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海外でクレジットカードを使うと、明細に出てくる金額は現地の値札どおりにはなりません。為替レートで日本円に直したあと、カード会社が決めた費用が上乗せされるからです。この上乗せ分を、多くの会社が「海外事務処理手数料」と呼んでいます。
2024年から2026年にかけて、各社がこの手数料を相次いで引き上げています。数年前に「海外に強い」と言われていたカードが、いまは同じ評価にならないことも起きています。しかも料率は会社ごとに違い、1.60%から3.85%まで開きがあります。
海外事務手数料の料率が公表されている8枚を並べ、あわせて為替レートがいつの時点で決まるのか、ATMや両替と何が違うのかも見ていきます。

海外で上乗せされる費用は1つではない
「海外の手数料」と一言で呼ばれているものには、性質の違う費用が混ざっています。ここを分けないまま比べると、金額が合わない理由が分からなくなります。まず3つに分けて考えます。
国際ブランドが決める為替レート
1つ目は、Visa、Mastercard、JCBなどの国際ブランドが決済センターで適用する為替レートです。これはカード会社が決めるものではありません。三井住友カードの説明では、国際提携組織の決済センターに売上データが到着した時点で、国際提携組織が指定する為替レートが使われます。
ここで大事なのは、使った瞬間のレートではないという点です。楽天カードも海外でご利用になった場合の換算レートは、現地でご利用になった際のレートではありません。
発行会社が加える海外事務手数料
2つ目が、この記事の主題です。国際ブランドのレートに、カードを発行した会社が独自の費用を上乗せします。カードごとに差が出るのはここだけといってよく、比較表で並べるのもこの数字です。
呼び方は会社によって違います。三井住友カードは「海外事務処理手数料」、楽天カードは「海外事務手数料」、エポスカードは「事務処理費」、三菱UFJニコスは「事務処理手数料」と呼んでいます。名前は違っても、国際ブランドのレートに加算する費用という点では同じです。
ATMでの引き出しや両替は別の費用
3つ目は、現地のATMで現金を引き出す場合や、日本で現金を両替する場合の費用です。これはショッピングの事務手数料とは別建てになります。三井住友カードは海外キャッシュサービスについては、海外事務処理手数料がかかりません。かからない代わりに、キャッシングとしての利息が発生する仕組みです。
この記事の比較表は2つ目の費用だけを並べています。ATMの費用は引き出す場所や方法で変わるため、同じ表では比べられません。
比較した8枚の海外事務手数料
海外事務手数料の料率が明示されている8枚です。税込か税抜かの表記は会社によって違うため、各社の表記に合わせています。
| カード | 発行会社 | 海外事務手数料 | 年会費 | 海外で効く点 | 押さえておく条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| イオンカード(WAON一体型) | イオン銀行(イオンフィナンシャルサービス) | 1.60% | 無料 | この8枚のなかで料率がもっとも低い1枚 | 年会費は無料で料率は1.60% |
| JCBカード W | JCB | 1.6% | 年会費永年無料 | この8枚のなかで加算率がもっとも低い水準 | 入会は18〜39歳限定 |
| 三井住友カード(NL) | 三井住友カード | 3.63% | 永年無料 | 海外キャッシュサービスには海外事務処理手数料がかからない | Visa・Mastercardの料率は3.63% |
| 楽天カード | 楽天カード | 3.63% | 永年無料 | どのブランドを選んでも料率が同じ | 2025年3月より2.20%から3.63%へ改定 |
| 三菱UFJカード | 三菱UFJニコス | Visa 3.85%/Mastercard 3.85%/JCB 2.04%/American Express 2.00% | 永年無料 | 国際ブランドごとに現行の料率が違う | 2026年11月16日ご利用分より全ブランドが引き上げられる予定 |
| エポスカード | エポスカード | 3.85% | 入会金・年会費永年無料 | 取消のときも手数料が発生する | 解約や取消の場合でも事務処理費として3.85%が発生する |
| dカード | NTTドコモ・フィナンシャルグループ | 3.85% | 永年無料 | 2025年12月1日以降に到着する売上から新しい料率になる | 手数料の適用時期は、利用日と必ずしも一致しない |
| PayPayカード | PayPayカード | 3.85% | 永年無料 | 改定前はブランドで差があったが、改定後は同じ料率 | 2025年3月10日より1.60%と2.20%が3.85%へ統一 |
この表の読み方
並び順は料率の低い順です。上位の2枚と下位の4枚を比べると、同じ買い物でも上乗せされる金額が倍以上変わります。まずこの幅があることを知っておくと、カードの選び方が変わります。
もう1つ見ておきたいのが「押さえておく条件」の列です。同じ発行会社でも、国際ブランドによって料率が変わる場合があります。三菱UFJカードがその例です。
この表で比べているのは、国際ブランドが定める為替レートに発行会社などが加算する率です。ブランドが決めるレートそのものはこの表の対象ではありません。加算率のほかに、ブランドのレートや両替の方法によっても最終的な金額は変わります。
三菱UFJカードはブランドで料率が分かれる
比較表では三菱UFJカードを1枚として数えていますが、実際の料率は国際ブランドごとに違います。2026年8月10日時点の現行値と、2026年11月16日ご利用分より適用される改定後の値を並べておきます。
| 国際ブランド | 現行(2026年8月10日時点) | 2026年11月16日ご利用分より |
|---|---|---|
| Visa | 3.85% | 4.50% |
| Mastercard | 3.85% | 4.50% |
| JCB | 2.04% | 4.34% |
| American Express | 2.00% | 4.30% |
ランキングの並びは現行値で作っています。2026年11月16日以降の値でもう一度並べ替えると順位が変わるため、申し込みの前に適用日を確認してください。

料率の差は金額でどれくらいになるか
料率だけを見ても実感が湧きにくいので、計算例で確かめます。dカードには、2025年12月1日の改定の前後を比べる例が出ています。
100ドルの買い物を、為替150円で換算した場合の例です。2025年12月1日より前の2.20%なら手数料額は100ドル×150円×2.20%=330円で、請求額は100ドル×150円+330円=15,330円。2025年12月1日以降の3.85%なら手数料額は100ドル×150円×3.85%=577円で、請求額は100ドル×150円+577円=15,577円になります。
三井住友カードにも同じ形式の例があります。2024年11月1日以降の3.63%なら手数料額は100ドル×150円×3.63%=544円で、ご請求額は15,544円です。料率が1%強変わるだけで、100ドルの買い物あたり200円前後の差が出ます。
| 料率 | 該当するカード | 100ドル(為替150円換算)での上乗せ額 |
|---|---|---|
| 1.60%/1.6% | イオンカード(WAON一体型)/JCBカード W | – |
| 3.63% | 三井住友カード(NL)/楽天カード | 544円(三井住友カードの計算例) |
| 2.20% | 2024年から2025年にかけての改定前の各社 | 330円(dカードの計算例) |
| 3.85% | 三菱UFJカード/エポスカード/dカード/PayPayカード | 577円(dカードの計算例) |
1回の買い物では数百円の差でも、旅行中の決済を合計すると効いてきます。滞在中の決済額が大きいほど、1.60%と3.85%の差は無視できない金額になります。

2024年から2026年にかけて何が起きたか
この数年で料率が動いた理由として、各社は「海外取引に関連するコストの増加」を挙げています。古い比較記事の数字をそのまま参考にできない場合があるのは、この改定が続いているためです。
相次いだ引き上げ
三井住友カードは2024年11月1日より海外事務処理手数料を改定しました。楽天カードは2025年2月までは2.20%で、2025年3月より3.63%になっています。PayPayカードは2025年3月10日より改定し、dカードは2025年12月1日以降に到着する売上より改定後の料率が適用されます。
三菱UFJニコスは2024年8月13日ご請求分より、Visa・Mastercardの料率を2.00%(税込2.20%)から3.50%(税込3.85%)へ引き上げました。エポスカードは2025年7月1日ご利用分より2.20%から3.85%へ料率を変えています。イオンカードとJCBカード Wは、2026年8月10日時点で料率の変更が告知されていません。ただし今後も変わらないとは限らないため、渡航前に最新の条件をご確認ください。
| 発行会社 | 改定前 | 改定後 | 適用の時期 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード | 2.20%(税込) | 3.63%(税込) | 2024年11月1日以降に到着した売上より |
| 楽天カード | 2.20% | 3.63% | 2025年3月より |
| PayPayカード | Visa・Mastercardは2.20%、JCBは1.60% | 3.85% | 2025年3月10日より |
| dカード | 2.20% | 3.85% | 2025年12月1日以降に到着する売上より |
| 三菱UFJニコス(Visa・Mastercard) | 2.00%(税込2.20%) | 3.50%(税込3.85%) | 2024年8月13日ご請求分より |
| エポスカード | 2.20% | 3.85% | 2025年7月1日ご利用分より |
発表済みの引き上げ予定(2026年11月16日ご利用分より)
三菱UFJニコスは、外貨でのショッピングご利用にともなう事務処理手数料を4.09%(税抜)に改定する。上のランキングは2026年8月10日時点の現行値なので、この予定分とは分けて見てください。
| 国際ブランド | 改定前(現行) | 改定後 |
|---|---|---|
| Visa | 3.50%(税込3.85%) | 4.09%(税込4.50%) |
| Mastercard | 3.50%(税込3.85%) | 4.09%(税込4.50%) |
| JCB | 2.00%(税込2.04%) | 4.09%(税込4.34%) |
| American Express | 2.00%(税抜・税込で同一) | 4.09%(税込4.30%) |
適用の時期は会員によって違います。三菱UFJカード会員は2026年11月16日(月)ご利用分より、NICOSカード会員は2026年11月6日(金)ご利用分よりです。
もう1つ、開始日の前後には注意が必要です。開始日前の利用分でも、利用店からの売上データの受信日などにより新手数料になる場合があります。日付だけで判断せず、明細で確認してください。
新しい料率はいつの利用から適用されるのか
ここは誤解が起きやすいところです。dカードは2025年12月1日以降に当社に到着する売上より改定後の料率が適用されると案内しており、2025年12月1日という日付は利用日ではなく売上の到着日を指します。あわせて手数料の改定時期は、クレジットカードのご利用日と必ずしも一致しないと書いています。
つまり、2025年12月1日より前に使ったつもりでも、売上データが届いたタイミングによっては新しい料率で計算されることがあります。旅行の直前や直後に改定日をまたぐ場合は、この点を頭に入れておいてください。

換算レートはいつの時点のものか
手数料の話と並んで質問が多いのが、為替レートの基準日です。各社で書き方は違いますが、共通しているのは「使った日のレートではない」ということです。
利用日のレートではない
JCBの説明では、JCBが海外の加盟店などに支払い処理を行った日が換算日となり、通常、ご利用日から約3〜10日後が換算日になります。イオンは、実際にカードを利用した日のレートではない。dカードも、米国の決済センターにデータが到着した時点のレートであり、利用した日の換算レートではない。
三菱UFJニコスも、Visa、Mastercard、JCBの決済センターでデータを処理する際に各々が指定したレートを使うとしており、ご利用日の換算レートではないと書いています。数日の間に為替が動けば、その分だけ請求額も変わります。
| 発行会社 | 換算レートの基準 | 利用日のレートか |
|---|---|---|
| 三井住友カード | 国際提携組織の決済センターに売上データが到着した時点 | いいえ |
| JCB | JCBが海外の加盟店などに支払い処理を行った日。通常ご利用日から約3〜10日後 | いいえ |
| 楽天カード | 各国際ブランドごとの決済為替レート | いいえ |
| 三菱UFJニコス | Visa、Mastercard、JCBの決済センターでデータを処理する際に各々が指定したレート | いいえ |
| イオン銀行(イオンフィナンシャルサービス) | 国際ブランドの決済センターにて事務処理が行われた時点の交換レート | いいえ |
| エポスカード | 売上データがVisa決済センターに到着した時点の為替レート | いいえ |
| NTTドコモ・フィナンシャルグループ | 米国の決済センターにデータが到着した時点のレート | いいえ |
| PayPayカード | カード利用時の為替レートに海外取引事務手数料を加えた金額。JCBはJCBが支払処理を行った時点の為替レート | 売上データ計上のタイミング等により利用日のレートとならない場合がある |
取消のときの扱い
買い物を取り消した場合の扱いも会社によって書き方が違います。エポスカードは解約や取消の場合でも、事務処理費として3.85%が発生します。返品したから全額戻る、とは限りません。
取消時の扱いは発行会社によって異なります。取消の予定がある買い物では、事前に発行会社へ確認しておくと安全です。

現地通貨と日本円、どちらで払うか
海外の店舗やATMで「日本円で決済しますか」と聞かれることがあります。一見便利ですが、この選択は費用に影響します。
三菱UFJニコスは売上票に現地通貨額以外に日本円(あるいはUSドル)表示があった場合は表示された日本円(あるいはUSドル)での請求となり、加盟店独自の換算レートが適用され、通常の換算レートより割高になることやご利用いただけない場合もあります。日本円での請求を希望しない場合は、その場で加盟店に申し入れて現地通貨で利用するよう説明されています。
つまり、カード会社の料率を気にして低いカードを選んでも、店頭で日本円建てを選んでしまうと別のレートが乗ることがあります。カード選びと同じくらい、支払いのときの選択も効いてきます。
8枚それぞれの条件
ここからは1枚ずつ整理します。海外事務手数料、換算の基準、年会費の順に見ていきます。
イオンカード(WAON一体型)
イオンマークのカードで海外ショッピングを利用した場合、国際ブランドの決済センターで事務処理が行われた時点の交換レートに1.60%の手数料を加算した金額が請求されます。今回の8枚のうち、料率がもっとも低い1枚です。
適用されるレートは、実際にカードを利用した日のレートとは異なります。年会費は無料で、イオンマークのカード払い200円(税込)ごとに1WAON POINTがたまります。2026年8月10日時点で、料率変更の告知は出ていません。
JCBカード W
JCBの海外でのご利用時には、基準レートに1.6%を加えた換算レートで日本円に換算をします。換算日は、JCBが海外の加盟店などに支払い処理を行った日で、通常、ご利用日から約3〜10日後です。
年会費は永年無料ですが、申込は18〜39歳入会限定となっています。40歳以降も年会費無料のまま継続できます。基本のポイント付与は200円(税込)につき2ポイントです。海外の費用を抑えたい人にとっては有力ですが、年齢の条件が入り口になります。
三井住友カード(NL)
クレジットカードのVisa・Mastercardの事務処理手数料率は3.63%(含む消費税等)です。改定前は2.20%(税込)で、2024年11月1日(金)以降に弊社に到着した売上より新しい料率が適用されています。三井住友カード(NL)の国際ブランドはVisa、Mastercardの2つです。
換算は、国際提携組織の決済センターに売上データが到着した時点で、指定された為替レートに手数料を加えたレートで行われます。この商品で押さえておきたいのは、海外キャッシュサービスには、海外事務処理手数料がかからない点です。年会費は永年無料、基本のポイント付与は200円(税込)につき1ポイントです。なお、三井住友カードが発行する銀聯カードは2.50%ですが、これは三井住友カード(NL)とは別の商品です。
楽天カード
Visa、Mastercard、JCB、American Expressのいずれも3.63%(税込み)です。どのブランドを選んでも料率が同じという点は、迷わずに済む利点といえます。ただしこれは2025年3月からの値で、2025年2月までは2.20%でした。
換算レートは各国際ブランドごとの決済為替レートが適用され、現地で利用した際のレートではない。年会費は永年無料、基本のポイント付与は100円につき1ポイントです。
三菱UFJカード
ここは構成が少し複雑です。Visa、Mastercardのショッピングには当社が定めた3.85%(税込)を加算し、JCBについてはJCBが定めた1.60%と当社が定めた0.44%(税込)を加算する。つまり同じ三菱UFJカードでも、JCBブランドを選ぶと加算の合計が変わります。この構成は2026年8月10日時点のものです。
料率の見直しでは、事務処理手数料が2.00%(税込2.20%)から3.50%(税込3.85%)へ改定され、2024年8月13日ご請求分より適用されています。ただしこの見直しの対象はVisa・Mastercardで、公式には弊社発行の「American Express」ならびに「JCB」の手数料について改定はございません、従来通り2.00%(税抜)を適用いたしますと2024年2月29日付で明記されています。なお、JALカードについては3.63%(税込)を加算したレートで換算すると別に書かれており、同じ発行会社でも商品によって扱いが違います。年会費は本人会員・家族会員とも永年無料、ポイントは1,000円で1ポイントです。
エポスカード
Visaインターナショナルが指定する為替レートに加え、海外利用に関する事務処理費として3.85%が加算されます。手数料は2.20%から3.85%へ引き上げられ、2025年7月1日(火)ご利用分より適用されています。Visa決済センターにて2025年7月1日以降処理されたご利用分が対象で、2025年6月30日以前のご利用分でも改定後の手数料が適用される場合がある。
この記事の8枚のなかで、取消時の扱いをはっきり示しているのがエポスカードです。解約や取消の場合でも、事務処理費として3.85%が発生します。換算は、売上データがVisa決済センターに到着した時点の為替レートで行われ、カードを利用した日のレートでは換算されません。入会金・年会費永年無料で、付与単位は1契約のご利用200円(税込)ごとです。
dカード
海外での事務処理手数料を2.20%から3.85%へ改定するとしています。適用は、2025年12月1日以降に当社に到着する売上より改定後の料率が適用されるという形です。
この「到着する売上より」という書き方が重要で、手数料の改定時期はカードの利用日と必ずしも一致しません。換算レートは、米国の決済センターにデータが到着した時点のレートで、利用した日のレートではありません。年会費は永年無料、100円(税込)につき1ポイントがたまります。
PayPayカード
2025年3月10日より海外利用に関する事務処理手数料率を改定する。2025年3月10日より前はVisaが2.20%、Mastercardが2.20%、JCBが1.60%と分かれていましたが、いまはいずれも3.85%です。
ブランドで差があった時期を知っている人ほど、JCBブランドを選べば安いと考えがちですが、いまは同じ料率です。換算は、カード利用時の為替レートに海外取引事務手数料を加えた金額です。ただし加盟店からの売上データ計上のタイミングや手続き方法によっては、利用日のレートにならない場合があります。JCBについては、JCBが加盟店等に支払処理を行った時点の為替レートに、海外取引事務手数料を加えた金額です。年会費は永年無料です。なお、年会費11,000円(税込)はPayPayカード ゴールドの年会費で、PayPayカードのものとは別です。
目的から選び分ける
料率の一覧が分かったところで、使い方に当てはめてみます。旅行の頻度と、海外でいくら使うかで判断が変わります。
海外での決済額が大きい場合
滞在が長い、あるいは宿泊費や食事代をまとめてカードで払う予定なら、料率の差がそのまま金額に出ます。イオンカード(WAON一体型)の1.60%や、JCBカード Wの1.6%が候補になります。年会費もかからないため、海外用として1枚持っておく形が取りやすいところです。
年齢の条件に当てはまらない場合
JCBカード Wは18〜39歳入会限定です。この条件に当てはまらないなら、イオンカード(WAON一体型)が現実的な選択肢になります。年会費は無料で、料率は1.60%です。
いま持っているカードをそのまま使う場合
手持ちが三菱UFJカードの場合、2026年8月10日時点では国際ブランドによって現行の料率が違います。ただし、いま持っているカードの決済時にブランドを選び直せるわけではありません。ブランドはカードごとに決まっているためです。
また、2026年11月16日ご利用分より全ブランドが引き上げられる予定なので、いまの差はそのまま続きません。ブランドを理由に判断するなら、新規申し込みや商品切替ができるかを発行会社に確認したうえで決めてください。
短い旅行で決済額が小さい場合
数万円程度の決済なら、料率の差は数百円にとどまります。この場合は手数料よりも、使えるお店の多さや、いつも使っているカードで支払える安心感を優先してよいでしょう。Visa・Mastercard・JCBの違いの比較では、ブランドごとの使えるお店の考え方を整理しています。
旅行の備えまで含めて考えたい場合は海外旅行の備えがあるカード10枚の比較、カード全体の候補を広く見たい場合はクレジットカードおすすめ30枚の比較も参考になります。
よくある質問
海外事務手数料はカードによって違いますか
A. 会社ごとに違います。この記事で比べた8枚では、1.60%から3.85%まで開きがありました。さらに同じ発行会社でも、三菱UFJカードのJCBブランドのように、国際ブランドで料率が変わる場合があります。
為替レートは使った日のものですか
A. 違います。JCBは支払い処理を行った日を換算日としており、通常、ご利用日から約3〜10日後です。イオン、dカード、三菱UFJニコスも、利用日のレートではない。
料率が上がったのはなぜですか
A. 各社とも海外取引に関連するコストの増加を理由として説明しています。三菱UFJニコスは2024年8月13日ご請求分より、三井住友カードは2024年11月1日以降に到着した売上より、エポスカードは2025年7月1日ご利用分より、楽天カードは2025年3月、PayPayカードは2025年3月10日、dカードは2025年12月1日以降に到着する売上より、それぞれ改定しています。
改定日の前に使えば、古い料率が適用されますか
A. そうとは限りません。dカードは2025年12月1日以降に当社に到着する売上より改定後の料率が適用され、手数料の改定時期は、クレジットカードのご利用日と必ずしも一致しない。売上データが届くタイミング次第で変わります。
買い物を取り消せば手数料も戻りますか
A. エポスカードは、解約や取消の場合でも事務処理費として3.85%が発生します。ほかのカードは扱いが異なることがあるため、発行会社にご確認ください。
店頭で「日本円で払いますか」と聞かれたらどうすればいいですか
A. 三菱UFJニコスの日本円やUSドルの表示があった場合は加盟店独自の換算レートが適用され、通常の換算レートより割高になることがある。日本円での請求を希望しない場合は、その場で加盟店に申し入れて現地通貨で利用するよう説明されています。
ATMで現金を引き出すのと、カードで払うのはどちらが安いですか
A. 費用の種類が違うため、単純には比べられません。三井住友カードの海外キャッシュサービスには海外事務処理手数料がかかりませんが、キャッシングとしての利息が別に発生します。本記事では8枚すべての引き出し費用を公式で揃えられなかったため、比較表には入れていません。
まとめ
海外で上乗せされる費用は、国際ブランドの為替レート、発行会社などが上乗せする海外事務手数料、ATMや両替の費用の3つに分かれます。この記事の比較表で比べているのは2番目で、そこだけでも1.60%から3.85%の幅がありました。ほかの2つでも最終的な支払額は変わります。
- 比べるのは発行会社が加算する料率。ブランドのレートそのものは選べない
- 料率は2024年から2026年にかけて各社が見直している。古い一覧はそのまま使えないため、確認した日付を見る
- 換算レートは利用日のものではなく、売上データが届いた時点のもの
- 同じ会社でも、選ぶ国際ブランドで料率が変わることがある
- 店頭で日本円建てを選ぶと、別の換算レートが適用される場合がある
次にすることは1つです。いま持っているカードの案内で、海外事務手数料の料率と、その数字がいつ時点のものかを確認してください。3.85%だった場合、海外での決済額が大きいなら、料率の低いカードを1枚足す価値があります。料率の見直しは2024年から続いているため、出発前にもう一度公式サイトで最新の内容を確認してください。

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