アスリートインタビュー

北海道コンサドーレ札幌

【砂川誠のコンサの深層】コールリーダー 安中太志氏・松尾和樹氏

応援は一人ひとりの行動力がすべて

砂川 安中くんと松尾くんは、サポーターグループ「ウルトラスサッポロ」のメンバー。安中くんは応援の指揮をとるコールリーダーをしているけど、コンサドーレのサポーターになったのはいつから?

安中 小学6年生の時に、親と一緒に観戦したのがきっかけです。2000年、岡田武史監督の時でした。

砂川 その後、スタジアムに通うようになった。

安中 ずっとゴール裏で応援していて、03年か04年、中学生から高校生になるころにはすでにコールリーダーを経験していました。

砂川 安中くんはここ数年、全試合皆勤なんだよね。

安中 16年も42試合すべて行きました。

松尾 自分は鳴り物を担当していますが、ほとんどの試合で応援しています。

砂川 仕事とか彼女とか、そういう生活をしているとどうなの?

安中 彼女は“ものわかりのいい人”とかじゃないと……(笑)。職場でも融通をきかせてもらっています。

砂川 アウェーでの応援は飛行機と電車やバスを乗り継ぐわけで、大変だと思う。関東の試合では動員が多くて、応援もすごいのがコンササポーターの特徴。

安中 アウェーの試合に来るサポーターは、ほぼ関東在住だと思います。応援する人が多いに越したことはないんですけど……良くも悪くもあると思います。

-----ここから“延長戦”本誌未掲載-----

負けている時こそ応援が必要なはず

砂川 サポーター側からチームやフロントに不満があって応援をしない時があったよね。

松尾 J1から降格した08年シーズンの終盤だけ。12年シーズンも降格でしたが、応援はしました。

安中 俺自身はその年、厚別競技場での試合で観客席から飛び降りてしまって、入場禁止処分中だったのでかかわってなかったんです。あの時は、クラブの先が見えない時期だったのが原因だったとは聞いています。

砂川 勝っていると見えないことが、負けた時に見えてくるんだよ。

安中 俺たちの側からしても、勝っている時は気にならないことってありますよ。前回の昇格の時もそうですが、チームが勝っている時って「応援」についてメディアで取り上げられることが多い。でも実際、自分たちが特別な何かをしている感覚があるわけではありません。チーム状況が良ければ何一つ文句はないし、応援もちゃんとしていて、結果も出ている。前回、11年シーズンに昇格した時もそういう同じような状態の時にメディアから俺たちのしていることにフォーカスが当たりました。逆に、チーム状況が悪い時、厳しい時に、応援についてフォーカスを当てられることはまずない。でも、ダメな時苦しい時のほうが、応援としては魅力的だと思う。

砂川 チーム状況が悪い時こそ、応援の力が必要なのに。

安中 普通はそう考えるものだと思う。そして、そういう時こそメディアに応援を取り上げてもらえたらいいんですが、札幌って“そういうクラブ”なのかなとも思います。(構成・清水)

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北海道コンサドーレ札幌サポータークラブ「ウルトラスサッポロ」メンバー