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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2018年11月号 生き腐れ

 道内各地の港内や船釣りでサバが釣れている。ハリ掛りすると左右に走り回り、引きも強くまことに面白い。ところがこの魚には多くの諺があり、それも良い意味に使われない場合はどうしたことか。その代表が「サバの生き腐れ」だ。
 文献によるとサバの身にはヒスチジンが多くこれが短い時間のうちに酵素に分解してヒスタミンに変化、これが腐敗を早める原因とか。事実、遠い釣り場から帰り処理しようとしたら匂いがするので捨ててしまったことがある。また、「鯖を読む」という言葉もある。自分の利益になるように数をごまかしたりすることのようだが、語源となったのは市場などで腐りやすいサバを急いで数える時、正確でなくいいかげんにしたことからサバを読むになった説。一方では市場のせりを「市場読み」といってその早さに数をごまかされたなど、いずれにしてもあまり良い意味にはとられない魚だ。
 ところがこんな悪いイメージが強いサバだが、動脈硬化やコレストロールなど成人病の原因を改善する善玉成分が多く含まれたありがたい食品でもある。その上、「秋サバは嫁に食わすな」の言葉があるように食べてはうまい。このように味よし、健康によし値段も安いの三拍子。そう言えばいまは空前のサバの缶詰めブームだそう。高値のサンマより安価のサバを今秋は食べまくろう。