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北海道整形外科記念病院がJRタワーにクリニックを開院
取材日:2018年4月

写真大

写真 ◎北海道整形外科記念病院  理事長・院長
加藤 貞利 かとう・さだとし/北海道大学医学部卒業。マイアミ大学整形外科留学後、1986年北海道整形外科記念病院に勤務。副院長、院長を経て2014年北海道整形外科記念病院理事長・院長就任。
写真 ◎北海道整形外科記念病院附属 JRタワークリニック院長
倉上 親治 くらかみ・ちかはる/北海道大学医学部卒業。北海道大学医学部付属病院助手、米国ウィスコンシン医科大学研究員、札幌厚生病院整形外科主任部長などを経てJRタワークリニック開院。2018年北海道整形外科記念病院附属JRタワークリニック院長就任。
写真 羊ヶ丘通りに面した本院 写真 札幌駅直結のJRタワー内に開院

 整形外科単科の病院として、道内トップクラスの規模を誇る北海道整形外科記念病院。開院40周年を機に同院初となるサテライトクリニックをJRタワーに開院し、利便性とより質の高い医療を提供する。

【JRタワーにクリニックを開院】

 ――サテライトクリニック開設の経緯は。

 加藤 元々、当院にはサテライトクリニックは必要ないと考えていました。一カ所に力を集結させた方が効率の良い治療がおこなえるとの思いがあったためです。さらに、分院を持てば本院と一体感を保つことや医師同士の良好な信頼関係の維持など、難しい問題も出てくると思っていました。

 しかし、今回話があった倉上親治先生とは大学のほぼ同期で旧知の仲。以前より医師としてだけではなく、人としても信頼できる先生だと思っていました。 

 もう一つの決め手となったのは、当院の弱点である交通アクセスの問題も、札幌駅直結のJRタワーにクリニックを持つことで補うことができるとの考えでした。さらに、今年の3月で40周年を迎えました。今回のサテライトクリニックの開設はその記念事業の一環にもなりました。

 ――倉上先生が北海道整形外科記念病院にクリニックを託そうと考えた理由は。

 倉上 数年前から年齢的、体力的に1人で外来をおこなうのは難しいと感じていました。しかし、12年も続けてきました。閉めるのも寂しい。そのため、どこかに事業を継承してもらいたいとの気持がありました。その中で、真っ先に考えたのが、北海道整形外科記念病院でした。

 優秀な医師がそろい年間約3200件の手術をおこなうなど、整形外科単科としては道内トップの病院です。もちろん大学時代から知る加藤貞利理事長なら安心して任せられるとの思いも強くありました。

【信頼関係なくして最善の治療なし】

 ――今後のサテライトクリニックの方針は。

 加藤 本院と全く同じです。どちらに行っても全く同じクオリティーの治療を提供できるようにしています。すでに、火曜日から金曜日の午後は本院から医師を派遣して、上肢、下肢、脊椎、股関節の専門外来をおこなっています。

 倉上 これまでは単体のクリニックでした。そのため、幅広い患者を受け入れることができるように牽引やウォーターベッドなどの物理療法や保存療法も数多くおこなっていました。しかし、今後は、本院と方針をあわせ数多くの患者を診るのではなく、より専門性の高い治療をおこなっていく方針です。

 ――治療で心がけていることは。

 加藤 やはり人と人との信頼関係です。医師と患者さんだけではなくて、医師とスタッフの間に信頼関係があることも非常に重要です。実際の治療では医師と患者さんの信頼関係が築けていない状態では治るものも治りません。

 例えば、最初からこの患者さんには手術が必要だと判断していても、何度か保存療法などで通院してもらい、対話を重ねることで医師に信頼感を持っていただく。そうなれば、手術を施行する以前から半分は治っているようなものだと私は考えています。さらに、患者さん自身が〝治りたい〟と思う気持を強く引き出すことができれば、自然治癒力も大いに働きます。

 倉上 私も患者さんとの信頼関係が一番重要だと考えています。患者さんがどのような治療を希望するのかなど、しっかりと話を聞き、治療方針などに納得していただいたうえで治療をおこなっています。そのためには、正確な診断も重要です。当院はクリニックでありながら最新のX線やヘリカルCT、MRIなどの画像診断装置を完備しております。また、血液検査センターも併設しており、その日に検査結果をお知らせすることができます。

 加藤 もう一つ大切にしているのが、一緒に働く職員です。働く仲間の成長と幸福感なくして、患者さんに本当の意味での〝幸せ〟を提供することはできません。職員には職業人として病院のためにだけに働くのではなく、自分自身が、人としても成長できるよう、目の前にある仕事を頑張って欲しいと思っています。

 ――今後の展望は。

 加藤 職員には常々こう話しています。病院は一隻の大きな船です。私たち職員は同じ船に乗って、仕事をしながら〝人生という旅〟を共にしている仲間です。今回開院したクリニックにはその船を引っ張るタグボートのような働きをしてもらいたいと考えています。

 実際クリニックを4月1日に開院してからは本院も活性化しています。本当に決断して良かったと思っています。やはり新たなことに挑戦するのは良いことだと改めて感じました。今後は50周年を目標にマンネリ化しないように、さらに変化を続けながら進んでいきたいと思っています。

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