アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】田中幸雄氏

いまの若い選手は堂々としている

顔の映らないラジオ解説のほうが…

斉藤 今回はミスター・ファイターズこと田中幸雄さんの特別版です。現役時代は22年間、指導者時代を含めると、ちょうど30年間チームひと筋です。

田中 長いですね(笑)

斉藤 昨シーズン限りでファーム監督を退任し、解説者となられました。

田中 話すこと自体は嫌いではないのですが、得意ではないと感じています。それでも解説1回目(HBCテレビでの4月1日の開幕カード3戦目)は、岩本(勉)くんとのダブル解説だったので、気が楽でした。やりやすかったです。

斉藤 ガンちゃんの幸雄さんに対するリスペクトが感じられる解説でした。

田中 そうでしたか。ありがとうございます。現役時代、一緒にやっている時期が長かったですからね。岩本くんとは考え方が似ているので、波長がうまく合ったのかもしれません。

斉藤 ガンちゃんはどんな後輩ですか?

田中 見たままですよ(笑)。関西出身ですから、明るくて、よくしゃべって、その場を盛り上げてくれる。

岩本くんがまだ新人のころの話ですが、彼が二軍のブルペンで投球練習している記憶が残っています。「球の速い投手が入団してきたな」という印象でした。ただ、コントロールがとても悪かったです。

斉藤 イップスだったんですもんね。

田中 僕もプロ2年目のとき、イップスを発症しました。原因は極度の緊張でしょうね。開幕戦で暴投をしてしまい、そこから指先の感覚がおかしくなってしまいました。

開幕カードで解説をしたとき、岩本くんとイップスをどう克服したのかという話にもなりました。とにかく投げて投げて投げるしかないんですよね。

斉藤 開幕前にはラジオ番組にも出演していただき、ありがとうございました。大反響でした。

田中 また呼んでいただければ!

斉藤 解説はテレビとラジオのどちらがやりやすいですか?

田中 ラジオは顔が映らないでしょう。だからラジオで(笑)。声だけだったらいいんですが、人前にあまりでたくないというのがありまして……。なるべく講演などはお断りさせていただこうかと。

斉藤 これまでたくさん出てらっしゃった方が何をおっしゃいますか(笑)。野球教室はウエルカムですか?

田中 はい。もちろんです。今後の仕事については、自分の力では何もできないので、所属事務所をはじめ、いろいろな関係者にサポートしていただきながら、活動の幅を広げていきたいと思っています。

斉藤 大好きなゴルフをする機会が増えそうですね。

田中 休日は、何もなければゴルフをしていることが多いです。ラウンドしなくても練習場に行きますね。

(構成・竹内)

……この続きは本誌財界さっぽろ2018年5月号(4月14日発売)でお楽しみください。


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(たなか・ゆきお)1967年12月14日、宮崎県都城市生まれ。O型。右投げ右打ち。都城高校卒。85年ドラフト3位で日本ハムファイターズ入団。強打の大型内野手として95年には打点王を獲得。引退する07年には2000本安打を達成し名球界入りを果たす。強肩としても知られ、現役時代は遊撃手のほか、外野や一塁手、三塁手などもこなした。ゴールデングラブ賞を5回受賞。引退後、解説者などをへて、ファイターズに指導者として復帰。昨シーズン限りでファーム監督を退任し、今年から解説者に転身