アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】立石尚行氏

アカデミーからファイターズ戦士を

通算1000勝でクローズアップ

斉藤 ファイターズ選手にインタビューしてきた今コーナー。シーズンオフは昨年に引き続き、チームOBにお話を聞いていきます。今オフの初回は立石尚行さんです。現役引退後、すぐにファイターズベースボールアカデミーのコーチとなりました。

立石 今年で就任10年目になりました。10年前のちょうどこの時期(取材日10月24日)、まだチームの一員として日本シリーズを戦っていた思い出があります。

斉藤 普段のお仕事は?

立石 小・中学生を対象とした野球教室が主な仕事です。平日は札幌で、週末は旭川で開催しています。このほか、小学生対象のファイターズジュニアの練習や未就学コース、道外での野球教室などもあります。アカデミーコーチは現在7人おり、僕が最年長です。

斉藤 現役時代、引退後もずっとファイターズに在籍しています。

立石 プロ入りした28歳から現在まで19年間になります。現役時代に北海道移転も経験しました。こちらに住むようになったのは引退してから。雪道もだいぶ慣れたかなと思います。

斉藤 チームは今シーズン、北海道移転後通算1000勝を達成しました。そこでクローズアップされたのが立石さんでした。1勝目と100勝目の勝ち投手です!

立石 移住10年という個人的な節目な年に、たくさん取り上げていただき、ありがたかったです(笑)

2004年の本拠地移転1勝目は、僕にとって1005日ぶりの1軍での勝利だったので、鮮明に覚えています。当時は先発投手が早々に交代することが多かったので、ロングリリーフが僕の主な役割でした。移転1勝目の試合の先発は岩本(勉)さんでした。

斉藤 その岩本投手が3回でノックアウトされ、そこから立石さんが登板しての勝ち投手でした。「移転1勝目になるかも」と思い、マウンドに?

立石 いえ。相手打者に集中していたので。降板後、冷静さを取り戻したとき「そういえば」と。

斉藤 05年の移転100勝目はいかがでしたか?

立石 この試合も特別な意識はなかったです。たまたま僕にとってケガからの復帰登板で、それが通算100勝目となりました。

チームは4対0で勝っていたのですが、先発だったトーマスが乱れ、3回途中ノーアウト満塁で、マウンドに上がりました。そこでいきなり西武のカブレラとの対戦でした(笑)

(構成・竹内)

……この続きは本誌財界さっぽろ2017年12月号(11月15日発売)でお楽しみください。


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(たていし・なおゆき)1970年5月14日、千葉県習志野市生まれ。A型。右投げ右打ち。船橋高校卒。社会人チーム・NTT関東から98年ドラフト3位で日本ハムファイターズに入団。28歳でプロ入りし、現役時代は先発・中継ぎの両方をこなし、主にロングリリーフとしてチームを支えた。07年シーズン限りで現役を引退。その後、ファイターズベースアカデミーコーチに転身し、後進の育成に取り組んでいる