エポスカードのメリット・デメリットを解説|還元率・年会費・海外旅行保険【2026年8月】

エポスカードを徹底解説。還元率・年会費・旅行保険。2026年8月時点

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エポスカードは、マルイやモディを展開する丸井グループの株式会社エポスカードが発行するクレジットカードです。入会金も年会費もかからず、海外旅行傷害保険やETCカードまで追加費用なしで持てます。

ただし「年会費無料でお得」とだけ理解して申し込むと、使い始めてから戸惑います。ポイントが200円ごとに付く仕組みには細かい条件があり、海外旅行傷害保険もカードを持っているだけでは始まりません。2026年8月1日には、一部のチャージでポイントが付かなくなる変更も実施されました。

この記事では、ポイントの付き方、2026年8月1日の変更内容、保険が有効になる条件、ETCカードの扱い、ゴールドとの違いを、公式サイトと会員規約の記載にもとづいて整理します。

目次

まず結論:エポスカードはこんな1枚

細かい話の前に要点をまとめます。

  • 入会金・年会費が永年無料。2年目以降もかかりません
  • 基本還元率は0.5%。1回の利用金額200円(税込)以上の取引につき、200円ごとに1ポイント(一部はポイント加算対象外、または還元率が異なります)
  • ETCカードも年会費永年無料で追加申込できます
  • 海外旅行傷害保険は利用付帯。対象の旅行代金をカードで支払うと補償が有効になります
  • 2026年8月1日から、対象の決済サービスへのチャージではポイントが付かなくなりました

コストをかけずにVisaのカードを持ちたい人、優待や旅行時の備えを重視する人に合う構成です。ただし、基本還元率の高さだけを求める人には物足りません。

エポスカードの基本スペック

数値と条件はすべて公式サイトとエポスポイント規約の記載にもとづきます。

項目 内容
カード名 エポスカード(エポスカードVisa)
発行会社 株式会社エポスカード(丸井グループ)
入会金 無料
年会費 永年無料(2年目以降も無料)
国際ブランド Visa
申込条件 日本国内在住の、満18歳以上の方(高校生を除く)。審査によりご希望にそえない場合あり
基本ポイント還元率 0.5%(1回のカード利用金額200円(税込)以上の取引につき、200円ごとに1ポイント)。一部はポイント加算対象外、または還元率が異なります
ポイントの価値 原則として1ポイント1円相当(一部異なる場合があります)
ポイント有効期限 付与日から2年間(期限切れまで3ヵ月以内なら延長手続きが可能)
ETCカード 入会費・年会費とも永年無料
海外旅行傷害保険 利用付帯(傷害死亡・後遺障害 最高3,000万円)
カードの受取方法 自宅への配送(約1週間)またはエポスカードセンターでの受取(最短当日)
不正利用への備え 所定の手続きを行い、エポスカードが認めた場合、連絡した日を含め61日前にさかのぼって、それ以降に発生した損害の負担の全部または一部が免除されます(免除の対象外となる条件あり)

※一部ご利用は還元率が異なる場合があります。

年会費が永年無料でありながら海外旅行傷害保険が付帯し、ETCカードも年会費無料で追加申込できます。

エポスカードのメリット

利点を5つに分けます。

年会費もETCカードもコストがかからない

エポスカードは入会金と年会費が永年無料です。初年度だけ無料で2年目から有料になるカードとは違い、公式サイトも「2年目以降も年会費無料」と明記しています。エポスETCカードも入会費・年会費とも永年無料で追加でき、高速道路を使う人には実用的な利点です。

全国10,000店舗以上で優待を受けられる

優待サイト「エポトクプラザ」を通じて、全国10,000店舗以上で割引や特典を利用できます。対象は飲食店やカフェ、美容院、カラオケ、スパに加え、遊園地や水族館の入場料、舞台やライブのチケットにも及びます。利用方法や条件は施設ごとに異なり、優待内容も予告なく変更されるため、行く前にエポトクプラザで確認してください。

ポイントUPサイト経由でポイントが上乗せされる

会員サイト「エポスNet」に登録していれば、ネットショッピングの前にポイントUPサイトを経由することで、対象ショップのポイントが上乗せされます。専用サイトの案内では450店舗以上が対象で、通常の2倍から数十倍のポイントがたまります。掲載ショップや倍率は変更されるため、買い物のたびに対象かを確認してください。

年会費無料のまま海外旅行傷害保険が付く

年会費がかからないカードでありながら、海外旅行傷害保険が付帯します。傷害死亡・後遺障害は最高3,000万円、疾病治療費用は270万円(1疾病の限度額)です。ただし利用付帯のため、条件を満たさないと補償は始まりません。詳しい条件は後の章で扱います。

不正利用への備えが用意されている

販促ページでは「61日前にさかのぼって全額補償」と案内されていますが、会員規約の第14条はより細かく定めています。カードの紛失・盗難やカード情報の盗用で不正使用された場合、生じた債務は原則として会員の負担です。ただし、紛失等の事実を直ちにエポスカードの窓口へ連絡し、警察または交番へ速やかに届け出て、求められた書類を提出し、被害状況の調査に協力したうえで、エポスカードが認めた場合には、連絡した日を含めて61日前にさかのぼり、それ以降に発生した損害の負担の全部または一部が免除されます。

免除の対象にならない場合も規約に定められています。会員の故意または重大な過失で紛失等が生じた場合や損害が拡大した場合、家族・同居人・その他の関係者がカードを使った場合、申告が虚偽だった場合、正当な理由なく調査に協力しない場合などです。ETCカードを車内に置いたままの紛失・盗難も、カード盗難補償サービスの対象外となることがあります。「カード利用通知サービス」もあり、不審な利用には早く気づけます。

ポイント還元率と200円につき1ポイントの仕組み

公式サイトの案内は「1契約のご利用金額200円(税込)につき1ポイント」。一方、エポスポイント規約(2026年7月31日版)の第3条は、より具体的に「ポイントの付与は、1回のカード利用金額200円(税込み以下同様)以上の取引につき、200円毎に1ポイントが付与されます」と定めています。基本還元率は0.5%です。

※一部ご利用は還元率が異なる場合があります。

集計されるのは「1回の利用」ごと

ここがもっとも誤解されやすい部分です。規約は「1回のカード利用金額200円以上の取引につき」と規定しており、判定は1回の取引ごと。1か月ぶんの利用額を合計してから200円で割る方式ではありません。規約には「利用金額の端数は切り捨てます」とも書かれています。

200円未満の支払いではポイントが付かない

1回の利用が200円に満たない場合、その取引ではポイントが付きません。金額ごとの結果は次のとおりです。

1回の利用金額 たまるポイント 考え方
199円 0ポイント 200円に届かないため対象外
200円 1ポイント 200円ちょうどで1ポイント
399円 1ポイント 199円分は端数として切り捨て
1,000円 5ポイント 200円×5で計算
150円×4回(合計600円) 0ポイント 1回ごとに判定するため合計しない

少額の買い物をこまめにする使い方だと、思ったよりポイントはたまりません。まとめて会計する、公共料金や通信費のような固定費をカード払いに寄せるほうが取りこぼしは減ります。

エポスカードのポイント計算ルールの図解。基本還元率0.5パーセント、1回のカード利用金額200円以上の取引につき200円ごとに1ポイント。199円は0ポイント、200円は1ポイント、399円は1ポイント、1,000円は5ポイント、150円を4回で合計600円でも0ポイントという計算例と、キャッシングやクレジット手数料、年会費、エポスVisaプリペイドカードへのチャージなどポイント対象外の取引をまとめた表。
ポイントは1か月の合計ではなく1回の利用ごとに200円単位で計算され、200円未満の端数は切り捨てられます。

ポイントが付かない支払いもある

エポスポイント規約の第4条は、ポイント付与の対象外となる取引を挙げています。

区分 規約に挙げられている内容
ショッピング 一部ショッピングの利用
キャッシング キャッシングの利用
手数料 クレジット手数料
チャージ エポスVisaプリペイドカードへのチャージ等
カード関連費用 年会費
各種クレジット 運転免許クレジットの利用、デンタルクレジットの利用 等

注意したいのは、規約が「等」で締められている点です。ここに並んだ項目以外はすべてポイントが付く、とは読み取れません。公式サイトにも「一部、ポイント加算対象外、またはポイント還元率が異なるご利用先がございます」という案内があります。

ポイントが付くタイミングと有効期限

規約の第5条によると、ポイントはカードに設定した支払日と同一の日に締め切って集計され、毎月一定日に付与されます。集計は加盟店からのデータ到着日が基準のため、使った日より遅れることもあります。加算日の目安は27日払いなら6日ごろ、4日払いなら11日ごろです。

ためたポイントの有効期限は付与日から2年間。ただし期限切れまで3ヵ月以内のポイントは、有効期限の延長手続きができます。ポイントは原則として1ポイント1円相当で、マルイでのショッピング割引や商品券・ギフト券への交換、エポスVisaプリペイドカード残高への移行、他社ポイントへの移行などに使えます。

2026年8月1日からのポイント対象変更

2026年6月1日、エポスカードは決済サービスへのチャージ利用時のポイント加算を終了すると発表しました。適用は2026年8月1日(土)カードご利用分から。エポスポイント規約なども2026年7月31日(金)付けで改訂されています。

何が変わったのか

変わったのは、対象となる決済サービスへチャージしたときのポイント加算です。これまで200円ごとに1ポイントが付いていた対象チャージについて、通常ポイントが付かなくなりました。対象は交通系ICへのチャージが5サービス、決済サービスへのチャージ等が23サービスの合計28サービス。交通系ICについては、Apple PayおよびGoogle Pay経由のチャージも含まれます。

2026年8月1日からのエポスカードのポイント対象変更を整理した図解。変わったことは、交通系IC5サービスと決済サービス等23サービスの合計28サービスへのチャージ利用時に通常ポイントの加算が終了したこと。Apple PayおよびGoogle Pay経由のチャージ、モバイルSuica特急券や定期券、Suicaグリーン券の購入も含まれる。公式告知の範囲は、対象チャージのポイント加算終了の案内であり、対象サービスの利用停止を案内するものではないこと。通常ポイントは、対象となるショッピング利用が200円ごとに1ポイントで、一部はポイント加算対象外または還元率が異なること。ゴールド・プラチナ会員は、対象チャージ分も年間ボーナスポイントの年間利用額に集計されることを表にまとめている。
2026年8月1日の公式告知は、対象チャージのポイント加算終了に関するものです。対象サービスの利用停止を案内するものではありません。

対象となるサービスの一覧

公式に示された対象サービスは次のとおりです。

区分 対象となるサービス
交通系ICへのチャージ
(Apple PayおよびGoogle Pay経由のチャージを含みます)
モバイルSuica/モバイルPASMO/モバイルICOCA/ICOCA(TOICAモデル)/SAPICA
決済サービスへのチャージ等 ANA Pay/au PAY/IDARE/EVERING/Kyash/くまモン!Pay/KortValuta(TwooCa)/JAL Pay/ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い(PayPay残高へのチャージを含みます)/DeNA Pay/TOYOTA WALLET/miive/ハチペイ/バンドルカード/Visaプリぺ/Vプリカ/VポイントPay/ビットキャッシュ/みきゃんアプリ/楽天Edy/ランドリーPay/Revolut/ワンバンク(旧B/43)
あわせて対象に含まれるもの エポスカードを紐づけたモバイルSuica特急券・定期券・Suicaグリーン券の購入、モバイルPASMO・モバイルICOCA・ICOCA(TOICAモデル)定期券の購入など

公式サイトには「ポイント加算終了対象加盟店は予告なく、変更・追加する場合がございます」との注記も添えられています。ここに載っていないサービスなら今後もポイントが付き続ける、とは考えないほうが無難でしょう。

混同しやすいポイントを整理する

この改定は、いくつかの点が入り混じって伝わりがちです。何が変わり、何が変わらないのかを整理します。

論点 2026年8月1日以降どうなるか
対象チャージのポイント 通常ポイントは付きません。これが今回の変更点
公式告知の範囲 今回の公式告知は、対象サービスへのチャージ利用時のポイント加算終了に関するものです。対象サービスの利用停止を案内するものではありません
通常のショッピング利用 通常ポイントの対象となるショッピング利用は、200円ごとに1ポイントです。一部はポイント加算対象外、または還元率が異なります
ゴールド・プラチナ会員の年間利用額 年間ボーナスポイントの年間利用額には引き続き集計されます

今回の公式告知は、対象サービスへのチャージ利用時のポイント加算終了に関するものです。対象サービスの利用停止を案内するものではありません。各サービスの今後の取り扱いは公式告知の範囲を超えるため、利用前に最新の案内を確認してください。

ゴールド・プラチナ会員の年間利用額はどうなるか

エポスゴールドカードとエポスプラチナカードには、年間のカード利用金額に応じた年間ボーナスポイントがあります。公式は今回の改定について「エポスプラチナ・ゴールド会員さまの年間ボーナスポイントにおける年間利用額には、引き続き集計されます」と明記。ゴールドカードのページにも「ご利用時のポイント加算対象外となる決済サービスへのチャージご利用分は、年間ボーナスポイントにおける年間利用額に含まれます」とあります。対象チャージ分の通常ポイントは付かない一方、年間利用額としては引き続きカウントされます。

年会費とETCカード

エポスカードは入会金がかからず、年会費も永年無料です。公式サイトも「エポスカードは年会費永年無料です。もちろん入会金もかかりません」と案内しています。

2年目以降も年会費はかからない

年会費無料をうたうカードには、初年度のみ無料で2年目から条件付きになるものもあります。エポスカードは公式サイトが「2年目以降も年会費無料」と明記しており、保有を続けても費用は発生しません。

エポスカードとエポスETCカードの費用をまとめた図解。カード本体は入会金0円、年会費0円で2年目以降も無料、国際ブランドはVisa。エポスETCカードも入会費0円、年会費0円で、ETC利用分もエポスポイントの対象。ETCカードの申込条件はVisaのついたエポスカードを持つ人のみでETCカードだけの申し込みはできないこと、エポスカード1枚につきETC1枚、届くまで10日から2週間ほど、審査があること、通行料金の支払い専用であることを表にまとめている。
カード本体もETCカードも年会費は永年無料ですが、ETCカードは単独では申し込めません。

エポスETCカードの条件

ETCカードは入会費・年会費とも永年無料。ただし申し込みにはいくつか条件があります。

項目 内容
入会費・年会費 永年無料
申込条件 Visaのついたエポスカードを持っている方のみ
既存会員の申込 会員サイト「エポスNet」の登録が必要
単独での発行 できません。エポスカードとあわせて申し込む必要があります
発行枚数 エポスカード1枚につきETCカード1枚
届くまでの目安 10日〜2週間ほど。マルイ各店での同時申込や登録住所の変更があった場合などは3週間ほど
審査 あり。希望に添えない場合があります
使える範囲 通行料金の支払い専用。ショッピングやキャッシングには使えません
ポイント ETC利用分もカード利用分と合わせてエポスポイントの対象
支払い 通行料金はカード利用分とまとめて請求
車載器 別途ETC車載器の取り付けが必要(ETC2.0対応)

大型連休をはさむ時期はさらにかかるため、旅行や帰省に間に合わせたいなら余裕をもって申し込んでください。ETCマイレージサービスには登録できますが、たまるETCポイントをエポスポイントに交換することはできません。

他社と横並びで検討したい方は、年会費無料のクレジットカードの比較もあわせてご覧ください。

海外旅行傷害保険は「利用付帯」

エポスカードの海外旅行傷害保険は利用付帯です。公式サイトには「『旅行代金』をエポスカードでお支払いいただくことで海外旅行傷害保険が適用されます」と書かれています。カードを持っているだけでは補償が始まらない点が、出発前に確認しておきたい最大のポイントです。

なお公式サイトの「ご出発前のお届けやお手続きは一切不要」という案内は、保険会社への事前の届け出が要らないという意味です。旅行代金をカードで支払うという条件まで免除されるわけではありません。

エポスカードの海外旅行傷害保険が有効になる条件を示した図解。対象の旅行代金をカードで決済し、日本を出発すると最長90日間が補償対象になる流れを3ステップで示す。出国前に決済すれば日本を出国する日から、出国後に公共交通乗用具の料金を決済すればその時点から補償が始まる。保険が有効になる支払いとして海外旅行ツアー料金、航空券、空港に向かう鉄道・バス・タクシー代など、始まらない支払いとして個人手配の宿泊料金、ガソリン代、高速道路料金、空港の駐車場代、レンタカー使用料金などを挙げ、傷害死亡・後遺障害最高3,000万円、傷害治療費用200万円、疾病治療費用270万円、賠償責任3,000万円、救援者費用100万円、携行品損害20万円という主な補償金額を並べている。
海外旅行傷害保険は利用付帯です。出国前に対象の旅行代金を決済すれば日本を出国する日から、出国後に公共交通乗用具の料金を決済すればその時点から、最長90日間が補償対象になります。

保険が有効になる条件

ここでいう「旅行代金」には公式の定義があり、対象は「宿泊を伴う募集型企画旅行の代金」または「公共交通乗用具の料金」。利用金額に限りはありません。対象になる支払いの具体例は次のとおりです。

支払いの種類 具体例 保険の適用
パッケージツアー 旅行会社で予約した海外旅行ツアー料金(募集型企画旅行) 対象
航空券 渡航先への航空券、海外旅行先までの乗継便の航空券 対象
電車 空港に向かう鉄道代金(定期券利用も含む)や有料特急列車料金、海外で乗車した電車代 対象
バス 空港に向かうリムジンバス・路線バス代(定期券利用も含む)、海外で乗車したバス代 対象
タクシー 空港に向かうタクシー代、海外で乗車したタクシー代 対象
宿泊代 個人で手配した国内・海外の宿泊料金 対象外
上記以外の交通費 空港までのガソリン代金や高速道路料金、空港の駐車場代・空港使用料、レンタカー使用料金、帰国後の公共交通機関の乗車料金 対象外

空港へ向かう電車代やバス代でも条件を満たせる一方、自分で車を運転して駐車場に停めた場合は対象外です。出発前に何をカードで払うか決めておいてください。

補償が始まるタイミングと期間

前提として、カード加入日(カード発行日)の翌日以降に日本を出発する旅行が対象。そのうえで、決済のタイミングで補償期間が変わります。

  • 日本を出国する前に対象の旅行代金を決済した場合:日本を出国する日から最長90日間
  • 日本を出国した後に、現地で公共交通乗用具の料金をはじめて決済した場合:その決済をした時点から最長90日間

2つが重複した場合は出国前の決済が優先。いずれも会員資格が有効な期間中に料金を支払い、かつ有効な期間中に日本を出国した場合に限られます。出国後の決済は公共交通乗用具のみが対象で、現地でツアー代金を払っても発動しません。

補償される金額

一般カードに付帯する補償は次のとおりです。

保険の種類 保険金額 限度の条件
傷害死亡・後遺障害 最高3,000万円
傷害治療費用 200万円 1事故の限度額
疾病治療費用 270万円 1疾病の限度額
賠償責任(免責なし) 3,000万円 1事故の限度額
救援者費用 100万円 1旅行・保険期間中の限度額
携行品損害(免責3,000円) 20万円 1旅行・保険期間中の限度額。携行品1つあたり10万円程度、乗車券等は合計5万円程度

引受保険会社は三井住友海上火災保険株式会社。携行品損害には3,000円の免責があるため、少額の破損は自己負担のみで終わることもあります。実際の支払いの可否は普通保険約款および特約等にもとづきます。

対象になるのは本人だけ

補償の対象になるのは、Visa付のエポスカードの会員本人のみ。公式サイトには「ご家族は対象になりません」とはっきり書かれています。

ただし例外もあります。エポスカード(Visa付)・エポスゴールドカードの会員同士であれば、代表者が旅行代金をまとめて支払うことで同伴者も適用に。この場合も、同伴者がこれらのカードの会員であることが条件です。支払った会員がその旅行へ同行するかどうかは問われません。

知っておきたい制限

持病による治療費用は保険金支払いの対象外です。持病以外の治療費用は支払われますが、一部対象外の条件もあります。

複数のカードで同種の保険を持っている場合の扱いも決まっています。傷害死亡・後遺障害の保険金は合算されず、最高保険金額が限度となり、各カードに付帯する保険金額に応じて按分。ただし法人カードとそれ以外のカードを併せ持つ場合は、それぞれの最高保険金額の合計額が限度になります。それ以外の保険金は合算されたうえで按分され、支払われる保険金は損害額が上限です。カード付帯保険の内容は予告なく変更される場合があるため、出発前に最新の案内を確認しておいてください。

複数のカードで補償を組み合わせたい場合は、海外旅行保険付きクレジットカードの比較もあわせて確認しておくと判断しやすくなります。

エポスカードのデメリットと注意点

申し込む前に知っておきたい点は6つです。

基本還元率は0.5%にとどまる

基本のポイント還元率は0.5%。優待やポイントUPサイトで上乗せはできますが、どこで使っても高い還元率が付くタイプではありません。1枚に集約して効率よくためたい人には物足りない水準です。

少額の支払いではポイントを取りこぼす

判定は1回の取引ごとに行われるため、200円に満たない端数はその取引のなかで消えます。150円の買い物を4回しても、合計600円ぶんのポイントは付きません。少額決済が多いと想定より貯まりません。

2026年8月1日から対象チャージのポイントが付かない

交通系ICや各種決済サービスへのチャージをポイント獲得の手段にしていた場合、2026年8月1日以降は対象28サービスへのチャージで通常ポイントが付きません。交通系ICについては、Apple PayおよびGoogle Pay経由のチャージも対象に含まれます。チャージ経由でためる前提で選ぶと期待した結果になりません。

ポイントの有効期限は2年

一般カードでためたポイントは付与日から2年で期限を迎えます。期限切れまで3ヵ月以内なら延長手続きができますが、自分で手続きしなければ失効します。長くためたい人には向きません。

保険は条件を満たさないと始まらない

海外旅行傷害保険は利用付帯のため、持っているだけでは補償が始まりません。対象の旅行代金をエポスカードで支払う必要があり、個人手配の宿泊代やレンタカー代では条件を満たせません。補償されるのは会員本人のみで、家族は対象外です。

ETCカードは本体より遅れて届く

ETCカードは申し込みから10日〜2週間ほど、状況によっては3週間ほどかかります。直前に申し込んでも旅行や帰省には間に合いません。ETCカードにも審査があり、希望に添えない場合があると公式が案内しています。

エポスゴールドカードとの違い

違いを、一般カードを使ううえで意味のある範囲に絞って整理します。

年会費が無料になる条件

エポスゴールドカードの通常年会費は5,000円(税込)です。ただし、次のいずれかに当てはまると年会費がかかりません。

  • エポスカードからの招待で申し込んだ場合:永年無料
  • プラチナ・ゴールド会員の家族から紹介を受けた場合(エポスファミリーゴールド):永年無料
  • 年間ご利用額が50万円以上の場合:翌年以降永年無料
  • 上記以外:5,000円(税込)

招待の基準について、公式は「当社独自基準となるため、お問い合わせいただいてもお答えすることができません」と案内しています。無料での申し込みには有効期限があり、期限をすぎると通常年会費がかかります。

エポスカードとエポスゴールドカードを比較した図解。年会費は一般が永年無料、ゴールドが通常5,000円で招待や家族からの紹介、年間ご利用額50万円以上のいずれかで永年無料。ポイント有効期限は一般が付与日から2年で延長手続きが可能、ゴールドは期限なし。年間ボーナスポイントはゴールドのみで年間50万円以上2,500ポイント、100万円以上10,000ポイント。空港ラウンジはゴールドのみで、国内の公式掲載対象ラウンジと、ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港 出発ロビーラウンジ、ホノルルラウンジが対象。当日の航空券とゴールドカードの提示が必要で、同伴者料金はラウンジごとに異なり、IASS Hawaii Loungeは13歳以上15米ドル、4〜12歳6米ドル、ホノルルラウンジは同伴者無料。関西国際空港の旧カードラウンジ「六甲」「アネックス六甲」「金剛」は2026年3月31日に営業終了。最新の対象施設は利用前に公式の国内空港ラウンジサービス専用ページで確認することを注記している。選べるポイントアップショップもゴールドのみ。あわせて一般カードで十分な人とゴールドを検討したい人の条件を挙げている。
年間の利用額とポイントを貯めたい期間によって、一般カードとゴールドの向き不向きが分かれます。空港ラウンジは国内の公式掲載対象ラウンジとハワイの2ラウンジが対象で、関西国際空港の旧カードラウンジ3施設は2026年3月31日に営業を終了しています。

ポイントと特典の差

主な違いは次のとおりです。

項目 エポスカード(一般) エポスゴールドカード
年会費 永年無料 通常5,000円(税込)。招待、プラチナ・ゴールド会員の家族からの紹介、年間ご利用額50万円以上のいずれかで永年無料
ポイント有効期限 付与日から2年(3ヵ月以内なら延長可) 期限なし
年間ボーナスポイント なし 年間50万円以上で2,500ポイント、年間100万円以上で10,000ポイント。年間ご利用金額は税込割引後の金額で、ポイント利用分・キャッシング利用分・現金での支払いは含まれません。運転免許クレジットや引越クレジットなど、一部対象外となる商品もあります
空港ラウンジ なし 国内の公式掲載対象ラウンジと、ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港 出発ロビーラウンジ、ホノルルラウンジを本人は無料で利用。当日の航空券とゴールドカードの提示が必要。関西国際空港の旧カードラウンジ「六甲」「アネックス六甲」「金剛」は2026年3月31日に営業終了
選べるポイントアップショップ なし 登録したショップでポイントが最大2倍
エポスファミリーゴールド なし 紹介により家族も年会費永年無料でゴールドに申し込める

エポスゴールドカードでは、国内の公式掲載対象ラウンジと、ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港の出発ロビーラウンジ、ホノルルラウンジを利用できます。関西国際空港の旧カードラウンジ「六甲」「アネックス六甲」「金剛」は2026年3月31日に営業を終了しています。世界中の空港ラウンジが使えるわけではありません。最新の対象施設は、利用前に公式の国内空港ラウンジサービス専用ページで確認してください。利用には当日の航空券とゴールドカードの提示が必要で、同伴者の料金はラウンジごとに異なります。IASS Hawaii Loungeは13歳以上15米ドル、4〜12歳6米ドル、ホノルルラウンジは無料です。

なお、エポスカードを持っていない18歳・19歳の方はゴールドカードに申し込めません。すでにエポスカードを持っている方(学生を除く)が対象です。学生は年齢に関わらず申し込みができないと公式に案内されています。

どちらを選ぶか

判断の軸は、年間の利用額とポイントをためたい期間の2つ。年間の利用額が50万円に届かず、ためたポイントを2年以内に使い切れるなら一般カードで不足はありません。反対に、年間50万円以上をまとめられる、ポイントを期限なくためたい、空港ラウンジを使いたいといった条件が重なるほど、ゴールドを検討する意味が出てきます。

ゴールドカード全体と見比べたい場合は、ゴールドカードの比較も参考になります。

エポスカードが向いている人・向かない人

向いている人

  • 年会費をかけずにVisaのカードを1枚持っておきたい方
  • マルイや優待対象の飲食店・レジャー施設を使う機会がある方
  • 高速道路を使うことがあり、ETCカードも無料で持ちたい方
  • 海外旅行でツアー代金や航空券をカードで支払う予定がある方
  • 急ぎでカードが必要で、店頭での受取を選べる方

慎重に考えたい人

  • どの支払いでも高い還元率を求めている方
  • 1回あたりの利用額が200円に届かないことが多い方
  • 交通系ICや決済サービスへのチャージでポイントをためたい方
  • ポイントを長期間ためておきたい方(一般カードの有効期限は2年です)
  • 家族の分もまとめて補償される旅行保険を求める方

申込から受取までの流れ

申し込みから受け取りまでの流れです。

申込の手順

  1. 公式サイトから申し込みます
  2. 空メールを送信し、カードの種類や規約を確認します
  3. お客様情報を入力します
  4. 審査状況・審査結果がメールで届きます(早ければ数分後)
  5. 受取方法に応じてカードを受け取ります

申込条件は、日本国内在住の満18歳以上の方(高校生を除く)。公式サイトには「審査によりご希望にそえない場合もございます」との記載があり、申し込めば必ず発行されるわけではありません。発行や手続きで自宅または勤務先に連絡がいく場合もあります。

店頭受取と自宅配送

受取方法 届くまでの目安 注意点
エポスカードセンターで受取 最短当日 営業時間内に限る。審査に時間がかかり当日受け取れない場合もある。受け取れるカードの種類はセンターにより異なる
自宅へ配送 約1週間 日にちがかかる場合もある。郵送申込の場合は佐川急便の受取人確認配達サービス、または日本郵便の本人限定受取郵便で届く

店頭受取なら、来店時にキャッシュカードを持参すると引落口座の手続きをその場で済ませられます。金融機関によっては印鑑が必要です。

申込前に確認しておきたいこと

ETCカードも使うなら、カード本体の申込画面の「各種サービス設定」からあわせて申し込むとスムーズです。エポスカードが届いたことを確認してから発送されるため、本体より到着は遅くなります。一定期間カードを使っていない場合やエポスNetでの受取登録がない場合は、発送までさらに時間がかかります。入会特典は時期やカードの種類で変わるので、申し込む前に公式サイトで確認してください。

エポスカードのよくある質問

年会費はいくらですか

A. 入会金・年会費とも永年無料。2年目以降もかかりません。

何歳から申し込めますか

A. 日本国内在住の、満18歳以上の方(高校生を除く)が対象です。審査によりご希望にそえない場合があります。

還元率はどのくらいですか

A. 基本還元率は0.5%。1回のカード利用金額200円(税込)以上の取引につき、200円ごとに1ポイントがたまります。ただし一部はポイント加算対象外、または還元率が異なります。

200円未満の支払いだとどうなりますか

A. その取引ではポイントが付きません。判定は1回の利用ごとで、200円未満の端数は切り捨てられます。

2026年8月から何が変わりましたか

A. 2026年8月1日(土)カードご利用分から、対象の決済サービスへのチャージ利用時のポイント加算が終了しました。対象は交通系IC5サービスと決済サービス等23サービスの合計28サービス。交通系ICについてはApple PayおよびGoogle Pay経由のチャージも含まれます。公式が案内したのは対象チャージのポイント加算終了です。対象サービスの利用停止を案内したものではありません。

持っているだけで海外旅行保険は使えますか

A. 使えません。エポスカードの海外旅行傷害保険は利用付帯です。宿泊を伴う募集型企画旅行の代金、または公共交通乗用具の料金をエポスカードで支払うことで補償が有効になります。

まとめ

要点を整理します。

  • 入会金・年会費は永年無料。2年目以降も費用はかかりません
  • 基本還元率は0.5%。判定は1回の利用ごとで、200円未満の端数は切り捨てられます
  • 2026年8月1日から、対象28サービスへのチャージ利用時は通常ポイントが付きません。公式が案内したのはポイント加算の終了であり、対象サービスの利用停止ではありません
  • ETCカードは年会費永年無料。ただし単独では申し込めず、届くまで10日〜2週間ほどかかります
  • 海外旅行傷害保険は利用付帯。対象の旅行代金をカードで支払うことで、会員本人に最長90日間の補償が適用されます

次に取るべき行動も明確です。まず、自分の使い方で1回あたりの決済額が200円を超えるかを確認してください。海外旅行の予定があるなら、ツアー代金や航空券、空港へ向かう交通費のどれをカードで払うかを決めておきます。ETCカードが必要なら本体の申込画面であわせて申し込み、10日〜2週間の余裕を見ておいてください。

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