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中村記念病院
取材日:2016年7月

写真大 野呂秀策主任医長 のろ・しゅうさく/ 2000 年旭川医科大学卒業。同年中村記念病院勤務。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。日本脳卒中学会、日本脳神経外科学会、日本脳神経減圧術学会各会員。

写真 血管が三叉神経を圧迫している所見(上) と、血管を移動させた後の所見 写真 札幌市の救命救急指定病院となっている中村記念病院

脳血管と神経に起因する「けいれん」や「痛み」に独自の手術を実践

 中村記念病院の野呂秀策主任医長は脳疾患全般に対応する中、特に「顔面けいれん」や「三叉神経痛」を治療する微小血管減圧術を専門分野として症例を重ねている。
 顔面けいれんは顔の半分が自分の意志とは関係なくピクピク動く病気で、通常は目の周りから始まり、徐々に口元へと広がっていく。 さらに進むと、まぶたと口元が同時に引っ張られ、顔が曲がったり、マヒして動かなくなったりすることも。
 生命にかかわることではないものの、対人関係で苦労したり、片目をつぶることで車の運転に支障をきたすなど不自由。年齢的には50~60歳、性別では女性に多く見られるが、20代でも80代でも発症例があるといい、誰にでも起こり得る病気であるという。
「この症状は、脳の血管が顔面神経を圧迫することが原因です。また、脳腫瘍が原因でなることもあり、自覚症状が続く場合は外来受診をおすすめします」とアドバイスする。
 初期の場合は薬の服用や注射による治療もおこなわれるが、全快するには顔面神経を圧迫している血管を神経から移動させる手術が必要となる。
「微小血管減圧術は、耳の後ろの頭蓋骨にコインの大きさ程度の穴をあけ、顕微鏡を使っておこなう手術です。顔面神経と血管をずらし、血管が再び神経にあたらないように処置します。術後1週間くらいの入院で日常生活に戻ることができます」
 一方、三叉神経痛は顔に電撃的な痛みが走る病気で、1日に何度も繰り返されるのが特徴。これも脳の血管が神経を圧迫することによって起こるが、顔面けいれんと同様に手術により血管を移動することで高い改善効果が得られるという。
「通常のMRI検査では診断できません。当院では画像技術の進歩により、神経と血管の3D画像を作成し診断しています」
 微小血管減圧術は、一般的な脳神経外科病院では年間10例の施術があれば多いといわれている。そんな中、野呂医師はこれまでに200近い症例をこなしている。
「手術の承諾をいただいた患者さんが笑顔で退院される姿を見ると、こちらも大変うれしく思います」

基本データ

企業名:
社会医療法人医仁会 中村記念病院
住所:
札幌市中央区南1条西14 丁目
TEL:
011・231・8555
URL:
http://www.nmh.or.jp