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3eee

加盟会員の利便性を向上させる「Dr.ZNOO」

スーパーバイザー不要のクラウドAIサービスを開始

要支援状態を維持・改善した割合が一定以上となるなど、基準を満たした介護事業所が算出できる「事業所評価加算」の適合事業所数で、9年連続道内トップ。介護・福祉事業において質の高いサービスを提供し続けているのが「3eee(スリー)」だ。

この記録は利用者の在宅生活と自立を考え、一人ひとりに寄り添った最適なサービスを提供している証左といえる。

直営の介護事業所に加え、全国各地に複数のブランドもFC展開している。今年4月には、FC本部として加盟会員向けのクラウドAIサービス「Dr. ZNOO(ズノー)」を公開した。

加盟会員からの問い合わせに24時間対応するAI自動対応システムを搭載したほか、各種資料や書式のダウンロード、介護・福祉業界の取得、各種発注などもWEB上・アプリ上で完結でき、従来の加盟会員専用サイトよりも利便性を格段に向上させた。

また、eラーニングとして介護・福祉業界の専門家による研修動画なども随時配信し、現場で働く職員のスキルアップも支援。ひいてはグループ全体のサービスの底上げも図る。

「加盟会員が増える一方で、サービスの質を担保するためには、ノウハウや成功事例の共有が不可欠です。『Dr.ZNOO』には当社がこれまで蓄積したあらゆる情報を詰め込み、すぐに共有・実践できるように加盟事業所での再現性も追求しました。また、これまで全国の事業所を訪れ、指導や管理に追われていたスーパーバイザーの役割を『Dr.ZNOO』が担うことで、当社の生産性を向上させることも目的」と田中紀雄社長。

続けて「今回の取り組みは、味や盛りつけにこだわる飲食店のほか、高い技術を持つマッサージ店などノウハウを伝達しにくい業態にも応用可能です。今後、このシステムのSaaSモデルを構築し、多店舗展開を目指す企業の課題解決にもつなげたい」と田中社長はビジネスリカーリングとして、さまざまな業界の企業を支援していく方針だ。労働人口の減少が加速する今、〝スーパーバイザー不要の多店舗展開〟を実現させるこの取り組みは、各業界に大きなインパクトを与えるだろう。

一方、同社では今年1月に小説「介護って難しいと思っていたけど実際やってみたらめちゃくちゃやりがいのある仕事だった」を出版。実話をもとにしたストーリーを通じて、高齢者の〝生きがい〟を支える介護の仕事の魅力を伝えるなど、次世代の担い手への発信も精力的に行っている。

田中紀雄社長
2022年1月に出版した小説