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50代でクレジットカードを見直すとき、「年会費が高いほど良いカード」という決め方をすると、たいてい後で持て余します。50代は収入も支出も大きい時期ですが、その状態がこの先ずっと続くとは限らないからです。定年、再雇用、子どもの独立で、1年に使う金額は変わります。
カードの条件は、その「1年に使う金額」を軸に組み立てられています。年会費が条件つきで無料になるカードも、毎年もらえる特典も、判定の基準は年間の利用額です。ここで混同しやすいのが、一度達成すれば翌年以降ずっと無料になる年会費の条件と、毎年の利用額で判定される特典の条件です。この2つは別物として見る必要があります。
7枚の年会費とその条件、基本のポイント付与、年間の特典、付帯保険を並べます。順位は付けていません。いまの年間利用額と、定年や子どもの独立といったこれからの変化を当てはめて選んでください。

50代のカード選びは「1年でいくら使うか」から決まる
カードの比較を年会費の金額から始めると、判断がぶれます。年会費が5,500円(税込)でも、条件を1度満たせば翌年以降は永年無料になるものがあり、年会費が無料でも付与率が低ければ受け取るポイントは減ります。先に決めるのは金額ではなく、1年でいくらをカードに通すかです。
年会費が有料でも条件つきで無料になるものがある
三井住友カード ゴールド(NL)は通常5,500円(税込)ですが、年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料という条件があります。JCBゴールドは新規入会限定で初年度年会費無料で、2年目以降は11,000円(税込)です。エポスゴールドカードは通常年会費5,000円(税込)ですが、年間ご利用額50万円以上で翌年以降永年無料になります。どちらも、条件を満たすのは1度で足ります。
3枚とも「無料になる」という点は同じですが、無料になる理由がまったく違います。三井住友カード ゴールド(NL)は1年で使った金額、JCBゴールドは入会の時期、エポスゴールドカードは利用額のほか招待や紹介でも無料になります。自分に当てはめられるのがどれかを先に見分けると、迷う時間が減ります。
年会費の条件と、毎年の特典の条件を分けて考える
年間100万円は、月あたりにすると約8万3千円です。現役で働いていて、生活費の多くをカードに寄せているなら届く水準でしょう。ただし退職後は、通勤費、外食、交際費が減り、同じ生活でも決済額が下がることがあります。
ここで大事なのは、年会費と特典で判定の回数が違うことです。三井住友カード ゴールド(NL)は、年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になります。一度達成すれば、その先は使う金額が下がっても年会費は無料のままです。
一方で継続特典は違います。毎年10,000ポイント還元には毎年、年間100万円(税込)の利用が必要で、年ごとに判定されます。エポスゴールドカードも同じ形で、年会費は年間ご利用額50万円以上で翌年以降永年無料、年間ボーナスポイントは毎年の利用額で決まります。
したがって、退職や再雇用で決済額が下がったときに起きるのは、年会費の復活ではありません。毎年の特典を取り続けられるかどうかが変わるだけです。判断するときは、この2つを分けて考えてください。

還元だけで年会費の元を取ろうとしない
年会費11,000円(税込)を還元だけで取り返そうとすると、かなりの決済額が必要になります。達成できる人もいますが、無理に決済を増やす動機にもなりかねません。年会費のあるカードは、還元に加えて空港ラウンジや年間の特典まで含めて見たほうが実態に合います。
逆に、旅行にほとんど行かず、ラウンジも使わないなら、年会費のあるカードを持つ理由は薄くなります。その場合は楽天カードやリクルートカードのように年会費のかからないカードで、付与率を優先したほうが合理的でしょう。
比較した7枚の基本条件
7枚を、年会費と基本のポイント付与、50代の使い方に効く点で並べました。
| カード | 発行会社 | 年会費 | 基本のポイント付与 | 50代の使い方に効く点 | 押さえておく条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 三井住友カード | 5,500円(税込) | 200円(税込)につき1ポイント | 年間100万円を1度使えば翌年以降の年会費は永年無料 | 初年度の年会費5,500円(税込)は条件にかかわらずかかる。毎年10,000ポイントの継続特典は毎年100万円が必要 |
| JCBゴールド | JCB | 11,000円(税込) | 200円(税込)につき1ポイント | 家族カードの1人目が永年無料で夫婦2人で使いやすい | 初年度無料は新規入会限定で、2年目以降は11,000円(税込) |
| エポスゴールドカード | エポスカード | 5,000円(税込) | 200円(税込)につき1ポイント | 年間50万円以上を1度使えば翌年以降の年会費は永年無料 | 永年無料のルートに当てはまらない場合は5,000円(税込)。年間ボーナスポイントは毎年の利用額で判定 |
| 楽天カード | 楽天カード | 永年無料 | 100円につき1ポイント | 年会費をかけずに100円単位で貯める土台にできる | 公共料金や税金は500円ご利用につき1ポイント |
| リクルートカード | 三菱UFJニコスまたはJCB | 無料 | ご利用額に対して1.2% | 年会費をかけずに1.2%の付与率を保てる | 電子マネーチャージは月間30,000円までがポイント対象 |
| イオンカードセレクト | イオン銀行 | 無料 | 200円(税込)ごとに1WAON POINT | 公共料金の口座振替と給与受取でもポイントがたまる | WAON POINTの有効期限はポイント初回進呈月の翌々年の月末 |
| dカード GOLD | NTTドコモ・フィナンシャルグループ | 11,000円(税込) | 100円のご利用につきdポイントが1ポイント | 対象のドコモ利用料金は1,000円(税抜)ごとに10%分がたまる | 年会費は11,000円(税込)。年間利用額特典はクーポン等で受け取る |
この表の読み方
「押さえておく条件」の列は、そのカードで判断を誤りやすい部分を入れています。たとえば三井住友カード ゴールド(NL)は翌年以降の年会費が無料になりますが、初年度の年会費は年間100万円のご利用有無に関わらず5,500円(税込)です。ここを読み飛ばすと、初年度に想定外の請求が来たように見えます。
付与単位の欄も見比べてください。ただし数え方はカードごとに違います。JCBゴールドは1回のご利用分が200円未満でも、毎月のご利用分すべてを合計してからポイントに換算されます。1回ごとにどう処理されるかはカードによって扱いが分かれるため、少額の支払いが多い人は公式ページの表記で確認してください。

年会費と年間特典の集計条件は「いつまでに」「何を除いて」で変わる
年間100万円という数字だけを見ると単純ですが、実際に効いてくるのは集計の期間と、集計に入らない利用の範囲です。ここを確認しないまま1年を過ごすと、「使ったはずなのに届かなかった」という結果になります。
集計期間はカードごとに違う(年会費と特典で別)
三井住友カード ゴールド(NL)の利用対象期間は、本会員のカードご加入月の11ヵ月後末までです。暦の1年ではなく、入会した月が起点になります。5月に入会したなら、翌年4月末までが1回目の判定期間です。
JCBゴールドのJ-POINTボーナスは、集計期間が毎年12月16日から翌年12月15日までです。こちらは入会月に関係なく期間が決まっています。年末の大きな買い物をどちらの期間に入れるかで、到達する年が変わることがあります。
| カード | 何の条件か | 判定の起点 | 集計の期間 | 合算されるもの |
|---|---|---|---|---|
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 年会費と継続特典 | カードご加入月 | 本会員のカードご加入月の11ヵ月後末まで | 家族カードおよび子カードのご利用分は合算して集計 |
| JCBゴールド | 年間特典(J-POINTボーナス) | 暦で固定 | 毎年12月16日から翌年12月15日まで | 家族分の合算は契約内容によって異なる |
| エポスゴールドカード | 年会費と年間ボーナスポイント | 年間ご利用額 | 年間50万円以上と年間100万円以上で段階が変わる | ポイント加算対象外の決済サービスへのチャージご利用分も年間利用額には含まれます |
| dカード GOLD | 年間特典のみ | 前年の累計 | 前年のお買物額累計で判定 | 家族分の合算は契約内容によって異なる |
この表で分かるとおり、年間の利用額で年会費そのものが無料になるのは三井住友カード ゴールド(NL)とエポスゴールドカードです。JCBゴールドとdカード GOLDの行は年間特典の条件で、年会費が無料になる条件ではありません。
集計に入らない利用がある
三井住友カード ゴールド(NL)では、年会費、三井住友カードつみたて投資(SBI証券)、キャッシングリボ、海外キャッシュサービス、その他ローンの返済金、リボ払い・分割払い手数料、交通系およびその他一部の電子マネーへのチャージ、国民年金保険料などが集計対象となりません。さらに2026年3月1日より、au PAY、Kyash、JAL Pay、バンドルカードへのチャージも集計対象となりません。
dカード GOLDの年間ご利用額特典でも、Edyチャージ、nanacoチャージ、キャッシング返済金、リボ払い手数料、分割払い手数料、スキップ払い手数料、年会費、遅延損害金などはお買物額累計の対象外です。電子マネーへのチャージで金額を積み増す作戦は、この2枚では通用しません。
一方でエポスゴールドカードは扱いが逆で、ポイント加算対象外となる決済サービスへのチャージご利用分も、年間ボーナスポイントにおける年間利用額には含まれます。ただしポイントご利用分、キャッシングご利用分、現金でのお支払いは年間利用金額に含まれません。同じ「年間いくら」でも、数え方は商品ごとに違います。
「永年無料」と「毎年の特典」を取り違えない
条件つき無料のカードで誤解しやすいのが、達成できなかった年に年会費が戻るのかという点です。三井住友カード ゴールド(NL)とエポスゴールドカードは「翌年以降の年会費永年無料」なので、1度達成すればその先は無料のままです。
毎年の判定が必要なのは特典のほうです。三井住友カード ゴールド(NL)の継続特典には、毎年、年間100万円(税込)のご利用が必要となりますという注記が付いています。エポスゴールドカードの年間ボーナスポイントも、その年の利用額で決まります。
つまり、条件を外した年に起きるのは年会費の請求ではなく、その年の特典が付かないことです。ここを取り違えると、必要のない決済を増やす判断につながります。
JCBゴールドはこの枠に入りません。初年度が無料になるだけで、2年目以降は利用額に関係なく11,000円(税込)がかかります。しかも初年度無料は新規入会が前提で、お切り替えの方は初年度年会費無料の対象となりません。同じ「無料」でも、翌年以降の前提が違います。

年間利用特典は到達型と積み上げ型で性質が変わる
年間の特典は「たくさん使えばたくさんもらえる」と受け取られがちですが、実際には2つの型に分かれます。決められた金額に届いたときに一度だけ受け取る型と、金額が増えるごとに積み上がる型です。どちらの型かで、狙い方が変わります。
到達したときに一度だけ受け取る型
三井住友カード ゴールド(NL)の継続特典は、毎年、年間100万円のご利用で10,000ポイントです。100万円を超えて使っても、この枠が増えるわけではありません。付与時期は毎年カードご加入月の末日までで、初年度は付与されません。ここは見落としやすい部分です。
dカード GOLDの年間ご利用額特典も同じ型で、前年のお買物額累計100万円以上で、最大1万円(税込)相当の特典を進呈という形です。到達型は、目標額を1つ決めてそこに寄せる使い方に向いています。
使うほど積み上がる型
JCBゴールドのJ-POINTボーナスは、当年の利用金額50万円(税込)ごとに進呈される積み上げ型です。プレミアム会員の場合、50万円達成で1,000ポイント、以降50万円ごと(250万円まで)に2,000ポイント、300万円達成で6,000ポイント、以降50万円ごとに2,500ポイントという段階になっています。
エポスゴールドカードの年間ボーナスポイントは、年間50万円以上で2,500ポイント、年間100万円以上で10,000ポイントという2段階です。50万円で止まるか100万円まで伸ばすかで受け取る量が大きく変わるため、年末に近い時期の残額確認が効いてきます。
| カード | 特典の型 | 条件と受け取れる量 | 注意する点 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 到達型 | 毎年、年間100万円のご利用で10,000ポイント | 初年度は付与されません |
| dカード GOLD | 到達型 | 前年のお買物額累計100万円以上で最大1万円(税込)相当 | 受け取りに新しいdカードへの切替えが必要で、交換先によっては進呈金額を下回るクーポンになる |
| JCBゴールド | 積み上げ型 | プレミアム会員の場合、50万円達成で1,000ポイント、以降50万円ごと(250万円まで)に2,000ポイント | 集計期間は毎年12月16日から翌年12月15日まで |
| エポスゴールドカード | 積み上げ型(2段階) | 年間50万円以上で2,500ポイント、年間100万円以上で10,000ポイント | ポイントご利用分、キャッシングご利用分、現金でのお支払いは年間利用金額に含まれません |
特典の受け取りに手続きが必要な場合がある
特典は自動で口座に入るとは限りません。dカード GOLDの年間ご利用額特典はクーポンの形で、交換先を選ぶ操作が入ります。特典の進呈には新しいdカードへのお切替えが必要となり、交換先によっては、進呈金額を下回るクーポンとなることがあります。
受け取り方まで含めて「使い切れるか」を考えると、金額の大きさだけで比べたときとは違う答えになります。年に一度のことなので、カレンダーに印を付けておくと取りこぼしが減るでしょう。

旅行の備えは金額より付帯条件を先に見る
旅行が増える時期に入ると、付帯保険の補償額に目が行きます。ただ、補償額は条件を満たしてはじめて意味を持つ数字です。順番としては、付帯条件、対象になる人、補償の期間、そして金額という並びで見ると誤解が減ります。
自動付帯と利用付帯の違い
自動付帯は、カードを持っていること自体で補償が始まるタイプです。利用付帯は、旅行代金など決められた費用をそのカードで支払ってはじめて補償が始まります。同じ「保険が付く」という表現でも、動き出す条件がまったく違います。
楽天カードの海外旅行傷害保険は利用付帯で、楽天カードと楽天ゴールドカードに自動付帯はありません。条件は、日本を出国する以前に『募集型企画旅行の料金』に該当する代金を、利用条件のある楽天カードで支払っていることです。航空券のみのご購入は含まれません。ここは間違えやすい部分です。
三井住友カード ゴールド(NL)の最高2,000万円の海外・国内旅行傷害保険も利用付帯で、事前に旅費などを当該カードでクレジット決済いただくことが前提です。リクルートカードは海外旅行が最高2,000万円、国内旅行が最高1,000万円で、どちらも利用付帯です。dカード GOLDは「dカード GOLD/dカード PLATINUMでのお支払いなどの条件はございません」という扱いで、自動付帯にあたります。ただし海外旅行費用をdカード GOLDで支払ったかどうかで一部の保険金額が変わります。
| カード | 海外旅行の付帯条件 | 補償額 | 条件で気をつける点 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 利用付帯 | 最高2,000万円の海外・国内旅行傷害保険 | 事前に旅費などを当該カードでクレジット決済いただくことが前提 |
| リクルートカード | 利用付帯 | 海外旅行は最高2,000万円、国内旅行は最高1,000万円 | ショッピング保険は国内・海外あわせて年間200万円 |
| エポスゴールドカード | 利用付帯 | 傷害治療費用は1事故の限度額300万円、疾病治療費用は1疾病の限度額300万円 | 補償はエポスゴールドカード会員ご本人さまのみが対象 |
| JCBゴールド | 利用付帯 | 最大1億円を補償する海外旅行傷害保険 | 日本出国前に公共交通乗用具または宿泊を伴う募集型企画旅行の代金を当該カードで支払うことが条件。家族特約あり |
家族カードと家族特約は別のもの
家族カードと家族特約は別のものです。家族カードは家族名義で発行される追加のカードを指します。家族特約はこれとは別に、本会員の補償を家族へ広げる特約を指します。名前が似ているため混同されやすい部分です。
家族カードを発行しても、それだけで家族特約が付くとは限りません。2つは別の仕組みとして扱われるためです。エポスゴールドカードの海外旅行傷害保険は、補償の対象がエポスゴールドカード会員本人のみです。夫婦での旅行を前提にするなら、この違いは無視できません。
JCBはこの2つを分けています。JCBゴールドの海外旅行傷害保険は利用付帯なので、まず適用条件となる料金の支払いが前提になります。そのうえで家族カードを持っている場合は、本会員のカードに保険が付帯していれば家族会員も補償の対象になり、本会員または家族会員のいずれかのカードで保険適用条件となる料金を支払った場合に適用されます。家族特約のほうは、本会員と生計を共にする満19歳未満のお子様が対象です。2025年4月1日以降の旅行については、旅行代金などを家族会員のカードで支払った場合でも家族特約の適用対象になります。
保険で選ぶなら付帯条件から見る
補償額が大きく見えても、動き出す条件が合わなければ使えません。保険を重視するなら、自動付帯か利用付帯かがはっきりしているカードから選ぶほうが確実です。上の表には、補償額と付帯条件の両方が示されている4枚を載せています。楽天カード、dカード GOLD、イオンカードセレクトは、補償額や対象者が契約内容や券種によって異なります。付帯条件も含めて、申込前にカード会社の案内をご確認ください。海外旅行の備えがあるクレジットカード10枚の比較では、自動付帯か利用付帯かを含めて商品ごとに整理しています。
空港ラウンジは使う空港と利用回数で価値が変わる
空港ラウンジは、年会費のあるカードで分かりやすい特典です。ただ、どの空港で使えるか、年に何回使うかで価値が変わります。年に数回しか飛行機に乗らないなら、ラウンジのために年会費を払う判断にはなりにくいところです。
三井住友カード ゴールド(NL)は、国内の主要空港、およびハワイ ホノルルの空港内にあるラウンジを無料で利用できます。JCBゴールドも、国内の主要空港、およびハワイ ホノルルの国際空港内のラウンジを無料で利用できます。dカード GOLDは国内・ハワイの主要空港でラウンジが無料で利用可能です。エポスゴールドカードは、羽田空港、成田国際空港、新千歳空港などの空港ラウンジを利用できます。
JCBゴールドには、1,800ヵ所以上のラウンジを1回のご利用につきUS35ドル(一部空港ラウンジはUS27ドル)で利用できるサービスもあります。こちらは無料ではなく、利用ごとに費用がかかる仕組みです。無料のラウンジと有料のラウンジを同じ枠で数えると、期待した内容と食い違います。同伴者を連れて入れるかどうかは商品ごとに扱いが分かれるため、公式サイトで確認してください。
7枚それぞれの条件
ここからは1枚ずつ条件を整理します。年会費、ポイント、家族の扱い、注意する点の順で並べています。
三井住友カード ゴールド(NL)
年会費は通常5,500円(税込)で、年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料になります。初年度の年会費は5,500円(税込)で、これは年間100万円のご利用有無に関わらずかかります。申込対象は、原則として、満18歳以上(高校生を除く)で、ご本人に安定継続収入のある方です。
基本のポイント付与は200円(税込)につき1ポイント。継続特典として、毎年、年間100万円のご利用で10,000ポイントが付きます。家族カードの年会費は無料で、対象は生計を共にする配偶者、満18歳以上のお子さま(高校生を除く)、ご両親です。家族カードのご利用分は合算して集計されるため、夫婦で使うと条件に届きやすくなります。
旅行の備えは最高2,000万円の海外・国内旅行傷害保険で、これは利用付帯です。事前に旅費などを当該カードでクレジット決済いただくことが前提になります。空港ラウンジは国内の主要空港とハワイ ホノルルが対象です。年間100万円に届く見込みがあるなら、7枚のなかでは条件と特典のつながりが分かりやすい1枚といえます。
JCBゴールド
新規入会限定で初年度年会費無料、2年目以降は11,000円(税込)です。ただしお切り替えの方は初年度年会費無料の対象となりません。家族カードは1名様永年無料で、2人目以降は1枚につき1,100円(税込)がかかります。夫婦2人で持つ場合は追加の費用が発生しない形です。
基本のポイント付与は200円(税込)につき1ポイント。付与の数え方に特徴があり、1回のご利用分が200円未満でも、毎月のご利用分すべてを合計してからポイントに換算されます。少額の支払いが多い人にとっては、取りこぼしが起きにくい仕組みといえます。
J-POINTボーナスは当年の利用金額50万円(税込)ごとに進呈され、集計期間は毎年12月16日から翌年12月15日までです。空港ラウンジは国内の主要空港とハワイ ホノルルの国際空港内が対象です。付帯保険は、最大1億円を補償する海外旅行傷害保険が付きます。適用は利用付帯で、日本出国前に公共交通乗用具または宿泊を伴う募集型企画旅行の代金を当該カードで支払うことが条件です。家族特約もあり、本会員と生計を共にする満19歳未満のお子様が対象になります。
エポスゴールドカード
通常年会費5,000円(税込)ですが、年会費が永年無料になるルートが3つあります。当社からご招待を受けた場合、プラチナ・ゴールド会員のご家族からご紹介を受けた場合、そして年間ご利用額50万円以上で翌年以降永年無料になる場合です。上記以外は5,000円(税込)がかかります。
招待から申し込む場合は、無料でのお申し込みは有効期限がございますという注記があり、お申し込み有効期限はエポスNetマイページで確認する形です。有効期限は人によって違うため、招待からの申し込みは常に使えるルートではありません。
50代の使い方でいちばん現実的なのは、年間50万円のルートでしょう。生活費の一部をこのカードに寄せれば届く水準で、退職後でも狙えます。付与単位は、エポスカードの1契約のご利用200円(税込)ごとです。年間ボーナスポイントは年間50万円以上で2,500ポイント、年間100万円以上で10,000ポイントの2段階になっています。ポイント加算対象外となる決済サービスへのチャージご利用分も、年間ボーナスポイントにおける年間利用額には含まれます。一方でポイントご利用分、キャッシングご利用分、現金でのお支払いは年間利用金額に含まれません。
海外旅行傷害保険付き(利用付帯)で、傷害治療費用は1事故の限度額300万円、疾病治療費用は1疾病の限度額300万円です。ただし補償はエポスゴールドカード会員ご本人さまのみが対象となります。選べるポイントアップショップでは、お気に入りショップを3つ選べて、ポイントは最大2倍。空港ラウンジは羽田空港、成田国際空港、新千歳空港などが対象です。
楽天カード
年会費は永年無料です。基本のポイント付与は100円につき1ポイントなので、少額の支払いでも付与の対象になりやすい単位といえます。家族カードも年会費永年無料で、対象は18歳以上の生計をともにする配偶者(内縁の相手方・同性パートナー含む)・両親・子供に限られます。
50代が先に見ておきたいのは、付与率が下がる利用先です。公共料金、税金、国民年金保険料、NHK放送受信料は500円ご利用につき1ポイント、保険料は200円ご利用につき1ポイント。上記記載のない事業者でのご利用分は、100円につき1ポイント進呈です。固定費をこのカードに寄せる場合、この差は年間で効いてきます。
保険の扱いも確認しておきましょう。海外旅行傷害保険は利用付帯で、楽天カードと楽天ゴールドカードに自動付帯はありません。条件は、日本を出国する以前に『募集型企画旅行の料金』に該当する代金を、利用条件のある楽天カードで支払っていることで、航空券のみのご購入は含まれません。年会費がかからないため、条件を満たせなかった年に損をしないのは大きな利点です。
リクルートカード
発行手数料・年会費は無料で、ご利用額に対して1.2%のポイントがたまります。家族カードのご利用ポイントは100円につき1.2ポイントが加算され、家族カードの年会費も無料。家族カードの対象は、本会員と生計を同一にする配偶者・親・子供(高校生を除く18歳以上)です。
付帯保険は、海外旅行が最高2,000万円、国内旅行が最高1,000万円で、いずれも利用付帯です。ショッピング保険は国内・海外あわせて年間200万円。年会費がかからないカードとしては、補償の枠が用意されているほうといえます。
注意点は電子マネーへのチャージです。ご利用金額の合算で月間30,000円までがポイント対象で、リクルートカード(JCB)では電子マネーチャージご利用分のポイント還元率が0.75%になります。ポイントは毎月15日までのご利用代金に対して翌月11日に加算されます。
イオンカードセレクト
年会費は無料です。イオンマークのカード払い200円(税込)ごとに1WAON POINTがたまり、イオングループ対象店舗ではWAON POINTがいつでも基本の2倍になります。買い物の行き先が決まっている人ほど効きやすい形です。
50代の見直しで注目したいのは、支払い以外でもポイントがたまる点でしょう。各種公共料金の口座振替1件につき毎月5WAON POINT、イオン銀行を給与振込口座に指定すると毎月10WAON POINTが進呈されます。口座振替の対象は電気・固定電話・携帯電話・NHKのみです。
年間カードショッピング50万円以上など、一定の条件を満たした場合にゴールドカードが発行される案内もあります。これはポイントの年間特典ではなく、カードそのものが上位に切り替わる条件です。WAON POINTの有効期限はポイント初回進呈月の翌々年の月末で、「キャッシング・ローン」「集金代行」に関わるお支払分はポイント対象外。WAONオートチャージのポイントは、月間オートチャージご利用合計金額に対し、200円ごとに1ポイントという数え方になります。
dカード GOLD
年会費は11,000円(税込)です。対象のドコモ利用料金の1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%ポイント還元という特典があります。内訳は、dポイントクラブ会員を対象としたポイント進呈(1%)と、dカード GOLD特典としてのポイント進呈(9%)の合計です。
基本のポイント付与は100円のご利用につきdポイントが1ポイント。ただし例外があり、2026年2月1日から、公共料金・税金などの一部の利用先は利用額100円(税込)につき1ポイントから利用額200円(税込)につき1ポイントへ見直されます。固定費を寄せる用途では、この区分に入るかどうかを先に確認してください。なお、dカードサービスは2026年7月1日付で株式会社NTTドコモ・フィナンシャルグループに承継されています。家族カードは1枚目は年会費無料で、2枚目以降1,100円(税込)/枚です。対象は本会員と生計を共にする満18歳以上(高校生は除く)の配偶者、お子さま、ご両親で、家族カードのご利用分も100円のご利用につきdポイントが1ポイントたまります。
年間ご利用額特典は、前年のお買物額累計100万円以上で、最大1万円(税込)相当です。Edyチャージ、nanacoチャージ、キャッシング返済金、リボ払い手数料、分割払い手数料、スキップ払い手数料、年会費、遅延損害金などはお買物額累計の対象外。海外旅行保険は自動付帯で、海外旅行費用をdカード GOLDで支払ったかどうかで一部の保険金額が変わります。空港ラウンジは国内・ハワイの主要空港が対象です。
使い方から7枚を選び分ける
7枚の条件が分かったところで、生活のパターンに当てはめてみます。ここでは年間の利用額と、よく使う場面から入り口を分けています。
いま年間100万円に届いている場合
条件つきで年会費が無料になるカードが候補になります。三井住友カード ゴールド(NL)なら、年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料に加えて、毎年10,000ポイントの継続特典が付きます。家族カードのご利用分も合算して集計されるため、夫婦で1つの目標に寄せられます。
ただし初年度は年会費5,500円(税込)がかかり、継続特典も初年度は付与されません。ここは2年目からの仕組みと考えてください。なお、1度でも年間100万円に届けば翌年以降の年会費は永年無料になるため、退職や再雇用で決済額が下がっても年会費の請求は戻りません。下がるのは毎年10,000ポイントの継続特典のほうです。
退職や再雇用で決済額が下がる見込みがある場合
エポスゴールドカードの年間ご利用額50万円以上で翌年以降永年無料というルートが現実的です。現役のうちに1度この水準に届いていれば、その先は年会費がかかりません。年間ボーナスポイントは年間50万円以上で2,500ポイント、年間100万円以上で10,000ポイントの2段階で、こちらは毎年の利用額で決まります。
退職後に見直すのは、年会費ではなく通信費や外食の減り方です。決済額が下がると特典は取りにくくなりますが、年会費の負担が生まれるわけではありません。
スマートフォンがドコモの場合
dカード GOLDは、対象のドコモ利用料金の1,000円(税抜)ごとに税抜金額の10%ポイント還元が入り口になります。年会費11,000円(税込)に対して、通信料金の還元がどれだけ返ってくるかを先に計算すると、判断がはっきりします。通信費が小さい場合、この特典だけで年会費を説明するのは難しくなります。年会費は利用額にかかわらず11,000円(税込)です。
買い物の行き先がイオングループに寄っている場合
イオンカードセレクトは、年会費がかからないまま、対象店舗でWAON POINTがいつでも基本の2倍になります。公共料金の口座振替1件につき毎月5WAON POINT、給与振込口座の指定で毎月10WAON POINTという、支払い以外の入り口も用意されています。日常の行き先が決まっている人ほど噛み合うでしょう。
年間の利用額が読みにくい場合
楽天カードやリクルートカードのように、年会費がかからないカードを軸にすると、条件を外した年の負担が生まれません。付与率で選ぶならリクルートカードの1.2%、貯めたポイントの使い先で選ぶなら楽天カードという分け方になります。ただし楽天カードは公共料金や税金が500円ご利用につき1ポイントになるため、固定費を寄せる目的なら付与率を先に確認してください。
カード全体の候補をもう少し広く見たい場合はクレジットカードおすすめ30枚の比較、年会費のあるカードだけを比べたい場合はゴールドカードおすすめ7枚の比較も参考になります。
よくある質問
50代で新しくカードを作るのは遅いですか
A. 申込対象に上限の年齢を書いていない商品もあります。たとえば三井住友カード ゴールド(NL)の申込対象は、原則として、満18歳以上(高校生を除く)で、本人に安定継続収入のある方です。なお申込条件そのものが収入と結びついているため、収入の形が変わる前と後では、当てはまるかどうかの前提が変わります。作る予定があるなら、条件に当てはまっているうちに申し込んでおくと判断がしやすくなります。審査の基準は公式に公開されていないため、通るかどうかをここで判断することはできません。
年会費が有料のカードと無料のカードは、どちらを軸にすべきですか
A. 年間の利用額が判断材料になります。三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料なので、1度達成できれば2年目以降の年会費負担はなくなります。ただし初年度の5,500円(税込)はかかります。毎年10,000ポイントの継続特典のほうは毎年100万円が必要なので、特典を目的にするなら続けられる水準かどうかで判断してください。
年間100万円の条件に、家族の利用分は入りますか
A. 商品によります。三井住友カード ゴールド(NL)では、家族カードおよび子カードの利用分が合算して集計されます。ほかの商品は契約内容によって扱いが異なるため、家族の利用分を当てにする前に条件をご確認ください。
電子マネーへのチャージで年間の条件を満たせますか
A. 商品ごとに扱いが分かれます。三井住友カード ゴールド(NL)は交通系およびその他一部の電子マネーへのチャージが集計対象となりません。dカード GOLDもEdyチャージ、nanacoチャージがお買物額累計の対象外です。一方でエポスゴールドカードは、チャージご利用分も年間ボーナスポイントにおける年間利用額には含まれます。
公共料金をカード払いにすればポイントは同じように貯まりますか
A. 付与率が下がる商品があります。楽天カードでは公共料金、税金、国民年金保険料、NHK放送受信料が500円ご利用につき1ポイントで、保険料は200円ご利用につき1ポイントです。固定費を1枚に寄せる前に、その利用先の付与率を公式サイトで確認してください。
旅行保険は持っているだけで使えますか
A. 付帯条件によります。dカード GOLDは自動付帯で、支払いなどの条件はありません。ただし海外旅行費用をdカード GOLDで支払ったかどうかで一部の保険金額が変わります。楽天カード、三井住友カード ゴールド(NL)、リクルートカード、エポスゴールドカードは利用付帯で、決められた費用をそのカードで支払うことが条件です。
家族カードを作れば、配偶者にも同じ補償が付きますか
A. 家族カードと家族特約は別のものです。家族カードは家族名義の追加カードを指し、家族特約はこれとは別に、本会員の補償を家族へ広げる特約を指します。エポスゴールドカードの海外旅行傷害保険は、補償の対象がエポスゴールドカード会員本人のみです。配偶者の補償を前提にするなら、商品ごとに公式サイトで内容を確認してください。
ポイントの有効期限は気にしたほうがいいですか
A. 使い切れるかどうかに直結します。イオンカードセレクトのWAON POINTは、ポイント初回進呈月の翌々年の月末が有効期限です。年に一度しか使わないポイントは失効しやすいため、貯める場所を1つか2つに絞ると管理しやすくなります。
まとめ
50代のカード選びは、いま使っている金額と、これから変わる金額の両方で判断すると外しにくくなります。今回の7枚は、年会費の考え方が4通りに分かれていました。1年で使った金額で無料になるもの、入会の時期で無料になるもの、招待や紹介で無料になるもの、そして最初から無料のものです。
- 年会費が無料になる理由は4通りある。自分が当てはまるのはどれかを先に見分ける
- 条件つき無料は、集計期間と集計に入らない利用まで見てから選ぶ
- 年間の特典は、到達型か積み上げ型かで狙い方が変わる
- 保険は補償額より先に、自動付帯か利用付帯か、対象が誰かを確認する
- 同じ条件を、現役中と収入が変わったあとの2回で判定する
次にすることは1つです。直近1年のカード明細を開いて、年間の利用額を出してください。その数字が年間100万円を超えているか、年間50万円を超えているかで、候補は3枚程度まで絞れます。そのうえで、旅行の頻度と通信会社、よく行く店を当てはめれば、7枚のうちどれが自分の生活に噛み合うかが見えてきます。条件は変わることがあるため、申し込みの前には公式サイトで最新の内容を確認してください。

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