月刊「財界さっぽろ」

順当人事の中にチラ見せ “外野席”から見た北洋銀行の次期頭取レース

- -

 北海道のリーディングバンク・北洋銀行では近年、頭取が6年ごとに交代する流れが続いている。2006年、日銀出身の高向巌氏から同じ日銀出身の横内龍三氏へ。12年には横内氏から拓銀出身の石井純二氏にバトンがわたった。そして18年、石井氏から後継指名を受けたのが現頭取の安田光春氏。当時は50代で大幅に若返ったこと、同行史上初めての北洋プロパーであったことが話題となった。

安田光春氏 ©財界さっぽろ

 そこから4年が経ち、先例に則れば安田氏も折り返しを過ぎたことになる。「先輩を差し置いて6年過ぎても続投とは言いにくいはず」(金融機関関係者)という。

 同行の人事は今年「順当」「無難」といったサプライズのない内容に終わった。だがそうした背景から今年の人事を見ると、また違った味方ができる。“外野席”から見た、次期頭取レースの行方とは……。


*写真および記事は全て転載を禁止します。