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ホーム企画センターが スミノイエで新たに特許

快適性、省エネルギー性などを向上させる

道内ハウスメーカー大手のホーム企画センター(本社・札幌市、浅井正則社長)が、2月に高性能ハイブリッド換気システムで新たに特許を取得した。炭の作用を活用した自社ブランド「スミノイエ」の快適性をさらに向上した。

新たに特許(加圧型熱交換換気式建屋特許第7228836号)を取得したのは高性能ハイブリッド換気システム。炭の力で空気をきれいにする自社ブランド「スミノイエ」と、加圧型1種換気システム、さらに外気の取り入れ時に熱交換を取り入れた換気装置で家中の空気をきれいに保ちながら、ECO運転で省エネが期待できるシステムだ。

特許は、「スミノイエ」の近畿地区導入店で大阪最大手の住宅メーカー「フジ住宅」(本社・大阪市)と共同で取得。第一種熱交換型換気システムを共同で開発したパナソニックの協力も得ている。

特に注目を集めているのが加圧型の換気方法だ。モーターを用いたファンで加圧換気をおこなうため、室内の圧力が正圧に保たれる仕組み。屋外の汚れた空気が侵入しにくく、常に新鮮な空気を給気できる。

また、センサーが室内外の温度や湿度を感知して給排気量を自動調整するIAQ制御を採用。季節に合わせて快適な運転を選択するシステムで、例えば寒暖差の変動が激しい秋期には、気圧調整に加え、換気方式を自動で切り替えて最適な空気環境を実現する。

1階の床下に炭を敷設して、消臭機能や空気の浄化作用といった炭の力を最大限に活用するのが「スミノイエ」の特徴だが、高性能ハイブリッド換気システムを採用することでさらに快適性が向上した。

コロナ禍もあり、住宅換気への関心が高まっており、顧客だけではなく、全国の工務店などからも注目を集めている。

元々「スミノイエ」は2003年に「炭の家」として販売を開始しており、今年で20周年。全国展開を開始してからは15年が経過し、販売棟数は1万4467棟となっている。20年にはサン建築設計(本社・札幌市)が親会社となり、22年に導入店が50社に到達。順調に業容を拡大している。

また、21年10月には本社敷地内に複合型情報発信拠点「HOME LAB」をオープン。イベント開催などコミュニケーションの場として活用し、地域との交流も盛んに行っている。

ファンで加圧しながら換気をする換気装置
複合型情報発信施設「HOME LAB」。TV番組やCMの撮影場所としても活用
全国各地で施工されている「スミノイエ」
「スミノイエ」が体感できるモデルハウスを札幌市内・近郊で展開