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フィーリスト

札幌本社のオフィス

技術と人間力を兼ね備えた〝需要ある人材〟を育成

システム開発を主事業とする「フィーリスト」。札幌本社のほか、仙台、東京、京都、福岡に拠点を構え、約120人の社員が業務にあたっている。

社員の大半はシステムエンジニアやプログラマーなどの技術者。大手無料通信アプリをはじめとする名だたる企業の大規模開発案件に参画し、最新の技術や知識を学び経験を積んでいる。

確かに技術者の成長は同社の成長を加速させる重要ファクターだが、吉野俊文社長は〝本人のため〟と強調する。

「話題の『chatGPT』をはじめ、AI開発のスピードはすさまじい。我々の仕事がAIに奪われる可能性も充分に考えられます。しかし、一流の技術者になれば、AIのセカンドオピニオンとして重宝されるでしょう。真の価値を提供できる人が生き残る」と職業人としてのバリューの重要性を訴える。

続けて「顧客への提案力や交渉力をはじめ、傾聴力、協調性など〝人〟ならではのスキルがこれまで以上に求められる」と語り、コーチングスキルの習得を目的としたオンライン研修も教育メニューに追加。ITスキルとヒューマンスキルの両立を目指した人材教育を行っている。

「プログラムを書くことが仕事ではなく、顧客の要望に応えるのが仕事。IT技術は手段に過ぎません。本質を捉えたプロフェッショナルを育てていきたい」と吉野社長。

一方、AIの台頭に危機感を持ちながらも、AIを活用した新スタイルの開発やシステムカスタマイズ業務の準備も進めている。ここでも必要となるのはマンパワー。継続して人材を拡充していく方針で、4月からは社員1人あたり月額2~4万円のベースアップを実施した。

「優秀な人材が増えれば、新卒者も周囲の影響を受けて優秀になる。選手層を厚くしていきたい」と吉野社長。

4月3日には、本社近くの飲食店「スタンピーズ」で入社式と懇親会を開催した。例年は札幌市内のホテルで開催していたが、今年からカジュアルスタイルに変更。12人の新卒者をフランクに歓迎した。

 


 

■プログラム部
刀根 和さん

プログラマーとして入社して2年がたちました。JavaやSQLといった言語を用いてプログラミングをしています。1年前は先輩のサポートが常に必要な状態でしたが、最近では後輩に教える機会も増えました。もともと教えるのが苦手だったのですが、後輩が次々に入社する環境で対人スキルも鍛えられましたね。教えることで再認識できることも自分にプラスになっています。

親睦会をかねたカジュアルな入社式を開いた
吉野俊文社長