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拓殖大学北海道短期大学
取材日:2018年5月

写真大 篠塚 徹学長(しのつか・とおる)武蔵大学経済学部卒業。元国際協力銀行(JBIC)理事。2000年4月、拓殖大学国際開発学部教授。04年4月、国際開発学部長。08年4月、拓殖大学副学長。09年4月から現職。

写真 東京ドーム12個分の広大なキャンパス

深川の地を生かした地域密着型教育で実践的な人材を育成

 ――貴学の使命は。
 篠塚 建学の精神に由来し、すべての教職員が共有しています。「拓殖大学の伝統である開拓者精神を継承し、実践的な知識や技術と豊かな人間性を兼ね備えた、広く社会の発展に貢献できる有為な人材を育成することを目的とする」というものです。
 本学は、短期大学としての使命を重視しているのです。実践的な知識や技術を身につけると同時に豊かな人間性も兼ね備えなければならない。専門学校は技能を習得する場ですが、短期大学は教養教育を重視しながら実践的な科目を学んでいく必要があります。そして身につけた能力を使って、社会の発展に貢献する。そうした人材育成が本学の使命です。
 ――深川という立地条件を生かした教育が特徴的ですね。
 篠塚 北海道の肥沃な農業地帯に位置し、建学の精神に基づいたふさわしい学科は何か。そこから着目したのが農業でした。
 農業以外で地域に貢献する人材、場合によっては4年制大学に進む人材向けの文系コースがありますが、この地で地域振興を学ぶことには大きな意義があります。そして、将来を担う幼児教育です。
 この3本柱はこの土地だからこそできる教育であり、どの地でも学べる一般的な学科やカリキュラム体系の配備は避けてきました。この土地を選んだことに幸せを感じています。
 ――卒業生は多方面で活躍していますね。
 篠塚 本学での学びを実際に生かしながら、農業、保育分野をはじめ産業界や幼児教育など実践の場で縦横に活躍しています。地方行政で活躍する人、市長や道議会議員になった卒業生もいます。
 保育士は女性が多いのですが、今では地域の良きお母さんになり、そのお子さんが環境農学コースに入学し、農業を学んだりもしています。卒業生が実体験を通じて本学を良い大学だと思ってくれたからこそでしょう。
 ――卒業生に良い大学だと思われなければ衰退していきます。
 篠塚 卒業生は約1万2300人いますが、良い思い出を抱いている人が多いと思います。全員でミュージカルをつくったり、地域のイベントに企画段階から参加するなどという経験はあまりできませんし、実践的な教育も本学ならではです。卒業後に4年制大学へ編入する地域振興ビジネスコースの学生も多いのですが、4年間大都会で学び続けるのとは違う良い経験が得られます。
 ――都会のマンモス大学では得られない経験ですね。
 篠塚 本学は少人数教育であり、個の存在を大切にしています。自らが活躍できる場を見い出すことができます。
 拓殖大学から半年もしくは1年間農業を履修する学生が毎年30人前後いますが、当初は半年希望で来たもののもっと居たくなり、1年に変更する学生もいます。本学にそれだけの魅力があると自負しています。
 ――地域とのかかわりが深いですね。
 篠塚 学生は、地域のイベントに企画段階から積極的に関与しています。深川市や農協、青年会議所、商工会議所なども歓迎しています。スーパーとコラボして新しい弁当も考案しました。「若い学生さんがいるから深川市はいいね」という声をよく耳にします。
 昨年度から地域プロジェクトという科目を設けていますが、本年6月からこの科目を使って学外の有識者や経済人を講師にした講義をスタートさせます。 
 ――食品加工施設も話題になりました。
 篠塚 昨年4月に完成し、深川保健所から営業許可も得て、パウンドケーキやジュース、ゼリーなどを販売しています。学生の加工技術の実習だけではなく、流通・製造過程の学びにもなります。
 本学の農場で育った食材を環境農学コースの学生が加工して地域振興ビジネスコースの学生が販売しています。〝種まきから食卓まで〟のプロセスを歩むことができる。まさしく実践的です。
 保育の学生も授業の一環として農作物をつくることで、食材がいかに重要であるかという食育にもなります。各学科が密接に関連しています。
 ――農場が広いですね。
 篠塚 学内全体で16㌶あり、そのうちの4㌶が農場。肥沃な黒土で道内も有数の農業適地です。見学者も後を絶ちません。しかも教室と農場はひと続きです。作業着に着替えればすぐに農場に飛び出していける。座学と実習を円滑につなげる非常に恵まれた環境です。
 ――課題は。
 篠塚 いかに安定的に学生を確保するかが最大の課題ですが、教職員が戦略的に学生募集活動をおこなった結果、最近は好調です。
 また、拓殖大学との入試連携をさらに強化し、編入希望者が多い地域振興ビジネスコースを中心に志願者を増やしています。

基本データ

企業名:
拓殖大学北海道短期大学
住所:
深川市メム4558
TEL:
0164・23・4111(代表)
URL:
http://www.takushoku-hc.ac.jp
教育:大学