【今月号特選記事】「カメやヘビを捨てないで…」爬虫類を保護する一般社団法人「北のワニ舎」

 新型コロナウイルス禍で犬猫の需要が増える中、爬虫類もまた人気を博している。しかし、犬猫以上に飼育放棄へのハードルが低く、野に放つ人も多いのが実情。発売中の月刊財界さっぽろ4月号では、爬虫類を保護する「北のワニ舎」に本誌が話を聞いた。

©財界さっぽろ

 爬虫類愛好者がマニアックと称されていたのは、今は昔。現在は女優・新垣結衣がトカゲの「レオパード・ゲッコウ」を飼うなど、有名人の影響もあり「かっこいい」「癒し」と感じる人が増えているという。

 さらにコロナ禍が相乗。道内で爬虫類を扱う店からは「前例にないほど売り上げが良い」との声も上がるが、衝動買いにより、手放されるケースもある。

 そんな行き場を失った爬虫類を救おうと、昨年、札幌市で一般社団法人「北のワニ舎」を立ち上げたのが、武藤卓也さん。札幌市の「生物多様性さっぽろ応援宣言団体」にも登録されており、河川での外来種調査や、爬虫類の正しい飼育啓発を行う。昨秋は、札幌西区で脱走したオオトカゲの捜索にも携わった。

 武藤さんは約2年間で、ミドリガメ50匹、クサガメ10匹、ヘビ3匹を保護。他にも迷子イグアナの捕獲や烏骨鶏、ハヤブサといった鳥類にも関わった。

 本誌では、武藤さんが保護団体を立ち上げるに至った思いを語るとともに、安易な販売・購入をしないよう呼びかけている。

 一方「万が一、やむを得ない事情で手放すときには、北のワニ舎へご相談ください。再びペットとしての光を当てられるよう、札幌市と共催で譲渡会なども行っています」(武藤さん)と話す。

 爬虫類と暮らす人や、これから飼育を考えている人は、ぜひご一読を。

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