20代向けクレジットカードおすすめ7枚を比較|年会費・還元率・将来の使い方【2026年8月】

20代向けクレジットカードおすすめ7枚を比較した記事のアイキャッチ画像。年会費・年齢条件・ポイント・保険の4つの軸を示している

PR 本記事にはプロモーションが含まれます。

20代でクレジットカードを選ぶとき、年会費とポイントだけを見比べて決めてしまうと、あとから「この特典は自分の年齢ではもう対象にならない」と気づくことがあります。20代のカード選びで実際に効いてくるのは、年齢に関する条件です。しかもその条件は1種類ではありません。

この記事では、公式サイトで申込条件と年会費と付帯条件まで確認できた7枚を並べ、20代のどのタイミングで何が変わるのかを整理しました。年収や家族構成は人によって違うので、「20代ならこれ」と1枚に決めつける書き方はしていません。条件を並べたうえで、どの条件が自分に当てはまるかを選べる形にしています。

20代のクレジットカード選びで効く年齢の条件を、申込時だけ見る条件・持っている間ずっと効く年齢特典・年齢そのものが入会条件のカードの3種類に分けた図
年齢の条件は「申込時だけ」「持っている間ずっと」「入会条件そのもの」の3種類に分かれる

目次

20代のクレジットカード選びで効いてくる年齢の条件は3種類ある

年齢の条件と一口に言っても、効き方がまったく違うものが混ざっています。まずここを分けておくと、比較表の見え方が変わります。

申し込むときだけ見る年齢条件

1つ目は、入会申込のときに満たしていればよい条件です。多くのカードは「満18歳以上(高校生を除く)」という形で下限だけを置いています。三井住友カード(NL)は満18歳以上(高校生は除く)、エポスカードは日本国内在住の満18歳以上(高校生を除く)、dカードは満18歳以上であること(高校生を除く)と案内されています。dカードには、卒業を迎えた高校生の場合、卒業年度の3月31日までは申込不可という補足も付いています。

この型の条件は、一度カードを作ってしまえばその後の年齢では変わりません。20代前半でも後半でも扱いは同じです。

持っている間ずっと効く年齢特典

2つ目は、カードを持っている間、年齢に応じて内容が変わる特典です。三井住友カード(NL)のリワードアップ U25がこの型にあたります。対象は25歳以下で、対象となる利用は26歳になる誕生月の利用分までと公式に書かれています。つまり、入会時の年齢ではなく、その時点の年齢で対象かどうかが決まります。

この型は、いま25歳以下なら効きますが、26歳になった時点で上乗せ分がなくなります。カードそのものは持ち続けられるので、なくなるのは特典だけです。

年齢そのものが入会条件になっているカード

3つ目は、年齢の範囲がそのまま入会条件になっているカードです。JCBカード Wは18歳以上39歳以下で、本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方が対象と案内されています。dカード GOLD Uは、入会申込み日時点で満18歳以上(高校生除く)29歳以下であることが条件です。

この型は、対象年齢を過ぎると新しく申し込めなくなります。ただし、過ぎたあとの扱いはカードによって違います。JCBカード Wは40歳以降も年会費無料のまま継続できると案内されている一方で、dカード GOLD Uは満30歳以降の更新時に、審査の上、自動的にdカード GOLD(年会費11,000円(税込))に変更となります。同じ「年齢限定」でも、その先に起きることが逆方向なので、ここは分けて覚えておく価値があります。

比較した7枚の基本条件【2026年8月時点】

公式サイトで年会費・申込の年齢条件・ポイントの付与単位と集計の単位・海外旅行傷害保険の付帯条件まで確認できた7枚を並べます。数字はすべて各社の公式ページの記載に合わせています。

カード 年会費 申込の年齢条件 20代に関わる年齢の条件 基本のポイント付与 海外旅行傷害保険
三井住友カード(NL) 永年無料 満18歳以上(高校生は除く) リワードアップ U25は25歳以下が対象 200円(税込)につき1ポイント 最高2,000万円・利用付帯
JCBカード W 永年無料 18歳以上39歳以下。本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く学生(いずれかを満たせばよい) 18歳以上39歳以下の入会限定 200円(税込)につき2ポイント 最高2,000万円・利用付帯
JCBカード S 永年無料 18歳以上。本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く学生(いずれかを満たせばよい) 公式の申込資格は18歳以上と記載され、上限年齢の記載はない 200円(税込)につき1ポイント 最高2,000万円・利用付帯
楽天カード 永年無料 18歳未満は申し込めない 年齢の上限は書かれていない 100円につき1ポイント 最高2,000万円・利用付帯
エポスカード 永年無料 満18歳以上(高校生を除く) ゴールドは18歳・19歳の申込条件が別 200円(税込)につき1ポイント 最高3,000万円・利用付帯
dカード 永年無料 満18歳以上(高校生を除く) 年齢の上限は書かれていない 100円(税込)につき1ポイント 付帯保険は終了している
dカード GOLD U 3,300円(税込) 満18歳以上(高校生除く)29歳以下 18歳から29歳の年齢限定 100円(税込)につき1ポイント 傷害死亡2,000万円・利用付帯

この表で先に見ておきたい3つの列

「申込の年齢条件」は入口の話です。ここが合っていなければ、ほかの条件がどれだけ良くても申し込めません。

「20代に関わる年齢の条件」は、20代のうちに効く条件と、20代のあいだに終わる条件が混ざっています。年齢の上限は書かれていないと記載した3枚は、公式の入会条件に上限の記載が見当たらなかったものです。上限がないと明言されているわけではないので、申込前に公式ページで最新の条件を確認してください。

「海外旅行傷害保険」は、金額よりも付帯条件のほうが判断に効きます。ここに書いた金額は各社の公式ページの記載に合わせたもので、JCBカード W、JCBカード S、楽天カード、エポスカード、dカード GOLD Uは死亡・後遺障害の場合の最高額として示されています。同じ最高2,000万円でも、旅行代金をどの形でカードで支払ったかによって、そもそも補償が始まるかどうかが変わります。

学生向けの条件と、年齢だけの条件は別物

20代の情報を集めていると、学生向けの特典と年齢だけで決まる特典が同じ枠で紹介されていることがあります。この2つは条件がまったく違うので、分けて見ておきましょう。

在学の有無を条件にするもの

楽天カード アカデミーは学生限定のカードで、楽天カードとは別の商品です。申込対象は満18歳以上28歳以下の学生と案内されています。エポスゴールドカードは、学生は年齢を問わず申し込めないと公式に案内されています。こうした条件は、年齢ではなく在学の状態で決まります。社会人になった時点で対象から外れたり、逆に対象になったりします。

在学中の条件をこれから確認したい場合は、学生向けクレジットカード13枚の比較のほうが条件を細かく扱っています。

年齢だけを条件にするもの

リワードアップ U25は、対象カードを本会員として保有する25歳以下が対象と案内されており、在学しているかどうかは条件に入っていません。社会人でも学生でも、25歳以下なら同じ扱いです。dカード GOLD Uの18歳から29歳という条件も同じで、在学の有無は問われていません。

条件の種類 該当する例 判定に使うもの 20代での注意点
在学の有無で決まる 楽天カード アカデミー、エポスゴールドカードの申込条件 学生かどうか 卒業や入学で扱いが変わる
年齢だけで決まる リワードアップ U25、dカード GOLD Uの入会条件 その時点の年齢 誕生日や更新のタイミングで変わる
年齢に加えて収入か在学のどちらかが要る JCBカード Wの申込対象 年齢と、収入または在学のいずれか 年齢を満たしたうえで、収入か学生かのどちらかに当てはまればよい
公式に上限年齢の記載がない JCBカード S、楽天カード、dカードの申込条件 年齢の下限。JCBカード Sは加えて収入または在学のいずれか 年齢を理由に急ぐ必要は小さい

楽天学割は楽天カード アカデミーとは別のサービスで、楽天学割特典は、26歳以上は対象外となりますと公式に書かれています。カードの申込対象は満18歳以上28歳以下の学生、サービスの特典は26歳以上が対象外と、区切りが別々に置かれています。学生向けの名前が付いていても中身は違うので、名前ではなく条件文を読むほうが確実です。

在学の有無で決まる条件と年齢だけで決まる条件を左右に分け、判定に使うものと20代での注意点を並べた比較図
名前が似ていても、在学で決まる条件と年齢で決まる条件は判定のしかたが違う

20代前半と20代後半で判断が変わるところ

20代という10年をひとまとめにすると、条件の期限が見えなくなります。公式に書かれている区切りを時間軸で並べると、動くべきタイミングがはっきりします。

22歳以下・25歳以下という早い区切り

dカード GOLD Uの年会費が減算される条件のひとつは、入会月時点で満22歳以下であることです。翌年の入会月前月末時点で23歳の場合も含むという補足が付いています。この条件だけは20代前半で入会しないと使えません。

リワードアップ U25は25歳以下が対象で、対象となる利用は26歳になる誕生月の利用分までです。25歳のうちに使い始めれば、26歳の誕生月まで上乗せ分を受け取れます。

26歳・29歳・30歳で終わるもの

26歳になるとリワードアップ U25の対象から外れます。29歳を過ぎるとdカード GOLD Uには新しく申し込めなくなります。そして満30歳以降の更新時に、審査の上、自動的にdカード GOLD(年会費11,000円(税込))に変更となります。年会費の水準が変わるので、30歳が近い人はここを把握してから申し込むかどうかを決めるほうが安全です。

年齢の区切り 何が起きるか 関係するカード
18歳 申込の下限に届く(高校生を除くという条件が付くものが多い) 7枚すべて
満22歳以下 入会月時点で満22歳以下なら年会費の減算条件のひとつを満たせる dカード GOLD U
25歳以下 リワードアップ U25の対象になる 三井住友カード(NL)
26歳になる誕生月 リワードアップ U25の対象となる利用がここまでになる 三井住友カード(NL)
29歳 入会申込み日時点で29歳以下という条件の上限 dカード GOLD U
満30歳以降 更新時に審査の上、自動的にdカード GOLDへ変更となる dカード GOLD U
39歳 入会対象の上限(20代のあいだは余裕がある) JCBカード W
40歳以降 39歳までに入会していれば40歳以降も年会費無料のまま継続できる JCBカード W

20代前半なら、期限のある条件から先に確認する順番になります。20代後半なら、30歳以降に何が起きるかを先に確認してから決めるほうが後戻りが少なくなります。年代がもう少し上の条件を知りたい場合は、30代向けクレジットカードの比較で年齢の上限を中心に整理しています。

18歳から40歳以降までを縦の時間軸に並べ、18歳・満22歳以下・25歳以下・26歳になる誕生月・29歳・満30歳以降・40歳以降の7つの区切りで何が変わるかを示した図
18歳から40歳以降まで、公式に書かれている年齢の区切りを1本の時間軸に並べた

年会費は「無料の型」で分けて見る

年会費の欄が同じ「無料」でも、条件の有無で意味が変わります。20代のうちは収入や支出の変動が大きいので、条件付きのものは達成できるかどうかまで見ておくほうが安心です。

条件のない永年無料

三井住友カード(NL)、JCBカード W、JCBカード S、楽天カード、エポスカード、dカードは、いずれも年会費が永年無料と案内されています。利用額にかかわらず費用が発生しないので、判断の材料は年会費以外に移ります。三井住友カード(NL)は家族カード年会費も永年無料です。JCBカード Wは家族カード、QUICPayカードの追加も無料と案内されています。

条件を満たすと実質無料になるもの

dカード GOLD Uの年会費は3,300円(税込)です。ただし条件を満たすと翌年以降の年会費請求時に前年分が減算される仕組みがあります。公式に挙げられている条件は3つで、入会月時点で満22歳以下であること、入会月から翌年の入会月前月末までの利用金額が30万円以上であること、対象プランの契約があることです。3つすべてではなく、いずれか1つを満たせば減算されます。ただし3つ目には適用の範囲が決まっています。公式の商品ページにも特典ページにも「本条件は2年目の年会費確定時点のみ適用」と注記されており、対象プランの契約による減算は2年目の年会費が確定する時点だけに適用されます。3年目以降にこの条件で減算を受けることはできません。条件1と条件2には、公式ページ上でこの限定が付いていません。ただし各条件の判定タイミングは公式の「年会費減算スケジュール」で確認するよう案内されており、3年目以降にどう適用されるかまでは公式ページの本文からは読み取れませんでした。長く持つつもりなら、申込前にこのスケジュールを確認してください。

先に払う費用があることを見落とさない

ここで見落としやすいのが支払いの順番です。dカード GOLD Uは、入会後、初回の年会費は条件達成可否にかかわらず必ず請求されますと公式に書かれています。条件を満たしても、戻ってくるのは翌年以降の請求時に減算される形です。最初に3,300円(税込)を払う前提で考えておくと、想定とのずれが起きません。

年間利用金額の集計にも範囲があります。決済サービスへのチャージ、プリペイドカードへのチャージ、キャッシング返済金、各種手数料、年会費、遅延損害金などは年間の利用金額の対象外です。チャージ中心の使い方をしている人は、思ったより集計が伸びない可能性があります。

年会費の型 該当するカード 条件 20代での見方
条件なしの永年無料 三井住友カード(NL)、JCBカード W、JCBカード S、楽天カード、エポスカード、dカード なし 維持費を気にせず持ち続けられる
条件を満たすと減算 dカード GOLD U 満22歳以下、年間30万円以上の利用、対象プランの契約のいずれか(対象プランの契約は2年目の年会費確定時点のみ適用) 初回は請求されることを前提に考える
招待や年間利用額で無料になる上位カード エポスゴールドカード 通常年会費5,000円(税込)、招待は永年無料、年間50万円以上の利用で翌年以降永年無料 まず一般カードから使い方を作る
年間利用額で無料の案内が届く上位カード 三井住友カード ゴールド(NL) 年間100万円(税込)以上の利用、満18歳以上(高校生は除く)、三井住友カードレターを「受け取る」設定の3つを満たすと案内メールが届く 20代のうちに達成できるかを見積もる

年会費が無料であることを軸に候補を広げたい場合は、年会費無料のクレジットカードの比較で無料の型そのものを詳しく分けています。

年会費の型を2つに分けた図解。条件なしの永年無料は利用額にかかわらず費用が発生せず、比較した7枚のうち6枚がこの型。条件を満たすと減算される型はdカード GOLD Uで年会費3,300円(税込)、満22歳以下・年間30万円以上の利用・対象プランの契約のいずれか1つを満たすと減算され、対象プランの契約は2年目の年会費確定時点のみ適用される。入会後、初回の年会費は条件達成可否にかかわらず必ず請求される。
同じ「無料」でも、条件の有無と支払いの順番で意味が変わる

ポイントは付与単位と集計の単位をセットで見る

ポイントは「何円につき何ポイント」という付与単位、「何を合計してから換算するか」という集計の単位、そして「そのポイントがいくらとして使えるか」の3つで決まります。20代のうちは1回あたりの支払いが小さいことも多いので、付与単位だけを見て決めると実態とずれます。

付与単位だけでなく、何を合計してから換算するかを見る

付与単位は次のとおりです。三井住友カード(NL)、JCBカード S、エポスカードは200円(税込)につき1ポイント。JCBカード Wは200円(税込)につき2ポイントで、同じ200円単位でも付与が倍になります。楽天カードは100円につき1ポイント、dカードとdカード GOLD Uは100円(税込)につき1ポイントです。

ただし、ここで止めると判断を誤ります。同じ200円単位でも、毎月の利用金額を合計してから換算する商品と、1回の支払いごとに換算する商品があるからです。集計の単位が違えば、少額の支払いが多い人にとっての結果も変わります。公式ページで確認できた内容を分けて並べます。

カード 付与単位 集計の単位 対象外・還元率が異なる取引
三井住友カード(NL) 200円(税込)につき1ポイント 毎月の利用金額の合計。集計期間は毎月1日〜末日 対象のコンビニ・飲食店の7%はスマホのタッチ決済またはモバイルオーダーが条件。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外
JCBカード W 200円(税込)につき2ポイント 1ヵ月のカード利用合計金額。集計期間は毎月16日〜翌月15日。換算時の小数点以下は切り捨て 各種年会費、ショッピングリボ払い・分割払い・スキップ払いの各手数料、キャッシングサービス利用分、電子マネーチャージ利用分などは集計対象外
JCBカード S 200円(税込)につき1ポイント JCBカード Wと同じ(1ヵ月の合計、毎月16日〜翌月15日) 同上
楽天カード 100円につき1ポイント 2023年11月請求分より、1回のカードショッピング(お買い物ごと)の利用金額に対して換算。100円未満の利用分は切り捨て 公共料金・税金・国民年金保険料は500円ご利用につき1ポイント、保険料は200円ご利用につき1ポイント
エポスカード 200円(税込)につき1ポイント 1回のカード利用金額200円以上の取引につき200円ごと。利用金額の端数は切り捨て ポイント規約に、一部ショッピングの利用、キャッシング、クレジット手数料、エポスVisaプリペイドカードへのチャージ、年会費などが対象外と記載
dカード 100円(税込)につき1ポイント 公式ページに集計の単位の記載を確認できず キャッシング利用分・年会費など一部の支払いはポイント対象外
dカード GOLD U 100円(税込)につき1ポイント 同上(公式ページに記載を確認できず) 同上

この表から言えることは2つです。ひとつめは、付与単位が200円だからといって、少額の支払いで必ず不利になるわけではないということです。三井住友カード(NL)は公式のQ&Aに「1回のご利用金額が200円未満でも、集計期間(毎月1日〜末日まで)のご利用金額の合計が200円(税込)以上であれば、ポイントは付与されます」と書かれています。JCBのポイントについても「1ヵ月のカードご利用合計金額200円(税込)につき1ポイント付与されます。1回のご利用が200円未満でも、月合計額に付与されるので無駄なくポイントがたまります」と案内されています。これはJCB共通の考え方で、JCBカード Wはこの200円ごとの付与が2ポイントになります。1回ごとに切り捨てられるわけではありません。

ふたつめは、付与単位が100円でも、集計が取引単位なら支払いの回数だけ端数の切り捨てが起きるということです。楽天カードは2023年11月請求分から、月合計ではなく1回の買い物ごとの計算に変わりました。エポスカードは付与単位が200円で、しかも規約に「1回のカード利用金額200円以上の取引につき、200円毎に1ポイント」「利用金額の端数は切り捨てます」と書かれた取引単位です。dカードとdカード GOLD Uは、公式ページに集計の単位の記載を確認できませんでした。

つまり「200円単位だから損」「100円単位だから得」という切り分けはできません。付与単位と集計の単位、そして対象外や還元率が変わる取引をそろえて見る必要があります。

年齢で上乗せされる分は上限まで含めて見る

三井住友カード(NL)のリワードアップ U25は、25歳以下の会員が対象で、PayPay支払い時の利用で最大+0.5%、対象のサブスクリプションサービスの支払いで最大+9.5%、対象の携帯料金の支払いで最大+1.5%が通常のポイントに上乗せされます。ここには上限があり、PayPay支払い時およびサブスクリプションサービス・携帯料金の利用によるポイント加算は、毎月合計で1カードあたり30,000ポイントが上限と書かれています。

もう1つ、対象のコンビニ・飲食店で、スマホのVisaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済またはモバイルオーダーで支払うと7%ポイント還元という条件もあります。これは年齢とは関係のない条件ですが、20代の支払いと重なりやすい場面です。ただし商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があり、一定金額(原則1万円)を超えるとタッチ決済ではなく決済端末にカードを挿す支払いになり、その分は加算の対象になりません。支払い方にも条件があり、カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。支払い手段そのものにも制限があり、三井住友カード(NL)の公式ページには「Google Pay、Samsung Payで、Mastercardタッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください」と書かれています。これは三井住友カードが発行するカードについての条件で、Mastercardというブランド全体がGoogle Payのタッチ決済に対応していないという意味ではありません。なお、この7%は通常のポイント分を含んだ還元率です。

ポイントの価値は交換方法で変わる

付与されたポイントの価値は、交換先によって変わります。三井住友カード(NL)の公式ページには、ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、Vポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合がございますと書かれています。JCBカード WとJCBカード Sは、たまったポイントは1ポイント=最大1円相当で利用できると案内されています。「最大」という言葉が付いている点が重要です。

楽天カードには、一部ポイント還元の対象外もしくは還元率が異なる場合があるという注記があります。エポスカードのポイント規約にも、ポイント付与の対象外となる取引が定められています。ポイントを金額に換算して比べるときは、この幅を織り込んでおくほうが実態に近くなります。

ポイントの付与単位と集計の単位を並べた図解。三井住友カード(NL)は200円(税込)につき1ポイントで集計は毎月の利用金額の合計(毎月1日から末日)、7%はスマホのタッチ決済かモバイルオーダーが条件でカード現物のタッチ決済・iD・差し込み・磁気取引は対象外。JCBカード Wは200円(税込)につき2ポイントで集計は1ヵ月の利用合計(毎月16日から翌月15日)、小数点以下は切り捨てで、各種年会費・リボ・分割・スキップ払いの手数料・キャッシング・電子マネーチャージは集計対象外。JCBカード Sは200円(税込)につき1ポイントで集計はJCBカード Wと同じ。楽天カードは100円につき1ポイントで、2023年11月請求分より1回の買い物ごとの計算になり100円未満は切り捨て、公共料金・税金・国民年金保険料は500円につき1ポイント、保険料は200円につき1ポイント。エポスカードは200円(税込)につき1ポイントで、1回のカード利用200円以上の取引につき200円ごと、端数は切り捨て。dカードとdカード GOLD Uは100円(税込)につき1ポイントで集計の単位は公式ページに記載を確認できない。200円単位でも取りこぼすとは限らず、三井住友カード(NL)は1回200円未満でも月合計が200円以上ならポイントが付き、JCBカード W・Sも1回200円未満は月合計に対して付与される。100円単位でも端数は切り捨てられ、楽天カードは1回の買い物ごとの計算で100円未満は都度切り捨て、エポスカードも1回の取引ごとで端数は切り捨て。「200円単位だから損」「100円単位だから得」とは言えないことを示している。
付与単位が同じでも、何を合計してから換算するかで結果が変わります

旅行保険は「付いている」だけでは判断できない

海外旅行傷害保険は、金額の大きさより先に、どうすれば補償が始まるのかを見る必要があります。20代のうちに旅行や留学の予定があるなら、この違いが実際の役に立つかどうかを分けます。

利用付帯は旅行代金の支払いが条件になる

三井住友カード(NL)の海外旅行傷害保険は最高2,000万円で、公式ページには事前に旅費などを当該カードでクレジット決済いただくことが前提ですと書かれています。エポスカードも一般カードは利用付帯で、対象はVisa付のエポスカード本人のみとされ、家族は対象外となります。ここでいう旅行代金は、宿泊を伴う募集型企画旅行の代金または公共交通乗用具の料金と定義されています。傷害死亡・後遺障害は最高3,000万円です。JCBカード WとJCBカード Sは、公式の保険案内で海外旅行傷害保険がカード利用条件ありと示されており、旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合)として海外 最高2,000万円と記載されています。

いずれも、カードを持っているだけでは補償が始まりません。旅行代金をそのカードで支払う手順が要ります。

同じ利用付帯でも、支払う対象が違うものがある

楽天カードは、利用付帯のなかでも条件の書き方が違います。公式ページには、楽天カード、楽天ゴールドカードには自動付帯はありませんと明記されており、事前申込は不要なものの補償が有効になるには支払いの条件を満たす必要があります。具体的には、日本を出国する以前に『募集型企画旅行の料金』に該当する代金を利用条件のある楽天カードで支払っていることが条件で、航空券のみのご購入は含まれません。傷害死亡・後遺障害は最高2,000万円です。

適用される期間にも条件があり、日本出国日から3カ月後の午後12時(24時)までの旅行期間に限ります。旅行代金の支払い方が「航空券だけ」なのか「募集型企画旅行の料金」なのかで結果が変わるため、出発前に支払いの中身を確認しておく必要があります。

付帯保険そのものが終わっているものもある

dカードについては、公式の保険案内に年会費永年無料のdカードの付帯保険終了の告知が出ています。付帯保険は終了しているため、旅行中の備えを重視するなら別の手段を組み合わせる判断になります。一方でdカード GOLD Uは、dカード GOLD Uでの海外旅行費用のお支払いがある場合に限り、補償対象となりますという条件付きで、傷害死亡2,000万円が案内されています。

カード 付帯の条件 公式に書かれている金額 確認しておきたい点
三井住友カード(NL) 利用付帯 最高2,000万円 事前に旅費などをカードで決済することが前提
JCBカード W 利用付帯 最高2,000万円 公式の保険案内にカード利用条件ありと記載
JCBカード S 利用付帯 最高2,000万円 ショッピングガード保険(海外)最高100万円(1事故につき自己負担額10,000円)も付帯
楽天カード 利用付帯 最高2,000万円 日本を出国する以前に募集型企画旅行の料金を支払うことが条件
エポスカード 利用付帯 最高3,000万円 対象はVisa付のエポスカード本人のみで家族は対象外
dカード 付帯保険は終了している 公式に終了の告知 旅行の備えは別の手段で用意する
dカード GOLD U 利用付帯 傷害死亡2,000万円 海外旅行費用のお支払いがある場合に限り補償対象

エポスカードには、複数のカードを持っている場合の扱いにも決まりがあります。公式には、死亡・後遺障害は合算されず按分、それ以外は合算されて按分されると案内されています。2枚以上を組み合わせるときは、金額を単純に足して考えないほうが実態に合います。

海外旅行傷害保険の付帯条件を、利用付帯・利用付帯(対象が募集型企画旅行の料金に限定されるもの)・付帯保険が終了しているものの3つに分類した図
金額より先に、どうすれば補償が始まるのかを確認する

いま持つ1枚を将来どう切り替えるか

20代のカード選びは、いまの条件だけでなく、その先の選択肢がどう広がるかも判断材料になります。ここも公式に条件が書かれているので、印象ではなく条件で見ておきましょう。

年間利用額で上位カードの年会費が変わるもの

三井住友カード(NL)には、ゴールドカードに年会費永年無料(通常5,500円(税込))で切替えいただけるご案内メールが届く仕組みがあります。切替先は三井住友カード ゴールド(NL)です。公式ページには、下記3点を満たした方へご案内メールをお送りしますと書かれており、条件は、対象カードのご利用金額が年間100万円(税込)以上であること、満18歳以上(高校生は除く)であること、メールサービス「三井住友カードレター」を「受け取る」設定にしていることの3つです。利用額だけでなく、メールの受信設定まで条件に入っている点が見落としやすいところです。

さらに、ご案内メール以外から切替えのお申し込みをされた場合は、年会費は永年無料となりませんと明記されています。案内メール以外から切替えを申し込んだ場合は同じ扱いにならない点は、先に知っておく価値があります。

集計の仕組みにも決まりがあります。カード加入日により年間ご利用金額の集計期間が異なり、家族カードやパートナーカードおよび付帯カード(ETCカード、iD専用カードなど)のご利用分は本会員カードのご利用分と合算のうえ集計されます。さらに、2023年10月以降、一度でも条件を達成し案内メールが配信された方は、以降の集計期間では集計対象になりませんという注記もあります。

そしてアップグレードには審査がございます。ゴールド(NL)への切替えを保証するものではございませんと公式に書かれています。年間100万円(税込)を使えば自動的に切り替わるわけではない、という理解が正確です。

エポスカードの場合は、エポスゴールドカードが通常年会費5,000円(税込)で、招待は永年無料、年間50万円以上の利用で翌年以降永年無料と案内されています。金額の水準が違うので、20代のうちに届く可能性は人によって変わります。

年齢で自動的に切り替わるもの

dカード GOLD Uは、満30歳以降の更新時に、審査の上、自動的にdカード GOLD(年会費11,000円(税込))に変更となります。20代のうちは3,300円(税込)の年会費に減算の仕組みがありますが、30歳以降は年会費の水準が変わります。20代後半で申し込むなら、切り替わったあとの年会費を払い続けるかどうかまで含めて考えることになります。

切替には審査があるという前提

年間利用額の条件を満たすことと、切替が実現することは別です。三井住友カード(NL)もdカード GOLD Uも、公式には審査があると書かれています。条件を満たすことは必要な手続きであって、結果を約束するものではありません。この前提を外すと、計画が崩れたときの落差が大きくなります。

7枚それぞれの条件

ここからは1枚ずつ、公式に書かれている条件を整理します。数字は各社の公式ページの記載に合わせています。

三井住友カード(NL)

年会費は永年無料、家族カード年会費も永年無料です。申込資格は満18歳以上の方(高校生は除く)で、年齢の上限は入会条件に置かれていません。国際ブランドはVisa、Mastercardから選べます。基本のポイントは200円(税込)につき1ポイントです。

20代に直結するのがリワードアップ U25で、25歳以下が対象、対象となる利用は26歳になる誕生月の利用分までです。上乗せの上限は毎月合計で1カードあたり30,000ポイントです。海外旅行傷害保険は最高2,000万円の利用付帯で、事前に旅費などを当該カードでクレジット決済することが前提です。入会後に希望に応じて旅行傷害保険を他の保険へ変更できる「選べる無料保険」も用意されています。

将来の選択肢としては、三井住友カード ゴールド(NL)へ年会費永年無料(通常5,500円(税込))で切り替えられる案内メールが届く仕組みがあります。届く条件は、対象カードのご利用金額が年間100万円(税込)以上であること、満18歳以上(高校生は除く)であること、メールサービス「三井住友カードレター」を「受け取る」設定にしていることの3つです。案内メール以外から切替えを申し込んだ場合は年会費永年無料になりません。

JCBカード W

年会費は永年無料で、家族カード、QUICPayカードの追加も無料です。申込対象は18歳以上39歳以下で、本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方です。国際ブランドはJCBです。

ポイントは200円(税込)につき2ポイントで、200円単位で付与されるカードのなかでは付与数が多い設定です。200円ごとに2ポイントなので、100円ごとに1ポイントのカードと付与数の水準は近くなります。ただし集計の単位が違い、JCBカード Wは1ヵ月の利用合計に対して換算されます。たまったポイントは1ポイント=最大1円相当で利用できます。海外旅行傷害保険は利用付帯です。公式の商品情報には旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合)として海外 最高2,000万円と記載があり、保険案内では海外旅行傷害保険がカード利用条件ありと示されています。旅行代金をこのカードで支払う手順が必要になります。ショッピングガード保険(海外)も付帯します。

年齢の条件があるぶん、入会のタイミングは限られます。ただし40歳以降も年会費無料のまま継続できると案内されているので、20代で入会しておけば、その後も条件は維持されます。

JCBカード S

年会費は永年無料です。申込対象は18歳以上で、本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く18歳以上で学生の方とされ、年齢の上限は書かれていません。国際ブランドはJCBです。ポイントは200円(税込)につき1ポイントで、1ポイント=最大1円相当で利用できます。

特徴は付帯するサービスの幅です。JCB カード S 優待 クラブオフが付き、海外旅行傷害保険は利用付帯で、公式の商品情報には旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合)として海外 最高2,000万円と記載があります。ショッピングガード保険(海外)最高100万円(1事故につき自己負担額10,000円)も付帯します。さらにJCBスマートフォン保険が用意されており、補償対象はディスプレイ破損で、年間最高30,000円(1事故につき自己負担額10,000円)です。

このスマートフォン保険には条件があり、保険事故発生時点で、補償対象スマートフォンの通信料を直近3ヵ月以上連続してJCBカードSでお支払いされている場合に適用され、購入後24ヵ月以内のスマートフォンが対象です。通信料の支払い先を変えていない人でないと条件を満たしません。

もう1つ注意したいのが併用です。公式には、JCB カード W、JCB カード W plus LとJCB カード Sは重複して保有することはできませんと書かれています。さらに、本カードを申し込みの場合、現在お持ちのカードは退会となり自動的に切り替えになりますという注記もあります。すでにJCBカード Wを持っている人があとからJCBカード Sを申し込むと、Wは残りません。どちらか一方を選ぶ前提で比べることになります。

楽天カード

年会費は永年無料で、ポイントは100円につき1ポイントです。申込については、18歳未満、海外在住の方はカードをお申し込みいただけませんと案内されています。年齢の上限は書かれていません。

海外旅行傷害保険は利用付帯です。公式ページには、楽天カード、楽天ゴールドカードには自動付帯はありませんと明記されています。日本を出国する以前に『募集型企画旅行の料金』に該当する代金を利用条件のある楽天カードで支払っていることが条件で、航空券のみのご購入は含まれません。傷害死亡・後遺障害は最高2,000万円で、適用は日本出国日から3カ月後の午後12時(24時)までの旅行期間に限られます。国際ブランドはVisa、JCB、Mastercard、American Expressから選べます。ETC年会費は550円がかかるため、高速道路をよく使う人はこの費用を計算に入れておきましょう。

混同しやすいのが学生向けの商品です。楽天カード アカデミーは学生限定の別商品で、楽天学割特典は26歳以上が対象外となります。社会人になった20代が申し込むのは通常の楽天カードのほうです。

エポスカード

入会金・年会費永年無料で、2年目以降も年会費は無料です。申込資格は日本国内在住の満18歳以上(高校生を除く)です。国際ブランドはVisaです。ポイントは1回のカード利用金額200円(税込)以上の取引につき200円ごとに1ポイントで、利用金額の端数は切り捨てられます。ポイント規約には、一部ショッピングの利用、キャッシングの利用、クレジット手数料、エポスVisaプリペイドカードへのチャージ、年会費などが対象外と定められています。

海外旅行傷害保険は利用付帯で、傷害死亡・後遺障害は最高3,000万円です。対象となる旅行代金は、宿泊を伴う募集型企画旅行の代金または公共交通乗用具の料金です。対象はVisa付のエポスカード本人のみで、家族は対象外となります。複数のカードを持っている場合、死亡・後遺障害は合算されず按分され、それ以外は合算されて按分されます。

上位カードの条件も20代には関係します。エポスゴールドカードは通常年会費5,000円(税込)で、招待は永年無料、年間50万円以上の利用で翌年以降永年無料になります。ただし18歳19歳はすでにエポスカードを持っている人(学生を除く)のみ申込可で、学生は年齢を問わず申し込めないという条件が付いています。20代前半で上位カードまで見据える場合は、この順番を確認しておきましょう。

dカード

年会費は永年無料です。入会条件は満18歳以上であること(高校生を除く)で、卒業を迎えた高校生の場合、卒業年度の3月31日までは申込不可という補足があります。あわせて、個人名義であること、本人名義の口座を支払い口座として設定することが条件に含まれます。ポイントは100円(税込)につき1ポイントで、比較した7枚のなかでは100円単位のグループです。

注意しておきたいのが補償の扱いです。公式の保険案内には、年会費永年無料のdカードの付帯保険終了の告知が出ています。付帯保険は終了しているため、備えが必要なら別の手段を用意する前提になります。また、キャッシング利用分・年会費など一部の支払いはポイント対象になりません。

dカード GOLD U

20代のあいだだけ申し込める年齢限定のカードです。条件は、入会申込み日時点で満18歳以上(高校生除く)29歳以下であることです。年会費は3,300円(税込)で、条件を満たすと翌年以降の年会費請求時に前年分が減算される仕組みがあります。ポイントは100円(税込)につき1ポイントです。

減算の条件は3つで、入会月時点で満22歳以下であること、入会月から翌年の入会月前月末までの利用金額が30万円以上であること、対象プランの契約があることのいずれかです。3つ目には適用の範囲があり、公式の商品ページにも特典ページにも「本条件は2年目の年会費確定時点のみ適用」と注記されています。対象プランの契約による減算は2年目の年会費が確定する時点だけに適用されます。ここで重要なのが支払いの順番で、入会後、初回の年会費は条件達成可否にかかわらず必ず請求されますと公式に書かれています。

年間利用金額の集計には対象外があります。決済サービスへのチャージ、プリペイドカードへのチャージ、キャッシング返済金、各種手数料、年会費、遅延損害金などは年間の利用金額の対象外です。海外旅行保険は、dカード GOLD Uでの海外旅行費用のお支払いがある場合に限り、補償対象となる利用付帯で、傷害死亡2,000万円が案内されています。

そして満30歳以降の更新時に、審査の上、自動的にdカード GOLD(年会費11,000円(税込))に変更となります。20代のうちの費用だけでなく、その先の費用まで見て判断するカードです。

使い方から候補を絞る

条件を並べたところで、実際の支払いのしかたに当てはめてみます。ここでも年収や家族構成は前提に置かず、支払いの中身だけで考えます。

コンビニや飲食店での支払いが多い場合

対象のコンビニ・飲食店で、スマホのVisaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済またはモバイルオーダーで支払うと7%ポイント還元という条件がある三井住友カード(NL)が候補に入ります。この7%は通常のポイント分を含んだ還元率です。ただし商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があり、カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。また三井住友カードの公式ページには、Google PayとSamsung PayではMastercardのタッチ決済を利用できず、ポイント還元も受けられないと注記されています。これは三井住友カードが発行するカードについての条件です。自分がよく行く店舗と支払い方が対象かどうかを公式ページで確認してから決めるほうが確実です。

少額の支払いを何度も重ねる場合

ここで見るべきは付与単位ではなく集計の単位です。1回の支払いが小さいほど効いてくるのは、月の合計に対して換算されるかどうかだからです。三井住友カード(NL)、JCBカード W、JCBカード Sはいずれも月の合計に対して換算されるため、1回200円未満の支払いが積み上がっても、その1回ごとに切り捨てられることはありません。切り捨てが起きるのは月の合計を換算するときの1回だけです。逆に楽天カードとエポスカードは1回の支払いごとの計算なので、支払いの回数だけ端数の切り捨てが起きます。楽天カードは付与単位が100円と細かいぶん1回あたりに切り捨てられる額は小さくなりますが、回数が多ければ積み上がります。月合計方式でも端数そのものはなくなりません。JCBの公式ページにも「毎月のご利用額を合計してからポイントに換算します。換算時に生じる小数点以下のポイントは切り捨てとなります」と書かれています。なお楽天カードで固定費をまとめて払う場合は、公共料金・税金・国民年金保険料が500円ご利用につき1ポイントになる点も計算に入れてください。dカードとdカード GOLD Uは公式ページに集計の単位の記載を確認できなかったため、この観点では判断材料が足りません。

海外へ行く予定がある場合

補償の条件を先に見ます。三井住友カード(NL)、JCBカード W、JCBカード S、エポスカードは利用付帯で、旅行代金をそのカードで支払う手順が必要です。楽天カードも利用付帯ですが、支払う対象が募集型企画旅行の料金と決まっており、航空券のみのご購入は含まれません。金額だけで選ぶと、条件を満たさないまま出発してしまうことがあります。

費用をできるだけ抑えたい場合

条件のない永年無料のカードから選ぶのが素直です。三井住友カード(NL)、JCBカード W、JCBカード S、楽天カード、エポスカード、dカードはいずれも年会費が永年無料です。dカード GOLD Uは3,300円(税込)の年会費があり、初回は条件にかかわらず請求されるため、費用を抑えることが最優先なら候補から外れます。

20代のうちに上位カードへ進みたい場合

三井住友カード(NL)は年間100万円(税込)以上の利用に加えて、満18歳以上(高校生は除く)であること、三井住友カードレターを「受け取る」設定にしていることの3つを満たすと案内メールが届く仕組み、エポスカードは年間50万円以上の利用で翌年以降永年無料という条件です。必要な年間利用額が違うので、いまの支出でどちらが現実的かを見積もってから選ぶことになります。どちらも審査があり、条件の達成が切替を保証するものではありません。

よくある質問

20代のうちに作っておいたほうがよいカードはありますか

A. 年齢が入会条件になっているカードは、対象の年齢を過ぎると申し込めなくなります。JCBカード Wは18歳以上39歳以下で、本人または配偶者に安定継続収入のある方、または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方が対象です。年齢と収入と学生であることの3つすべてが必要という意味ではなく、年齢を満たしたうえで収入か学生かのどちらかに当てはまればよい書き方になっています。dカード GOLD Uは満18歳以上(高校生除く)29歳以下が対象です。20代のうちに検討する価値があるのはこの2枚ですが、年会費や補償の条件が違うので、年齢だけを理由に決める必要はありません。

25歳以下の特典は学生でないと使えませんか

A. リワードアップ U25は、対象カードを本会員として保有する25歳以下が対象で、在学しているかどうかは条件に入っていません。一方で楽天カード アカデミーは学生限定の商品です。名前が似ていても条件の種類が違うので、条件文で見分けてください。

26歳になると三井住友カード(NL)は使えなくなりますか

A. カードそのものは持ち続けられます。変わるのはリワードアップ U25の上乗せ分で、対象となる利用は26歳になる誕生月の利用分までです。年会費は永年無料のままなので、上乗せがなくなった時点で解約する必要はありません。

dカード GOLD Uは30歳になったらどうなりますか

A. 満30歳以降の更新時に、審査の上、自動的にdカード GOLD(年会費11,000円(税込))に変更となります。20代のあいだの年会費は3,300円(税込)で減算の仕組みがありますが、切り替わったあとは年会費の水準が変わります。申し込む前に、その先の費用まで確認しておきましょう。

年会費無料のカードでも海外旅行保険は使えますか

A. カードごとに条件が違います。三井住友カード(NL)、JCBカード W、JCBカード S、エポスカードは利用付帯なので、旅行代金をそのカードで支払う手順が必要です。楽天カードも利用付帯で、日本を出国する以前に募集型企画旅行の料金を支払うことが条件です。dカードは付帯保険は終了しているため、備えが必要なら別の手段を用意することになります。

JCBカード WとJCBカード Sは両方持てますか

A. 公式には、JCB カード W、JCB カード W plus LとJCB カード Sは重複して保有することはできませんと書かれています。あとから申し込んだ場合、現在お持ちのカードは退会となり自動的に切り替えになりますという注記もあります。年齢が39歳以下でポイントの付与を優先するならJCBカード W、優待や補償の幅を取るなら公式の申込資格に上限年齢の記載がないJCBカード S、という選び方になります。

年間100万円を使えばゴールドに切り替えられますか

A. そうとは限りません。三井住友カード(NL)の公式ページには、アップグレードには審査がございます、ゴールド(NL)への切替えを保証するものではございませんと書かれています。さらに、ご案内メール以外から切替えのお申し込みをされた場合は、年会費は永年無料となりません。条件の達成は手続きの入口であって、結果を約束するものではないと理解しておくほうが安全です。

まとめ

20代のクレジットカード選びは、年齢に関する条件を3種類に分けるところから始めると整理しやすくなります。

  • 申込のときだけ見る条件、持っている間ずっと効く年齢特典、年齢そのものが入会条件のカードを分けて考える
  • 25歳以下、満22歳以下、29歳以下、満30歳以降といった区切りを時間軸に置き、期限のあるものから確認する
  • 年会費は「条件なしの永年無料」と「条件を満たすと減算」を分け、初回に請求される費用まで見る
  • ポイントは付与単位だけで比べない。何を合計してから換算するかという集計の単位(三井住友カード(NL)とJCBカード W・Sは月の合計、楽天カードとエポスカードは1回ごと、dカードとdカード GOLD Uは公式ページに記載を確認できず)と、対象外や還元率が変わる取引まで見る。ポイントの価値も交換方法で変わる
  • 海外旅行傷害保険は金額より先に、利用付帯か、支払う対象が募集型企画旅行の料金などに限定されるか、付帯保険が終了しているかを確認する

次にやることは3つです。1つ目は、自分がいま何歳で、どの年齢条件に当てはまるかを確認すること。2つ目は、毎月の支払いのうち、コンビニや飲食店、ネット、公共料金などがどれくらいの比率かを書き出すこと。3つ目は、候補に残ったカードの公式ページで、年会費・申込条件・ポイントの付与単位と集計の単位・保険の付帯条件を自分の目で確かめることです。この記事の数字は2026年8月時点で各社の公式ページに書かれていた内容なので、申し込む直前にもう一度確認してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次