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フィーリスト

吉野俊文社長

高い技術力でエンジニアの〝人余り〟をチャンスに変える

 札幌に本社を置き、東京、仙台、京都に拠点を構えるIT企業「フィーリスト」。WEBシステムの開発・保守を事業の柱とし、2015年の設立ながら社員数は約90人、19年の売上高は6億5000万円を突破した。

 下請け体質の道内IT業界の中、元請けとしての受注も多いことが強み。19年からは大手無料通信アプリのポータルサイトの開発にも参画するなど、高い技術力を発揮している。

 ただ、20年の売り上げ見込みは7億5000万円ほどと控えめだ。

「新型コロナウイルスの影響で、予定していたプロジェクトの延期や中止が響いています」と吉野俊文社長。

 首都圏でも開発案件などは減少傾向にある。これまではエンジニア不足が叫ばれてきたが、現在は〝人余り状態〟になりつつあるという。

 吉野社長は「技術者が余っているぶん、これまで以上にエンジニアのスキルが求められています。技術力を売りにしてきた当社にとっては大きなチャンス」と攻勢に打って出る。

 そこで中途採用は一旦ブレーキをかけ、自社のエンジニアのスキルアップに時間と費用を投資する。定期的な社内勉強会の開催をはじめ、外部講師による研修なども検討。同社のストロングポイントに磨きをかける。

 また、同社はこれまで、「販売」「集客」「拡散」などをテーマに通販サイトやECサイトなども数多く手がけてきた。新型コロナウイルスの影響で、各業界では非対面型ビジネスの立ち上げが活発化していることもあり、同社に寄せられる相談が増えている。

「アフターコロナにおいて、ビジネスの形が変わることは間違いない。WEB活用のプロとして、どのような提案ができるか。われわれの発想力が問われますし、アンテナを張っていないIT企業は淘汰されていくでしょう」と吉野社長。

 同社では、IT化を促進する公的な補助金などを活用。顧客企業の負担軽減も図っている。

若い社員が活躍する本社オフィス