アスリートインタビュー

北海道コンサドーレ札幌

【砂川誠のコンサの深層】ルーキーイヤーで7得点、FW小柏剛選手を直撃!

試合を決める得点の期待に応える

 砂川 1年目からリーグ戦30試合2338分出場、7得点の大活躍だったね。

 小柏 ケガがあって、トータルだと3カ月くらいはプレーできていない時期がありました。得点も、自分が得たチャンスの数を考えれば少ないと思っています。

 砂川 大学とプロの試合との違いは大きい?

 小柏 大学時代はオープンになりがちで、テンポもガチャガチャしているところがあるので、能力の高い選手が1人で打開できることが多くて。プロは組織で攻撃して組織で守る、というのを体感しました。

 とくに守備は要所で体を張って守るというところ、それもGKのレベルが一番違いますね。簡単にはシュートが決まらないので。

©財界さっぽろ

 砂川 今シーズンは1トップか2シャドーのどちらかに入ることが多かった。

 小柏 どちらでも慣れてくれば違和感なくできました。いきなりポジションが変わった時は少しやりにくさを感じましたが、2、3試合やればフィットできたので。どちらでも対応できるし、しないといけない。

 砂川 ジェイやアンデルソン・ロペスが不在だったり移籍したりという中で、ストライカーとして期待する声が高まっているね。

 小柏 シーズン当初はロペス選手が試合を決めるゴールをあげてくれるので、そこに頼ってしまうこともありました。自分が1トップとして出た時は、代わりにその役割を果たさないといけないし、試合を決定づける得点が求められていて。その期待に応えるためにも、シュートの精度や技術を磨く必要があります。

 砂川 試合ではボールを保持して押し込むことが多いけど、スペースがなくて苦労することはある?

 小柏 裏に抜ける動きは大学時代からこだわってきました。そこにミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)さんのもとで走るコースを考えたり、技術的に質を高めたりということができた。シーズンを通じて成長できたという実感はあります。

 砂川 前線でボールを引き出す動きを続けているけど、体力的には問題ない?

 小柏 大変さはありますが、動きを止めずに連続性を持ってやるのは、大学時代からも指導されていたこと。自分でも意識していますし、こだわっています(構成・清水)

……この続きは本誌財界さっぽろ2022年1月号でお楽しみください。


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(おがしわ・つよし)1998年7月9日、群馬県高崎市出身。167センチ・67キロ。サッカー少年団を経て大宮アルティージャジュニアユースに加入。3年次にJFAプレミアカップ優勝を経験し、大宮ユースに昇格するがトップ昇格は果たせず、明治大学に進学。3年次にユニバーシアード日本代表選出を果たすなど活躍し、Jクラブ3チームによる争奪戦の末、2021年シーズンから北海道コンサドーレ札幌に所属。背番号35、FW。