取材日・2013年6月

岩田地崎建設

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建設業界道内最大手の岩田地崎建設

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岩田圭剛社長

道新幹線初のトンネル工事も受注。
海外事業も積極展開

 建設業界の道内最大手。今年3月に北海道新幹線新函館(仮称)〜札幌間の最初の工事となる村山トンネル(北斗市、全長5265メートル)の建設工事を同社を代表業者とする共同企業体(JV)が受注した。
 道新幹線のトンネル工事を道内企業をメーンとしたJVが落札するのは初めてで、渡島当別トンネル工事でJVの一員だったことが評価されたことが要因だ。工事は今年度着工し、20年度末の完成を予定している。
 公共事業が減少傾向のなか、建設土木業界の売上高首位を堅持し続けているのは北海道に創業して91年、こうした継続的な事業展開に寄せられる同社への信頼の表れといえよう。
 道外や海外への進出もそのひとつだ。
 例えば、同社では「復興支援が社会的な使命」と考え、東北での事業に積極的に取り組んできた。大震災直後から仙台市内の下水道復旧、仙台空港のがれき処理などを手がけてきたが、12年度も東北地整発注の橋梁下部工事などを受注。東北での信頼度をさらに高めている。
 また海外事業では、台湾で地下鉄や電力洞道(通信ケーブル・送電線専用の大型地下管路トンネル )を受注したのをはじめ、中南米や東欧でも橋梁、発電所などを手がけているほか、文化施設ではブルガリアのトラキア美術博物館センター、チリのチャビン国立博物館建設にも携わっている。
 こうした実績により同社の海外での評価は至って高い。
 昨年秋には開発が急ピッチで進むモンゴル進出も果たした。まず現地に駐在員事務所を開設し、地元デベロッパーと提携。技術者を派遣し、寒冷地向けのマンション建設を技術面で支援している。
 モンゴルは北海道と同じ寒冷地で、冬はマイナス30度を超える日も多い。同社では道内で培った技術を生かし、大型マンションやインフラ整備事業の獲得も視野に入れている。
 海外事業売上高は07年に地崎工業と合併した当初、20〜30億円だったが、その後もこの売上高規模を維持しており、営業ノウハウや技術力、実績を蓄積したことで、さらなる海外事業拡大の基盤を整えている。
 同社は昨年創業90周年を迎え、100周年へ向けて新たなスタートを切った。道内建設業界のリーディングカンパニーとしてさらなる邁進が期待される。 

基本データ

  • 代表取締役社長 岩田圭剛
  • 住所:札幌市中央区北2条東17丁目2番地
  • TEL:011・221・2221
  • http://www.iwata-gr.co.jp/
 
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