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陣頭指揮を執る清水洋三院長

西正吾副院長

札幌新道沿いに建つ同院は325床。広域救急重要拠点としても地域医療に貢献する

血管再生を促進する多孔化薄膜カバーステント

ステントで瘤内血流は遮断するが、側枝の血流には影響がない(ウサギ動物実験、3カ月後)
1986年に札幌北東部を中心とした地域医療貢献のために開院した札幌東徳洲会病院(清水洋三院長)は「命だけは平等だ」を理念とする徳洲会グループ12番目の病院。他に先駆けて06年にセンター方式を採用。ワンフロアに各科の機能を集約して患者の利便性を高めるとともに、全国からスペシャリストを招聘し最先端の高度医療を提供している。
直近では11年9月に同院の脳神経外科が国立循環器病研究センター生体工学部とともに、日本発の革新的な医薬品・医療機器を創出するために厚生労働省が開始した「早期・探索的臨床試験拠点」に選定。また、脳・心血管疾患を標的とする革新的医療機器の実用化を目指して開発した「新型穴ありカバーステント」が、文部科学省の挑発的萌芽研究にも選定された。
民間病院が、研究開発事業を行うのは極めて稀であり、公的研究機関との連携も画期的なこととして注目が集まっている。
選定理由となったのは、脳神経外科の西正吾副院長が、国立循環器病研究センター生体工学部の中山泰秀室長と岡山県の民間企業と共同で、世界で初めて開発した「ポリウレタン多孔化薄膜カバーステント」だ。これはステントの金属部を厚さ0・02ミリ程のポリウレタン薄膜で覆い、カバーには孔径0・1〜0・3ミリの孔が0・25ミリ間隔で多数開けることで動脈瘤の開口部に留置するだけで短時間で瘤が閉塞して再瘤化を防げる一方、ステント自体が血管内膜に覆われ自己同化し親血管の狭窄・閉塞は予防され、さらに側枝の血流にも影響を与えない画期的なもの。96年から開発に携わってきた西副院長は「すでに動物移植実験で機能性と安全性を実証している。簡単確実な施術で脳動脈瘤治療として現在おこなわれているクリッピング手術やコイル塞栓術では治療困難な巨大瘤や広開口脳動脈瘤を含む内頚動脈領域や施術が困難な椎骨・脳底動脈領域の動脈瘤の塞栓治療に応用可能」と話す。同院では環境が整い次第、治験を開始予定。
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