ほっかいどうデータベース

北海道三祐

貴重な固有植物が生息する礼文島は自己復元緑化工法で施工し生態系を守る

独自技術で自然環境の保全と創出に尽力

〝土と水と緑の調和を築く〟をテーマに、緑化事業や斜面防災事業、農業水利施設整備事業などを手掛ける「北海道三祐」。

自然環境の保全と創出に長年取り組んでおり、生態系を守るリサイクル型の「緑化工法」に力を注いできた。

その一例が「ミドリナール団粒緑化工法」だ。工事現場で発生する抜根や伐採木、土砂などを現場で粉砕・混合して泥状の基盤材としてリサイクル。土木工事で削った法面にこの基盤材を吹き付けて、植物の自生を促す自然に優しい工法だ。

基盤材は高次団粒構造となっており、団粒剤を混ぜることで水分や空気を保持する隙間を形成。植物の育成に適し、雨水や融雪水による土壌流失を防ぐことができる。この独自の団粒化技術を用いた緑化工法は特許を取得しており、道内で施工できるのは同社のみ。また、固有の生態系を守る取り組みとして、飛来落下する自生種のみで緑化する「自己復元緑化工法」なども提案している。

笹浪圭吾社長は「今後も防災事業を通じて災害から人命・インフラを守り、緑化事業を通じて環境の保護に努めて参ります」と語る。

笹浪圭吾社長