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2016/10/25(火) 平成28年度 「秋期全道栄養士研修大会」開催

  

 
 10月22日(土)札幌市中央区・かでる2・7ホールにおいて、平成28年度「秋期全道栄養士研修大会」が開催された(主催 公益社団法人 北海道栄養士会・会長 山部 秀子氏)。

 毎年、春と秋の年2回の研修会は、「栄養改善を通じて道民の健康保持の増進及び、疾病の予防を図るとともに管理栄養士、栄養士の資質向上と道民の福祉推進に寄与すること」を趣旨に開催されている。
そして、今年も専門家の講師を招いての講演会が行われた。
 
 このうち、国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター長の津金昌一郎氏は、「がん予防など健康長寿のための食習慣」をテーマに講演した。この中で、津金氏は日本人の「がん」をもたらす主な要因として、①食生活②身体活動③喫煙、と言ったキーワードを挙げた。

 その上で食生活の面からは、「現在のところ単一の食品、栄養素を摂取することで、がんを予防する特定なものは分かっていない。だからこそ、偏らずにバランス良く摂取することが基本。例えば、塩蔵食品(お漬物・干物・塩辛など)は食塩の過剰摂取にもなるため、高血圧や循環器病疾患のリスクを高めることにもなり「がん」をもたらす可能性がある」と指摘。また、「合わせて野菜や果物不足にならないことも大切。1日およそ400gを摂取することで脳卒中や心筋梗塞など生活習慣病の予防にも効果がある」と続けた。

 次に、日常生活を活動的に過ごす観点から身体活動を取り入れることが予防に役立つことを紹介した。「デスクワークを中心にされている人の場合は、ほぼ毎日に合計で約60分程度の歩行など適度な身体運動を行う。週に1度は活発な運動(30分程度のランニング・60分程度の歩行)を加えることで、がん予防に留まらず糖尿病や循環器疾患のリスクを下げる役割がある」。

 そして喫煙によって、「がん」を引き起こす危険性が生じることについては、「日本は喫煙で約3割近くの方が、がんを引き起こす要因になっている。タバコをやめることが大事。タバコを吸うよりも、まだ少々太っている方がむしろ健康的な生活を過ごすことができる。それだけ喫煙は身体に良くない。特に北海道での女性の喫煙率が全国平均を上回っていることを懸念している」。

 最後に同氏は、道内各地から集まったおよそ300名の栄養士たちに向けて、今後の活躍への期待を寄せて研修会を締め括った。

 「ぜひ、皆さんにはそれぞれの現場で正確な情報に基づき、食生活習慣の改善を通じた啓発活動をより一層の普及に努めてください。そのことが様々な病気、疾患のリスクを下げることに結び付くことが出来る」と強調した。

=写真=国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター長・津金昌一郎氏