「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ >   情報INDEX > 北海道科学大学・北海道科学大学短期大学部

報INDEX

このエントリーをはてなブックマークに追加

北海道科学大学・北海道科学大学短期大学部
取材日:2017年5月

写真大 苫米地司学長(とまべち・つかさ)北海道工業大学工学部建築工学科卒業。北海道工業大学助手、東北大学私学研修生、北海道工業大学講師、助教授、教授、副学長を経て、2011年学長に就任。研究分野は雪氷工学。日本雪氷学会平田賞など受賞歴も多数。工学博士。

写真 建造物としての評価も高い校舎と芝桜や樹木の多い緑の豊かなキャンパス

地域性の高い学びと研究。トップとして活躍する人材を育成

 ――週刊東洋経済の「本当に強い大学」の総合ランキングは見事な結果でしたね。
 苫米地 道内私大ではトップ、国公立大を入れても4番目です。教育力や就職力が評価されたようです。本学の努力の結果のあらわれだと思います。
 ――卒業生の社長の数も隠れた実力と言えますね。
 苫米地 本学と短期大学部、来年4月の統合に向けて認可申請中の北海道薬科大学を合わせれば、少なくとも1000人程度の卒業生が現役で社長をしています。これは北海道でトップの数です。起業できる技術や資格が取得できるのは理系の強み。先ほどのランキングを見ると上場会社の役員も5人輩出しています。
 ――理系の大学らしく研究が盛んですね。
 苫米地 学部・学科の垣根を越えた発展的研究に取り組むべく研究所を再編しました。全研究所に共通するコンセプトは「北国生活のカウンセラー」。分野の異なる学生や教員が共同で北海道のためになる研究を進めています。
 ――具体的な内容は。
 苫米地 例えば、寒地未来生活環境研究所の「積雪地域における太陽電池アレイの積雪荷重の屋外測定」は、産総研の委託で北国での太陽光発電の問題を解決するための研究をしています。
 ロボットによるバスの車内清掃に関する研究もおこなっています。従来のバス車内清掃は人海戦術でしたが、清掃員が高齢化し、新たな人材確保も難しい。企業から依頼があり、共同研究をしています。
 そのほか、札幌市消防局などとおこなっている高齢者施設に最適な避難用具の開発、上富良野町とのまちづくり研究などもあります。
 最近はグローバルというフレーズが頻繁に使われますが、本学では、まずは自分たちの身の丈にあった地域の問題に取り組んでいます。北海道での課題解決は北欧や北米など同じ積雪寒冷地域にも応用できる。結果としてグローバルになるわけです。本州の有名大学を目指す高校生が多いのですが、本学ならばこうした地域性の高い研究ができます。
 ――本州の有名大学志向が根強いのはなぜなのでしょうか。
 苫米地 1つは偏差値でしょう。偏差値が高ければ、高校の先生も親御さんも有名大学をすすめる。しかし、例えば建築を学びたければ本学でもできる。そのための設備、環境は整っています。しかも積雪寒冷地の研究のような地域に特化した学びは地域の大学でしかできません。
 大きなピラミッドの頂点を目指すのであれば有名大学に入るべきかもしれませんが、大きなピラミッドのトップは1人だけ。そして、そのピラミッドは小さいピラミッドの集合体です。ニッチな分野を極め、小さいピラミッドのトップを目指すのも正しい選択肢です。
 鶏口牛後という故事は、大きな組織や集団の末端にいるよりも小さくてもいいからトップにいるほうが良いという意味です。有名大学の下位にいるよりも地域の大学のトップに。大企業の末端にいるよりも小さな会社の中枢で活躍したほうが人生は開けていくのではないでしょうか。将来を見据えた大学選びをしてほしい。
 ――北海道薬科大の統合については。
 苫米地 サークルやボランティアなどの課外活動をともにおこなうことになりますし、学部・学科の連携等によりイノベーションが図られ、分野の違う学生が集まることでキャンパスは活性化するでしょう。
 ――開学50周年です。
 苫米地 記念式典や公開講座を予定しています。また、開学20周年時に埋めたタイムカプセルの開封、次世代に向けた新たなタイムカプセルの封入などを予定しています。中央棟前のプロムナードではイルミネーションの点灯もする予定です。手稲町合併も本学と同様に50周年であり、地域の人たちと共に祝いたい。7年後の法人創立100周年に向けて加速していきます。
 ――7年後までに目指すものは。
 苫米地 〝北海道ナンバーワンの実学系総合大学〟です。例えば長男だから親の面倒を見ながら北海道に住み続ける。地元で就職するなら本州の大学ではなく北海道科学大学で地域のことを学ぼう。そのようにみなさんが考える大学を目指しています。
 入学後は全学共通の導入教育で、社会人として活躍するためのあらゆることが学べます。コンピュータを的確に使い、コミュニケーション能力を磨き、プロジェクトを進めるスキルも身につけられます。
 こうした教育姿勢が学生や親御さんに浸透すれば、〝北海道ナンバーワンの実学系総合大学〟と認められると思っています。

基本データ

企業名:
北海道科学大学・北海道科学大学短期大学部
住所:
札幌市手稲区前田7条15丁目4番1号
TEL:
011・681・2161
URL:
http://www.hus.ac.jp/
教育:大学