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正和住設

地中熱ヒートポンプシステムのタブレット操作画面

地下水の熱エネルギーを融雪と暖房へ変換

 太陽光発電や蓄電池、セントラル空調など、住宅設備全般の施工を手掛ける「正和住設」。高橋正樹会長がいち早くヒートポンプを住宅設備の暖房・給湯に取り入れ、石狩市、札幌市を中心に省エネ設備の導入を推し進めてきた。

 また、毛利産業(本社・石狩市)との共同で「地中熱ヒートポンプシステム」の普及に力を入れる。

 同システムは、地下水型融雪槽に熱交換器を組み合わせ、地下水からの採熱を可能にしたもの。地下水は一年を通して水温の変化が少なく、安定供給が可能で、使用する電力の約3倍以上の熱エネルギーが得られるため、ランニングコストの節約や環境にも優しいという特徴がある。システムはタブレットで操作性も抜群。冷房へワンタッチで切り替えることができ、今後も利便性を向上していく計画だ。

 高橋会長は「省エネ設備は、イニシャルコストがネックになり、導入をためらう人が多いですが、当システムは各自治体の省エネ設備導入の補助も受けられ、既存の融雪槽への導入も可能です。新たな再生可能エネルギーとして普及させていきたい」と呼びかける。