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瀬尾善宣医師
せお・よしのぶ/1986年徳島大学医学部卒業。90年中村記念病院勤務。同院診療部副部長を経て、2009年4月部長に就任。日本脳神経外科専門医。日本脳卒中学会専門医。

札幌市1次・2次救急指定病院となっている中村記念病院

脳腫瘍患者の術前(上)・術後(下)のMRI画像。真ん中にある腫瘍が取り除かれている

高度な技術とチーム医療によって、さまざまな脳疾患を治療
年間約1万人もの救急患者が運ばれてくる中村記念病院。同院では40数人の脳神経外科医・神経内科医が24時間体制で救急医療に従事、その中で瀬尾善宣医師は診療部長を務めている。 専門は頭蓋底外科。主に頭部の奥深い部位に発症する脳腫瘍の手術をおこなっている。 脳腫瘍の治療ではまず、内耳や顔面神経へ影響の少ない部分の側頭骨を切除、脳を圧迫せずにその隙間から腫瘍を取り除いている。 瀬尾部長は脳神経外科では世界のスーパードクターとして有名なアメリカ在住の福島孝徳医師のもとでも経験を重ねてきた第一人者の1人。多く扱うのは良性腫瘍で、悪性腫瘍に比べて症状の進行が遅いため、耳鼻科や眼科での診療や脳ドックなどの検査で症状が見つかる例が多いという。 「良性とはいっても直径が5センチメートル以上の大きさのものもあり、やはり手術による治療が最適です。かつてはあまり大きいと2〜3回に分けて手術することもありましたが、最近の技術ではほとんど1回で済みます」(瀬尾部長) 腫瘍が大き過ぎて骨の陰などに一部を残しても、今ではガンマナイフ治療で完治させることが可能だという。また、一般例では検査、手術からリハビリなどを含めても2〜3週間の入院で済むようになった。 脳腫瘍は、眼が動きづらかったり、目まい、しびれ、ふらつきといったことから始まり、進行すると麻痺が起きてくるとのことで、早めの検査で早期治療を受けることが肝心。 同院では、あらゆる脳血管障害に対して先進的治療を続けており、瀬尾部長はこの救急と外来を担当し、道内各地に赴いての検診や予防などの地域医療にも貢献している。 また、世界脳外科連盟の教育スタッフとして東南アジア等の発展途上国での技術指導にも携わるエキスパートでもあり、「世界でも高いレベルにある日本の脳外科治療、特に脳に負担をかけない手術法を広く普及させていきたい」と話す。
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