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中村記念病院
取材日:2018年7月

写真大 高梨 正美ガンマナイフセンター長 たかなし・まさみ/1986年札幌医科大学卒業後、中村記念病院勤務。現在同院脳神経外科部長兼ガンマナイフセンター長。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。日本ガンマナイフ研究会所属。

写真 最新の脳内疾患専用定位放射線治療器「ガンマナイフIcon」 写真 札幌市1次災害救急指定の中村記念病院

脳腫瘍の無開頭治療に効果。ガンマナイフに最新装置を導入

 高梨正美脳神経外科部長は、主に脳腫瘍、脳動静脈奇形、三叉神経痛の治療を担当。これらの疾患にはガンマナイフと呼ばれる放射線治療機器を使うことも多いが、高梨部長はその治療の中枢であるガンマナイフセンターのセンター長も務めている。
 ガンマナイフは、手術困難な脳深部に威力を発揮する脳内疾患専用定位放射線治療器で、開頭手術をせず患部にガンマ線を照射して腫瘍などを破壊する。 
 患部だけをナイフで切り取ったように治療できるため「ガンマナイフ」と呼ばれ、患部が脳の奥深い部位にあっても誤差0・5ミリ以下という高い精度の治療が可能だという。
 同院では1991年に臨床用としては国内で初めてガンマナイフを導入。以来、転移性脳腫瘍の治療などで高成績を続けており、センター全体では年間400から500の症例を重ねている。
「患部が大きい場合は、外科手術で患部を小さくしてからガンマナイフを使用し、数回に分けながら治療をおこないます」と高梨部長。
 同院のガンマナイフセンターでは8月末から治療の効果をより高めるため、従来の機器に付属装置「Icon」(アイコン)を導入。約2週間の工事期間を経てガンマナイフ全体をリニューアル。9月から本格稼働させる。 
 今回導入されるIconは、さまざまな形の病巣に応じてより高精度にガンマ線を分割照射させることが可能。正常な組織への照射を最小限に抑える定位放射線治療がより多くできるようになると期待されている。治療がプログラム通りにおこなわれているかどうかは、常時MRIによって追跡される。
「治療プログラムで決めたガンマ線の照射位置を、患者さんの位置に合わせて自動的に補正する機能によって、照射がズレることはほとんどありません。一般的には局所麻酔での施術となるため、患者さんと会話をしながら進めることも可能です。また、ガンマナイフ治療は保険適用となっているので費用面でも安心です。身体的負担も少なく、高齢者でも無理なく治療ができます」
 先天的な血管の疾患である脳動静脈奇形については、出血が大敵だが、ガンマナイフ治療は出血防止の面で高い治療効果を上げている。

基本データ

企業名:
社会医療法人医仁会 中村記念病院
住所:
札幌市中央区南1条西14丁目
TEL:
011・231・8555
URL:
http://www.nmh.or.jp