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北海道科学大学・北海道科学大学短期大学部
取材日:2016年5月

写真大 苫米地 司学長(とまべち・つかさ) 北海道工業大学工学部建築工学科卒業。北海道工業大学助手、東北大学私学研修生、北海道工業大学講師、助教授、教授、副学長を経て、2011年学長に就任。研究分野は雪氷工学。日本雪氷学会平田賞など受賞歴も多数。工学博士。

写真 鮮やかな芝桜など自然も多く取り入れたキャンパス

分厚い中間層を供給。活躍する卒業生を分析しポリシーに反映

 ――文科省の要請を受け、各大学が3つのポリシーの見直しをしています。貴学の場合は。
 苫米地 工学部は歴史もありますし、現在のままでほぼ問題ありません。ただし、3ポリシーは在学中の4年間だけを考えてつくるものではなく、学生の将来を含めて策定すべきだとも考えています。卒業から10年、20年、30年が経過し、社会で活躍をしている卒業生がたくさんいます。大学に保存してある彼らの学業成績や課外活動の資料から傾向を分析し、3ポリシーに反映させていく。そのための作業を進めています。
 ――実践的な教育を掲げる貴学らしい考え方ですね。
 苫米地 大学にはそれぞれ役割があります。全国には700以上の大学があり、そのうちの約600が私大。世の中にないものを生み出すような研究は旧帝大に任せ、本学は近い将来、実用化できる研究をしています。
 人材にしても、本学が供給していくのは社会を支える分厚い中間層。経済誌の大学別お買い得ランキングでは常に上位に入っています。偏差値が高いわけではありませんが、採用してみたら活躍するというわけです。企業規模は大きくありませんが、経営者も非常に多い。
 ――保健医療学部、未来デザイン学部については。
 苫米地 3ポリシーについては、一部見直しをしています。新設の保健医療学部は、開設4年後のカリキュラム改正に向けて準備をしています。
 未来デザイン学部は、志願者も増え、安定期に入りました。社会からコミュニケーション能力を身に付けた人材が求められている中、人間社会学科ではコミュニケーション能力を高めるためのさまざまな活動をしています。
 ――例えば。
 苫米地 森林や古い町並みなど地域に昔からある小道を歩く「フットパス」が盛んです。このフットパスにおいて、道内のリーダー格の方に客員准教授をお願いし、特別講演会を開催しています。
 8月には、本学を舞台にした全国の学生フットパス大会を初開催します。全国・全道各地から大学生などが集まり、手稲の遺跡やまちなか商店街など、学生が中心となりつくったコースをみんなで歩くシンポジウムです。他大学の学生や手稲区のさまざまなサークルとも連携して進めていく。その過程でコミュニケーション能力が育まれます。
 ――就職状況は。
 苫米地 就職は非常にいいですね。1人で十数社も受けて就職が決まるという話を耳にしますが、本学の学生は平均で4社以内。昔から工学部は3社以内です。保健医療学部もそうなるでしょう、
 ――やはり理系は就職に強い。
 苫米地 そのためにはまず理系を目指す中高生が増えてほしい。今は文系が多すぎてバランスを崩しています。数学力が弱くても入学前に導入教育をおこないますので、「数学が苦手だから文系」ではなく、機械をいじりたい、ロボットコンテストに出て戦ってみたいなどの興味がある学生は理系に進んだほうがいいと思います。
 職業について詳しく知る必要もあります。土木系の学科は全国どこも志願者が少ないと思います。卒業後、土木系の就職先の業務は〝土木作業〟というイメージが強いと思いますが、ほとんどはデスクワークです。図面を書き、計算をして工事を管理する。このイメージが湧いてこないのでしょう。土木は就職率もほぼ100%。市町村役場には土木の技術者が必要なので、公務員を目指すにも近道です。
 ――短期大学部も歴史がある。
 苫米地 自動車の整備等も自動車の進化と共に仕事の内容は変化しています。コンピュータ診断などをおこなっており、昔のようなイメージではありません。就職率は毎年のように100%です。
 ――部活動も盛んですね。
 苫米地 卒業生の岩本衣美里さんは、空手道の世界ランキング1位になっています。オリンピックで空手道が正式種目になれば、限りなく金メダルに近い。
 ――来年は開学50周年。すでに考えていることは。
 苫米地 来年4月、中央棟の1階に大型ホールが完成します。数十年前の製図、1926年製のT型フォードなど歴史的なものを展示するスペースにしようと考えています。
 また、太陽光発電パネルも新たに寄贈していただくことになり、このパネルで発電し、電気自動車(EV)に蓄電する試みを計画しています。全国各地で災害が発生していますが、もしも札幌、手稲区で災害があった場合には、本学のキャンパスが地域の災害対応の拠点になるようにしたいと考えています。

基本データ

企業名:
北海道科学大学・北海道科学大学短期大学部
住所:
札幌市手稲区前田7条15丁目4番1号
TEL:
011・681・2161
URL:
http://www.hus.ac.jp/
教育:大学