痛みの少ない「痔の日帰り手術」を実践
樽見研院長は大腸肛門疾患の専門病院である札幌いしやま病院などで24年間、外科医として経験を積み、痔の手術数は約2万症例に及ぶ。2年前、痔に悩む人たちが気軽に立ち寄って的確な治療を受けられるようにと、JR札幌駅南口で開業。現在は土日の診療もおこなっている。
痔の治療というと、多くの人が「即手術」「入院」というイメージを抱きがち。
「初期であれば注射による薬物治療で完治することもありますし、手術も痛みが少なく、ほとんどの症例は日帰りでおこなえます」と樽見院長。痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)などの手術は日帰りで実施している。
「麻酔は局所麻酔もしくは仙骨硬膜外麻酔でおこなっています。そのため麻酔による合併症はほとんどありません。時間も局所麻酔であれば術後すぐに帰れますし、仙骨硬膜外麻酔の場合でも2時間ほど休んで帰れます」
痔はデリケートな部位の疾患だけに、外来をためらっているうちに悪化させてしまう例も多い。早期の的確な治療が第一だ。