オールLIXILの高性能規格住宅「エコロング」を提案
北見・オホーツク管内を中心に、寒冷期に適した快適なマイホームを提供している竹口組(竹口祐司社長)。来年で50周年を迎える住宅メーカーだ。
同社は、2012年から自然エネルギーを最大限に取り入れたゼロエネルギー住宅の建設に取り組んでおり、10年にトステム・INAX・新日軽・サンウエーブ・TOEX(旧東洋エクステリア)が統合してできた住宅設備機器業界最大手「LIXIL」(本社・東京都千代田区)と提携。高性能規格住宅「オールLIXILプラン エコロング」を提案している。
エコロングでは、躯体にLIXILが独自で開発したスーパーウォール工法(SW工法)を採用。これは木造軸組工法をベースに高性能SWパネルをプラスした工法で、断熱材に硬質ウレタンフォームを使用して高気密・高断熱・高耐震構造を実現させた。
また、窓も新開発のトリプルガラスを全面採用。断熱性能と遮音性を大幅にアップさせたほか、暖房換気においては、ヒートポンプを床下に設置してその冷外気を予熱、暖めた空気を自然循環させて全室の暖房と換気を同時におこなう「パッシブ換気システム」を採用。発電と給湯でもエネファーム(家庭用燃料電池)を設置して、家庭を悩ます光熱費を極力抑えた。
住環境も家族構成や生活スタイルが変わった時に対応できるようにと壁の間仕切りが変えられるほか、屋上スペースを設けて家族の憩いの空間をつくりあげている。
同社のモデルハウスは、12年度の国土交通省 「住宅のゼロエネルギー化推進事業」に採択。また、同社は自然エネルギーを利用した住宅の普及を進めているNPO法人パッシブシステム研究会(繪内正道理事長・北海道大学名誉教授)にも所属し、現代の住環境におけるさまざまな問題点やそれに伴う時代の変化に対応すべく、これからの住まいづくりに取り組んでいる。