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札幌大学・札幌大学女子短期大学部
取材日:2016年5月

写真大 桑原真人学長(くわばら・まさと) 北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。札幌大学経済学部教授、札幌大学附属総合研究所長などを経て、2011年札幌大学・札幌大学女子短期大学部学長に就任。経済学博士。

写真 実践的な学びと地域交流の場である「SUICC子育てサロン」

地域の価値を創造する大学に。〝知を耕し、世界を拓く〟

 ――貴学の3つのポリシーは。
 桑原 ディプロマ・ポリシーは、建学の精神である「生気あふれる開拓者精神」のもと、地域共創に貢献できる人材に学位を授与する、というものです。本学の基本的な使命は地域を支え、地域に貢献できる人材を輩出することです。
 就職状況をみても、道内の中小企業や金融機関、サービス業、教員、公務員への就職が多い。実態を反映していると言えます。
 ――こうした人材を育成するためのカリキュラム・ポリシーは。
 桑原 基盤教育をベースに、専門科目を効果的に配置しています。また、自ら考えて行動し、「地域共創」の理念を体現できる実践力を体験知として身につけるためのアクティブラーニングを重視しているのも特徴です。
 ――アドミッション・ポリシーは。
 桑原 主体性に富み、意欲的、個性的な人を求めています。2017年度からは、学友推薦特別入試とGAP推薦特別入試を導入します。
 学友推薦は、諸活動に取り組む高校生を、本学の学生が推薦する制度です。GAP推薦は、合格から入学までの間に社会体験活動をおこなってもらうものです。ボランティアやインターンシップなど、活動内容はさまざまです。他大学にはない推薦制度であり、高校の先生方にも興味を持っていただいているようです。
 ――多様な人材を受け入れるということでしょうか。
 桑原 最近はボランティア活動や学生自治会など、社会貢献の原動力となる担い手が少なくなってきています。一方で、本学では震災ボランティアやSUICC(札幌大学インターコミュニケーションセンター)での交流行事に参加したり、消防団に加入し、地域の方々と協力しあって活躍している学生も多くいます。こうした地域とともに生き、活躍できる人材を受け入れたい。
 ――入試の状況は。
 桑原 定員には達していないものの、一定数を確保しています。少子化により外部環境が厳しくなり、また文科系総合大学が苦戦する中で、それほど落ち込んでいないのは、ここ数年本学が取り組んできた改革の成果ととらえています。
 女子短期大学部も回復傾向にあります。2年間で幅広い教養と実践的な専門知識を身につけられる短大の良さが、外部に浸透しているのではないかと感じています。
 ――学群制移行などの改革の成果ですね。
 桑原 本学のカリキュラムでは、レイターマッチング、副専攻、アクションプログラム、エキスパートコースなど多様な学び方を提供しています。付加価値を多くつけられる大学、学びやすい大学であるということが高校生や在学生に伝わってきたと感じています。
 ――学生の質が向上したと評判です。
 桑原 受験生全体の偏差値は、この3、4年でずいぶんと上がりました。新しい大学づくりに真摯に取り組む本学の姿勢が徐々に浸透し、受験生にも新鮮な魅力が感じられているのだと思います。
 ただし、偏差値が上がると、上位校との併願が増え、入学手続き率が下がってしまいます。今後はいかに第1、第2志望のグループの中に入り込んでいけるかが課題になります。
 ――面倒見がいい大学としても知られていますね。
 桑原 入学から卒業までモチベーションを下げずに、むしろ高めていく「もちアッププログラム」を展開しています。担当職員が学生と日常的にコミュニケーションを取り、学業とアルバイトや部活の両立、奨学金、履修登録など各種相談に乗ります。
 個々の学生の悩みに耳を傾け、状況を的確に把握し、最適な指導の選択に努めています。その結果、休学や退学を踏みとどまる学生も増えてきました。就職活動が活発になる3、4年生に対しては、キャリアサポートセンターの専門スタッフが指導にあたります。
 ――就職状況は。
 桑原 2015年度は、札幌圏の主要私立大学の中で最も高い就職率となりました。本学の卒業生は社会からも高い評価を得ており、大手旅行代理店からは、「札大の卒業生は入社の数は少ないが、コツコツ頑張って営業成績を上げる。支店長まで上り詰める割合も高い」というお話をいただきました。
 ――来年は開学50周年です。 
 桑原 50周年を記念して、コーポレート・スローガンとスクール・コミットメントを制定しました。
 コーポレート・スローガンは「地域の価値を創造する。」〝Locals, go global!〟で、スクール・コミットメントは、大学が「知を耕し、世界を拓く」、大学院が「智を結び、世界を繋ぐ」、女子短期大学部が「想いを育て、未来を彩る」です。次の50年の歩みを始めることを地域社会に宣言し、「100年大学」を目指すための決意を込めています。
 また、本学には、偉大な文化人類学者である山口昌男元学長の蔵書約4万点を収蔵している山口文庫があり、このたび、さらに約2万点を本学でお預かりすることになりました。〝知の巨人〟といわれる山口先生の思索の場であった書斎を、道内有数の蔵書を誇る本学図書館の象徴空間として整備して参ります。
 さらに、大学院の再編も準備中です。5つの研究科を一本化し、幅広い分野をカバーできるような人材を養成していきたい。具体的には、国際機関への就職を目指せるような人材を育て、本学大学院のレベルの高さをアピールしていきたいと考えています。

基本データ

企業名:
札幌大学・札幌大学女子短期大学部
住所:
札幌市豊平区西岡3条7丁目3番1号
TEL:
011・852・1181(代表)
URL:
http://www.sapporo-u.ac.jp
教育:大学