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北星学園大学・北星学園大学短期大学部
取材日:2018年5月

写真大 大坊 郁夫学長(だいぼう・いくお) 1972年北海道大学大学院文学研究科修士課程(心理学)修了。73年同大学院博士課程退学。札幌医科大学助手、山形大学専任講師、助教授を経て、88年から北星学園大学教授。2000年から大阪大学大学院教授。12年から同大学名誉教授、東京未来大学学長。18年より現職。

写真 キャンパスにはラウンジなど学生が集う場を数多く設けている

光り輝こうとする学生を支援。問題発見できる人材を育成

 ――古巣に戻っての学長就任ですが、変化は感じますか。
 大坊 キリスト教主義に基づいた基本の柱は変わらずに、時代に合わせてブラッシュアップされたと感じます。キャンパスは整備され、きれいになりました。学生のイメージ調査では「センスが良い」「グローバル」などの面で道内大学1位。より一層、爽やかになりました。
 ――貴学の使命は。
 大坊 本学の使命は開学以来不変です。キリスト教主義を背景に、学生が学び、さまざまなものを身に付けて光り輝く。自身を理解し、自分が星のように輝き光を増せば、他の人を照らし、さらに光り輝かせられることになります。
 キーワードは〝ウェルビーイング〟。肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態です。自分が満足して幸せになろうとするならば、周りの人も満足にして幸せにしなければなりません。1人勝ちなんてあり得ません。
 世の中が劇的に変わっていく中で、学生はどうしたらより光り輝けるかを考える。本学はその手助けをし、支援するのが使命です。
 ――手取り足取りではなく、支えるイメージでしょうか。
 大坊 事細かに指導するのではなく手助けをするのが大学です。例えば、アクティブラーニングは、学生が自分で問題を発見し、解決していくことに意義があり、そのように導くことが教員の役割です。
 これからの大学は、学生が自分で問題解決できるように促し、場合によっては、まったく構わずに学生にやらせる。たとえ失敗したり答えに至らなくても、考えることが大事なのです。失敗した理由、成功した理由を考え、その次のステップに問題解決がある。答えがないことは世の中にざらにあります。答えよりも、問題を発見するアンテナを磨くことが大事。それが大学教育の根本だと考えます。
 ――アクティブラーニングに力を入れていますね。
 大坊 講義以外でもキャンパスの至る所がアクティブラーニングの場となっています。センター棟2階にあるラーニングコモンズでは1人で勉強することも、仲間とディスカッションすることもできる場です。賑やかで活力があります。専任の相談員は、付かず離れず学生が困ったら相談に乗ったり、仲間同士で解決できない時にヒントを与える役割を担っています。
 このほかにもキャンパスには数多くのラウンジを設けています。食堂の奥にもスペースがあります。あちこちに話しをしたり〝たむろ〟できる場所があるのはとても良い。本学にはそうした仕掛けが多い。
 ――国際交流も盛んですね。 
 大坊 受け入れも増えています。この4月には韓国、インドネシア、カナダ、イギリス、アメリカ、スイスなどさまざまな国から26名が本学に留学しました。
 センター棟1階の国際ラウンジにあるカフェでは、曜日を決めて、その国の言葉しか通じないように設定しています。他国の文化を学び、他の言語を使う仕掛けです。
 ――あえて課題を挙げるなら。
 大坊 開学から56年、学園設立から131年がたち、老舗になってきました。成熟して安定している一方で、今後はもう少し時代の変化に意識的に反応した挑戦があっても良いと思います。学科構成も工夫を加えていきたいと考えています。歴史を踏まえて新たな挑戦をしていきたい。
 ――志願者も安定していますね。
 大坊 定員は充足しています。北海道における高校新卒者の大学進学率は約45%ですが、首都圏は約66%と20%程違います。高校生がもっと大学に進学する可能性は北海道が全国で一番秘めています。
 ――潜在需要はあっても金銭面で進学できない学生が多数います。
 大坊 札幌市近郊以外から進学する高校生を対象に、自宅外通学支援奨学金制度を設けています。
 また、今年から札幌市と提携して市営住宅の空き部屋を大学生に斡旋しています。家賃を格安にする一方、町内会活動へ貢献するものです。空き部屋を活用し、地域も活性化する先駆的な取り組み。社会のウェルビーイングを高めるという意味からも期待しています。

基本データ

企業名:
北星学園大学・北星学園大学短期大学部
住所:
札幌市厚別区大谷地西2丁目3番1号
TEL:
011・891・2731(代表)
URL:
http://www.hokusei.ac.jp/
教育:大学