けや小規模現場でも求められるようになっていくでしょう。まずは中小の建設会社がICT化をするうえでネックとなっている費用負担を軽減したい」と荒井会長。

この2月には、協会主催のオンラインセミナー「建設DXに向けたICTの活用」を開催。小松製作所、NTTドコモなどの合弁会社「アースブレイン」(本社・東京都港区)を中心に、DX・ICT化関連の先進企業が共催した。

アースブレインでは、油圧ショベルにデジタル機器を〝後付け〟することでICT施工に対応する「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」を開発している。

道内では建機リースの「北海産業」(本社・苫小牧市)が小型建機30台以上にこの〝後付け油圧ショベル〟を設置済み。同協会会員企業へリースし、小規模現場で活用してもらう意向だ。

地方の建設業協会によるローコストでのICT導入の試みに期待だ。

荒井保明会長