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広信工業

子ども達にダンプや重機と触れ合える場を提供するなど、業界のイメージアップを推進

人材確保に成功し大型案件を受注。女性ドライバーも活躍

骨材などの販売や運搬を手掛ける「広信工業」。関東への拠点配置などで業績を伸ばし続けている。

2021年に北海道新幹線「札樽トンネル」建設工事、22年には石狩川改修工事を受注するなど、工期が5年以上の大規模工事にも参画。22年度は過去最高収益を達成するなど、堅調な業績が続く。

業容も拡大している。昨年は、グループに4社目として「いち建舗装工業」(本社・札幌市)が仲間入り。30年以上の歴史を持つ道路舗装会社で、土木工事、重機による除雪事業なども手掛けている。

「冬期間にダンプによる排雪運搬を行っていましたが、これにより除雪から排雪までワンストップ対応が可能となりました。骨材の販売・輸送、土木から舗装工事までを広範にカバーする体制を構築しました」と張本淳史会長は話す。

こうした急成長を支えているのは、複数の大型案件を同時進行で行える豊富な人材。人材確保のためにSNSを有効活用している。女性ドライバーを広告塔に採用したことで、同社のインスタグラムのフォロワーは3万3000人と国内業界トップクラスだ。

張本会長は「当社の知名度と仕事に対する認知度が一気に高まった」と語る。

一方、地域貢献活動にも取り組む。6月18日につどーむ(札幌市・東区)で開催されたスポーツ・カルチャーの体験イベント「スポカル2023 inつどーむ」に協賛。会場にダンプや重機を展示して撮影会を行うなど、業界のイメージアップを図った。

「子ども達を中心に、いろいろな人が集まるイベントです。ダンプや重機を身近な存在として感じてほしかった。今後も女性ドライバーの採用や地域貢献の取り組みを推進していきます」と張本会長は道内業界の先陣を切る。

子ども達にダンプや重機と触れ合える場を提供するなど、業界のイメージアップを推進
張本淳史会長
女性ドライバーが多く活躍する