マイルが貯まる法人カード4シリーズを公式条件で比較【2026年7月時点】

法人カードのマイルは4つの型で選ぶ。ANA JCB法人カード、ANAコーポレートカード、JAL法人カード、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの4シリーズを年会費・マイル移行の可否・移行手数料・受け取り名義・申込条件で比較するアイキャッチ画像

出張の多い会社なら、支払いをカードにまとめてマイルを貯めたいと考えるところです。ところが法人カードの公式ページを読み比べると、同じ言葉でも中身がまったく違います。

カードの利用額がそのままマイルにつながるものもあれば、搭乗の分だけがマイルになるものもあります。本記事では、マイルの貯まり方が異なる4シリーズを比較しました。

目次

法人カードでマイルが貯まる経路

比較を始める前に、貯まり方の型を分けておくと迷いが減ります。年会費や還元率を並べる前に、カードを使った金額がマイルへ変わるのかどうかが分かれ道になるからです。

比較した4シリーズは、大きく2つの型に分かれます。

法人カードでマイルが貯まる経路を4つに分けた図。ANA JCB法人カードは手続きをしてANAマイルへ移すポイント移行型。セゾンプラチナ・ビジネスは登録すれば自動で移行する型。ANAコーポレートカードはANAマイレージ移行可能ポイントの対象外だが搭乗によるマイルはある。JAL法人カードは搭乗分が中心であることを示している。
カード名からは決済でマイルになるかどうか分からない。

カードの利用額がマイルにつながる型

ANA JCB法人カードとセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードがこの型です。前者はJ-POINTを申し込み手続きでANAのマイルへ移し、後者は登録すると自動でJALのマイルへ移ります。

手続きが必要かどうかが違うため、運用の手間も変わってきます。

カードの利用額はマイルへ移せない型

ANAコーポレートカードとJAL法人カードがこの型です。もっとも、公式の書き方は同じではありません。

前者は移行可能ポイントの対象から外れると書かれています。後者は利用分が提携カード会社のポイントとしてたまるとされ、そこから先の扱いは提携先の制度によります。

ただしマイルがまったく貯まらないわけではありません。搭乗によるフライトマイルは積算され、ANAコーポレートカードには入会時と継続時のボーナスマイルもあります。

決済がマイルになるカードとならないカード

公式ページの記載をそのまま並べると、次のように分かれました。

比較表の記号は、その項目にあたる区分がカード側にないことを示します。

カード・シリーズ名 決済でマイルが貯まるか 直接マイル型/ポイント移行型 移行先 移行レート
ANA JCB法人カード 貯まる ポイント移行型 ANAマイレージクラブ 通常獲得ポイントはJ-POINT 1ポイント=2マイル。ボーナスポイントは1ポイント=0.6マイル
ANAコーポレートカード 貯まらない 搭乗型
JAL法人カード 貯まらない 搭乗型
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 貯まる 自動移行型 JALマイレージバンク ショッピング1,000円につき10マイルが自動でJALマイレージバンクへ移行する。家族カード・追加カードの利用分も対象

ANAコーポレートカードは、ANAマイレージ移行可能ポイントの対象外だと公式ページに明記されています。同じページのVポイントの表でも、対象カードから除かれています。

一方で搭乗によるフライトマイルは積算され、入会時と毎年の継続時にボーナスマイルが付きます。カードの名前からマイルの貯まり方を推測すると、判断を誤りやすい部分です。

比較した4シリーズの基本条件

発行会社と申込対象を並べます。

カード・シリーズ名 発行会社 国際ブランド 申込対象 申込受付状況
ANA JCB法人カード 株式会社ジェーシービー JCB 法人または個人事業主。カード使用者は18歳以上 申込受付中
ANAコーポレートカード 三井住友カード株式会社 Visa/Mastercard 法人・個人事業者 申込受付中
JAL法人カード 提携カード会社(選べる提携ブランド) 複数のブランドから選択 法人。オンライン入会・資料請求はできず、電話で入会申込書を請求する 法人カード自体は申込受付中。ただしJAL・JCBカード(法人用)は新規の申込受付を停止している
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 株式会社クレディセゾン AMEX 個人事業主・経営者をはじめ、安定した収入があり、社会的信用を有する連絡可能な方(学生、未成年を除く) 申込受付中

申込対象の書き方はシリーズごとに違います。ANA JCB法人カードは「法人または個人事業主」、ANAコーポレートカードは「法人・個人事業者」と、法人を明示しています。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの入会資格は「個人事業主・経営者をはじめ、安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方」で、個人を対象とする書き方です。引き落とし口座は法人か個人かを選べます。

JAL法人カードはオンラインでの申し込みができず、電話で入会申込書を請求する形です。

年会費と追加カードの費用

使用者が複数いる会社では、追加分の金額が総額を左右します。

ここからはシリーズ単位ではなく券種単位で並べます。同じシリーズでもグレードによって年会費が数倍変わるためです。

カード・シリーズ名 本会員年会費 追加カード年会費 追加カード上限 ETC料金・上限
ANA JCB法人カード 一般カード 2,475円(初年度無料) 825円 ETCスルーカードNは年会費無料。本カードの発行枚数とは関係なく複数枚申し込める
ANA JCB法人カード ワイドカード 12,925円 825円 ETCスルーカードNは年会費無料。本カードの発行枚数とは関係なく複数枚申し込める
ANA JCB法人カード ワイドゴールドカード 20,900円 4,400円 ETCスルーカードNは年会費無料。本カードの発行枚数とは関係なく複数枚申し込める
ANAコーポレートカード 一般 3,025円(初年度無料) 440円
ANAコーポレートカード ワイド 13,475円 440円
ANAコーポレートカード ワイドゴールド 20,900円 4,400円
JAL法人カード 普通カード 2,200円 追加カードという区分はなく、カード1枚ごとに同額 8人目までは使用者変更届出で追加。9人目以降は法人入会申込書が必要
JAL法人カード CLUB-Aカード 11,000円 追加カードという区分はなく、カード1枚ごとに同額 8人目までは使用者変更届出で追加。9人目以降は法人入会申込書が必要
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 33,000円(初年度無料) 3,300円 最大9枚 ETCカードは最大5枚まで発行可能

ANA JCB法人カードの追加カード年会費は、一般とワイドが825円、ワイドゴールドが4,400円です。一般カードは1枚目のカードの年会費が無料の場合、追加のカードも無料になると注記されています。

JAL法人カードは数え方が違います。追加カードという区分ではなく、年会費が「カード使用者1名様(カード1枚)につき」と定められているため、普通カードなら1枚ごとに2,200円が積み上がります。

使用者の追加は、8人目までなら使用者変更届出で手続きできます。9人目以降を追加する場合は法人入会申込書の提出が必要です。人数には過去の退会者も含まれます。

ANAマイルを貯めたい場合

ANAのマイルを貯めたい場合、選択肢は性格の違う2つに分かれます。

ANA JCB法人カードは、カードの利用で貯まったJ-POINTをANAマイレージクラブへ移します。コース名は「ANA法人マルチポイントコース 2マイル」で、通常獲得ポイントの移行レートはJ-POINT 1ポイントにつき2マイルです。

ボーナスポイントは扱いが別で、1ポイントにつき0.6マイルとなります。キャンペーンやポイントモールで得た分がボーナスポイントにあたるため、同じ1ポイントでも価値がそろいません。

移したマイルの有効期限は、移行された月を起算月として36ヵ月後の月末までと定められています。移したあとにJ-POINTへ戻すことはできないとも書かれています。

ANAコーポレートカードは、カードの利用額を移す仕組みがない代わりに、搭乗と入会・継続のボーナスマイルで積算します。決済額の大きさより、搭乗の頻度が結果を左右する設計です。

搭乗やボーナスで貯まる分は別枠になる

ANA JCB法人カードにも、カード利用とは別の積算があります。入会時と継続時のボーナスマイルは、ワイドゴールドカードが2,000マイル、ワイドカードと一般カードが1,000マイルです。

搭乗ボーナスマイルは「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×積算率」で計算します。積算率はワイドゴールドカードが25%、ワイドカードと一般カードが10%です。

さらにANAカードマイルプラスの加盟店では、クレジットカード会社のポイントとは別に、100円または200円(税込)につき1マイルが加算されます。

ただし法人用は条件が違います。すべての店舗が対象になるのはワイドゴールドカードとANAダイナースコーポレートカードだけで、一般カードとワイドカードはANA Bizで予約・購入した航空券だけが対象です。

決済手段による除外もあります。一部店舗では、ANA JCBカードを決済カードに指定したQUICPayでの支払いが積算の対象から外れます。

JALマイルを貯めたい場合

JALのマイルを貯めたい場合も、性格の違う2つに分かれます。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、SAISON MILE CLUBに登録するとショッピング1,000円につき10マイルが自動でJALマイレージバンクへ移ります。家族カードと追加カードの利用分も対象です。

登録しない場合は、永久不滅ポイントが1,000円につき1ポイント貯まる形です。登録の有無で貯まるものが変わります。

未登録なら海外の優遇も効きます。海外でのショッピングは永久不滅ポイントが通常の2倍で、1,000円につき2ポイントです。登録中はこの永久不滅ポイント優遇サービスの対象から外れます。

JAL法人カードは、JALカードショッピングマイルが積算されません。積算の中心は、搭乗によるフライトマイルと搭乗時のボーナスマイルです。

セゾンは登録すると貯まるものが増える

SAISON MILE CLUBに登録すると、ポイントとマイルの関係が少し複雑になります。公式の記載を区分ごとに並べます。

区分 公式記載
通常の永久不滅ポイント 永久不滅ポイントは1,000円(税込)につき1ポイント。1ポイントは最大5円相当で、交換商品によっては5円未満になる
自動で移行するJALマイル ショッピング1,000円につき10マイルが自動でJALマイレージバンクへ移行する。家族カード・追加カードの利用分も対象
登録中に加算される永久不滅ポイント さらにショッピング2,000円につき永久不滅ポイントが1ポイント貯まる
永久不滅ポイントからマイルへの交換 永久不滅ポイントは200ポイントで500マイルに交換できる
上限に達したあと 有効期間内の移行上限。上限に達した場合は次年度更新までマイル移行が停止し、永久不滅ポイントが1,000円につき1ポイント貯まる
公式が示す還元率 公式表記はJALのマイル還元率が最大1.125%。一部還元率の異なるサービスおよび加盟店がある

登録すると自動でマイルが移るだけでなく、ショッピング2,000円につき永久不滅ポイントが1ポイント貯まります。この永久不滅ポイントは200ポイントで500マイルに交換できます。

公式が示す還元率の最大1.125%は、自動で移るマイルと、この永久不滅ポイントを交換したマイルを合わせた数字です。一部還元率の異なるサービスおよび加盟店があるとも書かれています。

移行上限の150,000マイルに達すると、次年度の更新までマイル移行が止まり、永久不滅ポイントが1,000円につき1ポイント貯まる形へ切り替わります。

SAISON MILE CLUB登録中のポイントとマイルの関係を示した図。ショッピング1,000円につき10マイルが自動で移る。それに加えてショッピング2,000円につき永久不滅ポイントが1ポイント貯まる。永久不滅ポイントは200ポイントで500マイルに交換できる。移行上限の150,000マイルに達すると次年度の更新までマイル移行が止まることを示している。
登録中は自動で移るマイルと優遇ポイントが同時に貯まる。

発行会社とブランドで条件が変わる場合

JAL法人カードは、提携ブランドを選ぶ形の商品です。カード利用分のポイントについて、公式は次のように案内しています。

確認項目 公式記載
カード利用分のポイント JALカードショッピングマイルは積算されない。法人カードの利用分は提携カード会社のポイントとして自動的にたまる
ポイントの内容 ポイント名・付与単位・価値は提携カード会社によって決まるため、共通の条件としては示されていない
搭乗による積算 フライトマイルと搭乗時のボーナスマイルは積算される。フライトマイルはカード使用者ごとの積算で、使用者間の共有・合算・譲渡はできない
カード決済によるLife Statusポイント JALカード経路の指標はJALカードショッピングマイル。法人カードはショッピングマイルが積算されない
搭乗によるLife Statusポイント 搭乗によるLife Statusポイントは別制度。JALグループ国内線は1搭乗5ポイント、JAL国際線は1,000区間マイルで5ポイントが本人のLife Statusポイント口座に積算される。有効期限はなく、家族間での合算や相続はできない
使用者の上限 使用者の追加は8人目まで。9人目以降を追加する場合は法人入会申込書の提出が必要。使用者の人数は過去の退会者も含む
カードの種類 カード使用者全員に同じ種類のカードを発行する。普通カードとCLUB-Aカードのどちらかを選ぶ
用意のないカード CLUB-Aゴールドカード、プラチナ、プラチナ Proの法人カードはない。JALダイナースカード、JALカードSuica、JALカード TOKYU POINT ClubQ、JALカード OPクレジット、JAL アメリカン・エキスプレス・カードの法人カードもない。会員専用ページMyJALCARDは利用できない
申込受付状況 法人カード自体は申込受付中。ただしJAL・JCBカード(法人用)は新規の申込受付を停止している

ポイント名や付与単位、価値は提携カード会社によって決まります。共通の条件としては示されていないため、申し込むブランドを決めてから、その発行会社のポイント制度を確認する順序です。

JAL法人カードのマイルの貯まり方を3つに分けた図。カード決済分は提携カード会社のポイントとしてたまる。JALカードショッピングマイルは積算されない。一方で搭乗によるフライトマイルと搭乗ボーナスマイルは積算されることを示している。
JAL法人カードは決済分と搭乗分で扱いが分かれる。

Life Statusポイントは2つの経路がある

ここは混同しやすい部分です。Life Statusポイントには、JALカードを指標とする経路と、搭乗を指標とする経路があります。

JALカードの経路は、JALカードショッピングマイルが2,000マイルたまるごとに5ポイントという基準です。一方で法人カードはJALカードショッピングマイルが積算されません。

搭乗によるLife Statusポイントは別の制度で、JALグループ国内線は1搭乗5ポイント、JAL国際線は1,000区間マイルで5ポイントが本人の口座に積算されます。法人カードで出張しても、搭乗そのものによる積算がなくなるわけではありません。

Life Statusポイントは個人の口座に積算され、家族間での合算や相続はできないと定められています。有効期限はありません。

Life Statusポイントに2つの経路があることを示した図。JALカードを指標とする経路はJALカードショッピングマイルが基準だが、法人カードはそのショッピングマイルが積算されない。搭乗を指標とする経路は別で、JALグループ国内線は1搭乗5ポイントが本人の口座に積算される。口座は個人単位で、家族間での合算や相続はできないことを示している。
Life Statusポイントはカードを指標とする経路と搭乗を指標とする経路に分かれる。

移行の条件は単位と上限で差がつく

移行レートだけを見比べても、手元に残るマイル数は決まりません。端数の扱い、上限、費用の3つが同時に影響するためです。

確認項目 ANA JCB法人カード セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス
計算期間 毎年4月1日から翌年3月31日を1年度とし、移行手数料は申込回数にかかわらず年度単位でかかる ショッピング利用金額に応じて自動的に移行する。上限判定は有効期間を単位とする
移行レート 通常獲得ポイントはJ-POINT 1ポイント=2マイル。ボーナスポイントは1ポイント=0.6マイル ショッピング1,000円につき10マイルが自動でJALマイレージバンクへ移行する。家族カード・追加カードの利用分も対象。永久不滅ポイントは200ポイントで500マイルに交換できる
最低移行単位 ボーナスポイントは2,500ポイント以上1ポイント単位 永久不滅ポイントからの交換は200ポイント単位
丸め 公式の記載は「小数点が発生した場合は、ポイント数を切り上げます」 公式に丸めの記載は示されていない
移行上限 150,000マイル。有効期間内の移行上限。上限に達した場合は次年度更新までマイル移行が停止し、永久不滅ポイントが1,000円につき1ポイント貯まる
移行手数料 一般・ワイドは 5,500円(税込・年間)/ワイドゴールドは無料 サービス年会費 5,500円(税込)。税込のサービス年会費。有効期間内に移行上限の150,000マイルへ到達した場合は翌年のサービス年会費が無料
費用の請求時期 初回申込月の翌々月10日に法人カード利用として自動振替。日割りを含めて返金されない サービス年会費として請求される

端数の扱い

ANA JCB法人カードのボーナスポイントは、2,500ポイント以上1ポイント単位で移せます。1ポイントにつき0.6マイルという計算では小数が出ます。

この扱いについて公式が使っている表現は「小数点が発生した場合は、ポイント数を切り上げます」です。原文のまま示しておきます。

移行にかかる費用

ANA JCB法人カードの一般カードとワイドカードは、マイル移行手数料が5,500円(税込・年間)です。ワイドゴールドカードは無料で、ボーナスポイントの移行手数料も無料と案内されています。

この手数料は申込回数にかかわらず年度単位でかかります。毎年4月1日から翌年3月31日の申し込みを対象として、初回申込月の翌々月10日に法人カード利用として自動振替される仕組みです。

ANA JCB法人カードのマイル移行費用を示した図。一般カードとワイドカードはマイル移行手数料が年間5,500円(税込)、ワイドゴールドカードは無料でボーナス分の移行も無料。年度は毎年4月1日から翌年3月31日までで、3月と4月に分けて移すと2年度分の手数料がかかることを示している。
移行手数料は申込回数ではなく年度の数で決まる。

同じ年度の中で何度も移すか、年1回にまとめるかで負担は変わりません。費用に影響するのは年度をまたぐかどうかです。

追加カードの利用分とマイル口座の名義

法人カードで見落とされやすいのが、マイルの受け取り先です。支払うのは会社でも、マイルが会社の口座に貯まるとは限りません。

カード・シリーズ名 追加カード利用分の集約 マイルの付与先と登録資格 対象外利用 会計ソフト連携
ANA JCB法人カード 移行手続きは使用者のカードでのみ行える マイルは手続きをしたカード使用者に付与される。手続きにあたっては法人・代表者の承認を得ることとされている
ANAコーポレートカード 搭乗によるフライトマイルは積算される。入会時と毎年の継続時にボーナスマイルが付く ANAマイレージ移行可能ポイントの対象外。Vポイントのマイル移行の対象カードからも除かれている
JAL法人カード フライトマイルと搭乗時のボーナスマイルは積算される。フライトマイルはカード使用者ごとの積算で、使用者間の共有・合算・譲渡はできない JALカードショッピングマイルは積算されない。法人カードの利用分は提携カード会社のポイントとして自動的にたまる
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード ショッピング1,000円につき10マイルが自動でJALマイレージバンクへ移行する。家族カード・追加カードの利用分も対象 本会員のみ登録できる 年会費、キャッシング、楽天Edyチャージ、nanacoチャージなど永久不滅ポイント付与対象外の利用

移行手続きをした使用者に付与される場合

ANA JCB法人カードの公式ページには、明確な記載があります。「マイルへの移行手続きは使用者のカードでのみ行えます。また、マイルはお手続きしたカード使用者に付与されます」という文です。

同じページの冒頭には、移行手続きにあたって法人・代表者の承認を必ず得るようにという注意も置かれています。手続きの主体と承認の主体が分かれている構造です。

本会員だけが登録できる場合

SAISON MILE CLUBに登録できるのは本会員です。家族カードと追加カードの利用分も自動移行の対象になると公式に書かれています。

使用者どうしで合算できない場合

JAL法人カードのフライトマイルは、カード使用者ごとに積算されます。公式ページは、カード使用者間のマイルの共有、合算および譲渡はできないと明記しています。

支払う側と受け取る側が分かれる構造

JCBの一般法人用の会員規約には、支払債務は法人会員に帰属し、カード使用者はこれを負担しないと定められています。個人事業主会員自身は例外にあたり、法人会員としての責任と使用者としての責任の両方を負う扱いです。

同じ規約の第1条第8項は、会員が法人会員の営業のためにのみ事業費の決済を利用目的としてカードを利用できると定めています。支払いの義務は会社側、移行したマイルの受け取りは手続きをした使用者側という並びです。

私的利用の可否や会計・税務上の扱いは、社内規程と個別事情によって判断が分かれます。

マイルの受け取り先と支払いの義務が分かれる構造を示した図。ANA JCB法人カードのマイルは移行手続きをしたカード使用者に付与される。セゾンでSAISON MILE CLUBに登録できるのは本会員のみ。JAL法人カードのフライトマイルは使用者ごとに積算され、共有や譲渡はできない。一方で支払債務は規約上、法人会員に帰属することを示している。
支払うのは会社でも、マイルは使用者側に付く場合がある。

1年目と2年目以降の費用

年会費と移行費用は別々にかかります。初年度の年会費が無料になるカードでは、本会員分の1年目の負担は移行にかかる費用が中心です。

ANA JCB法人カードの一般カードは年会費が初年度無料で、移行手数料が5,500円です。2年目以降は年会費2,475円が加わります。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは年会費が初年度無料で、SAISON MILE CLUBのサービス年会費が5,500円です。2年目以降は年会費33,000円が加わります。

ここに使用者の人数分の追加カード年会費が加わります。人数と搭乗の頻度を先に見積もっておくと、判断がぶれにくくなります。

2026年に変わった点

三井住友カードは、法人会員向けの交換サービスの一部を終了しています。公式ページには次のように告知されていました。

「一部の法人会員さま向け『他社ポイント・マイレージ移行サービス』は、2026年3月31日(火)23:59をもって終了させていただきました」

あわせて、物品やグルメカタログ、商品券などの景品への交換も同じ日で終了したと書かれています。現在提供されている景品は、同社のギフトカードと寄付だけです。

一部のポイント移行を利用できる法人カード会員は、Vポイントへの交換を申し込めるとも案内されています。申し込み前に発行会社の告知を見に行くほうが確実です。

よくある質問

個人事業主でも法人カードでマイルを貯められますか

A. ANA JCB法人カードは申込対象を「法人または個人事業主」とし、カード使用者は18歳以上と定めています。ANAコーポレートカードは「法人・個人事業者」が対象です。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは学生と未成年を除いており、法人であることを求めていません。個人事業主なら3シリーズとも申し込めます。

カードを使うだけでマイルが貯まりますか

A. シリーズによります。ANA JCB法人カードは移行の申し込みが必要で、SAISON MILE CLUBは登録すると自動で移ります。

ANAコーポレートカードは移行可能ポイントの対象外です。JAL法人カードは提携カード会社のポイントがたまり、そこから先は提携先の制度によります。どちらも搭乗によるマイルは積算されます。

JAL法人カードで貯まるポイントは何ですか

A. 公式は「法人カードのご利用分は、提携カード会社のポイントとして自動的にたまります」としています。ポイント名や付与単位は、選んだ提携ブランドの発行会社によって決まります。

共通の条件としては示されていないため、申し込むブランドを先に決める必要があります。そのうえで発行会社のポイント制度を確認する順序です。

法人カードだとLife Statusポイントは貯まりませんか

A. 経路によって変わります。JALカードを指標とする経路はJALカードショッピングマイルが基準ですが、法人カードはそのショッピングマイルが積算されません。

搭乗を指標とする経路は別の制度で、JALグループ国内線は1搭乗5ポイントが本人の口座に積算されます。

出張の多い会社なら、決済で貯まらなくても搭乗の回数だけは積み上がります。

年間の利用額から貯まるマイル数を計算できますか

A. 年間の合計額だけでは出せません。ANA JCB法人カードのボーナスポイントは小数が出た場合にポイント数を切り上げます。

SAISON MILE CLUBはショッピング1,000円につき10マイルという換算で、一部還元率の異なるサービスおよび加盟店があるとも書かれています。

貯めたマイルは個人の旅行に使ってよいですか

A. ANA JCB法人カードは移行手続きに際して法人・代表者の承認を得るよう求めており、JCBの規約は事業費の決済を利用目的と定めています。一方で移行したマイルは手続きをした使用者へ付与されると書かれています。

カード会社が示しているのはここまでで、その先の扱いは社内規程と個別事情によって判断が分かれる部分です。

まとめ

法人カードでマイルを貯めるなら、還元率の比較より先に確かめる点があります。

  • カードの利用額をJALまたはANAのマイルへ直接移せるのは2シリーズ。ANAコーポレートカードは移行可能ポイントの対象外、JAL法人カードは提携カード会社のポイントがたまる形で、いずれもマイルは搭乗によって積算される。
  • JAL法人カードのカード利用分は、提携カード会社のポイントとして貯まる。ポイント名や付与単位はブランドによって決まる。
  • Life Statusポイントには2つの経路がある。JALカードを指標とする経路はショッピングマイルが基準で、法人カードはそれが積算されない。搭乗を指標とする経路は本人の口座に積算される。
  • セゾンは登録中も自動で移るマイルと永久不滅ポイントの両方が貯まる。永久不滅ポイントは200ポイントで500マイルに交換できる。
  • マイルの受け取り先は会社とは限らない。移行手続きをした使用者に付与される、本会員だけが登録できるという記載がある。

選ぶ順序としては、まず貯めたい航空会社を決めるところからです。次に、決済で貯めるのか搭乗で貯めるのかを、自社の出張頻度と決済額から見極めます。

そのうえで、年間の決済額、必要なカード枚数、初年度と2年目以降の費用、移行先の名義を順に確認します。商品ページだけでは、移行の単位や手数料までは分かりません。

条件に当てはめると、向き先はこう分かれます。決済額が大きくANAで貯めるなら、移行手数料が無料になるANA JCB法人カードのワイドゴールドカードが候補です。ANAカードマイルプラスで全店舗が対象になるのもこのグレードだけです。

JALで貯めたい会社は、決済分をマイルにしたいならセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスを選ぶことになります。JAL法人カードは決済分がマイルにならないため、出張の回数そのものが多い会社向けです。

使用者が多い会社では、追加カードの年会費が総額を左右します。ANAコーポレートカードの一般とワイドは1名追加ごとに440円で、4シリーズのなかでは追加分の負担が軽い設計です。

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