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日本医療大学
取材日:2016年5月

写真大 島本和明総長(しまもと・かずあき)1946年10月7日、小樽市出身。71年札幌医科大学医学部卒業。78年同大で医学博士の学位を取得。2004年から同大附属病院長、10年から同大理事長・学長を歴任。2016年4月1日から現職。

写真 真栄キャンパス 写真 恵み野キャンパス

大学の特性を生かし、人間力を備えた医療人を輩出

 ――今年4月、総長に就任しました。
 島本 長年在籍していた札幌医科大学から離れる不安もありましたが、医療教育機関でまた仕事ができることになりました。スムーズに新たな職場へ溶けこめていると思います。
 北海道では看護師不足がものすごく進んでいます。札幌市でさえ足りていない。そういう中で、医療職を育てることにかかわれる。従来やってきたことの延長線でもあり、日本医療大学総長というのは、やりがいのある仕事だと感じています。
 ――2014年開学の新しい大学です。
 島本 看護学科が3年目、リハビリテーション学科が2年目、そして診療放射線学科が1年目となっています。この3つの分野を担う人材は、いずれも北海道では足りていません。そうした観点からも、本学に対する期待はものすごく大きいと感じています。実際、「卒業生を受け入れたい」という声を多くいただいております。その声に応えていけるような大学にしていきたいと考えています。
 ――つしま医療福祉グループでは「ノーマライゼーションへの挑戦」というテーマを掲げています。
 島本 病気あるいは障がいのある人が完全に元の生活に戻すことを意味しているのではなく、障がいを前提として、普通の人に近い生活をしていけるような体制をつくることがノーマライゼーションの精神です。
 医療職に従事している人は、まず人間性を抜きにしては考えられません。医療は社会学と科学のバランスを大事にしながらおこなう仕事です。相手はあくまでも患者や介護を受ける人、まさに生きている人です。同じ目線でどのように接していくのか。それには、人間力が必要になってきます。
 キャンパスがあるアンデルセン福祉村には高齢者施設が隣接しており、学生たちには非常に学びやすい環境となっています。ノーマライゼーションの理念や人間力を十分備えた医療人を輩出していくのが、本学の使命でもあります。
 ――貴学の3つのポリシーは。
 島本 入学者受け入れ方針を指すアドミッション・ポリシーでは、北海道という地域特性を鑑みて、医療の地域偏在をなくすため、全道の人々の健康な生活を支援することに貢献できる人を求めるとしています。
 教育課程編成・実施方針のカリキュラム・ポリシーでは、一般教養もしっかりと備えた人を育てることに重点を置いています。さらには、今後必要なチーム医療を担える人材づくりも明記しました。単に技術のみではなく、倫理面で模範となる人をしっかりと育てていくということです。卒業認定・学位授与方針であるディプロマ・ポリシーも同様に、人の生命、人権を尊重し、擁護する倫理的な態度などを身につけていることを期待する内容になっています。
 ――本年度から診療放射線学科を設置しました。
 島本 昨年、新たなCT撮影装置を導入しました。こうした実際の医療の現場で使われている放射線機器を数多く用意しています。
診療放射線技師もニーズの高い職業です。ここでも、大学の特性を生かし、人間力のある医療人を育てていきます。
 ――学生生活へのサポートに対する取り組みは。
 島本 真栄キャンパスの学生食堂のメニューを一新し、恵み野キャンパスにも食堂を新設しました。私も学食で学生たちとともに食事をしています。少なくとも、札医大で食べていたときよりもおいしい。また、地方から来ている学生もいますので、学校の目が届く形で指定寮も用意しています。
 実は天然温泉もキャンパスの中にあり、それも100円で入ることができます。いずれも教員や職員も利用するので、コミュニケーションが活発にとられています。学生と教員の距離が近いことも本学の特色だと思います。
 5月12日にはナイチンゲール生誕記念日によせて「カフェ・フローレンス」を初めて開催し、教員が学生らにコーヒーを振る舞うなどしました。こうした企画を通じて、学生のモチベーションを持続・向上させていきたい。
 ――講義の特徴は。
 島本 社会人類学などが専門の教員もいます。教養科目を学べることも大学であることのメリットです。1年次の途中ではグループ討論もさせ、学生みんなで考える機会を与えることで〝教えられっぱなし〟ということがないようにしています。参加型の講義は学生からも「ほかの人がどう考えているかがわかる」と好評です。
 ――将来的な構想は。
 島本 私が今回、総長を拝命した際、特命事項として言われたことがあります。2年後に看護学科の1期生が卒業します。それに合わせて大学院をつくること。準備に入ったところです。また、日本医療大学として病院を持ち、学生の実習先をしっかりと確保することも構想として持っています。
 やはり大学になったからにはレベルが高く、指導者になれる看護師を育てていくことが求められてきます。大学院ではまず修士課程からつくるわけですが、それによって大学生、大学院生を教えられる教員を輩出できます。
 また、修士課程を持った人が、地方の病院に行ったときにリーダーとして現場を引っ張っていける。〝教育〟と〝現場〟のリーダーをつくっていく大学を目指していきます。

基本データ

企業名:
日本医療大学
住所:
【真栄キャンパス】札幌市清田区真栄434-1アンデルセン福祉村/【恵み野キャンパス】恵庭市恵み野西6丁目17-3
TEL:
【真栄キャンパス】011・885・7711/【恵み野キャンパス】0123・29・3171
URL:
http://www.nihoniryo-c.ac.jp/jhc/
教育:大学