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Interview

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新千歳空港就航25周年
北海道と世界をつなぐ“No.1フライトを目指す”
掲載号:2014年7月

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崔晶皓 大韓航空常務日本地域本部長

 1989年6月に新千歳空港初の国際定期便として就航した大韓航空のソウル線が今年、節目の25周年を迎えた。同社の日本のトップを務めるのは常務日本地域本部長の崔晶皓氏。「北海道の大ファンだ」という崔氏に話を聞いた。

北海道は福岡と並び重点地区

――6月2日、新千歳―ソウル線が就航25周年を迎えました。
崔 この路線は1989年に週2便で開始し、90年に1デーリー(週7便)、2011年には2デーリー(週14便)に拡大しました。このほか、新千歳空港からは現在、プサン便が週3便飛んでいます。
当社が北海道でここまで成長できたのは、やはり利用していただいている道民のおかげだと思っています。6月2日に新千歳空港でおこなわれた記念式典では道や航空関係者など多くの方に出席していただき、感謝しています。
新千歳からのソウル便とプサン便は、出発3日前までのチケット購入に限りますが7月11日まで、25周年を記念した特別運賃を設定しました。多くの方に利用していただければと思っています。
当社は1964年に大韓航空公社という国営企業として誕生し、69年に民営化されました。日本路線の就航は64年で、今年50周年を迎えます。当社にとって今年は節目の年が重なっており、そういった意味でも北海道との縁を感じております。
――新千歳―ソウル線の年間旅客数は。
崔 例年20万人以上の搭乗があり、就航当初と比べると10倍近くに増えました。割合は3分の1が日本人。3分の2が韓国人を含めた外国人になります。
近年大きく伸びているのは、東南アジアとオセアニアを中心とした第3国の利用客です。5年前と比べて5倍に増えています。
――搭乗率は。
崔 インバウンドとアウトバウンドを合わせて70%になります。もともと北海道はアウトバウンドが少ない地域。人口に対する北海道の海外渡航率は、全国平均の半分しかないといわれています。アウトバウンドは近年、震災の影響もあり、さらに落ち込み、いまだ回復したとは言えません。
――震災の影響を受け、昨年1月から函館―ソウル線が運休したままです。
崔 函館の事務所はまだ閉鎖をしていません。需要が回復した場合、いつでも再開できる体制にあります。
このような課題を解決するためにアウトバウンドの拡大が必要です。双方向の旅客数のバランスがよくなれば、利用客のさまざまなニーズに応えることもできるので、路線としてのさらなる成長が期待できます。
i2――経営方針として、北海道路線の位置づけは。
崔 需要は東京、大阪には及びませんが、地方路線としては福岡と並び重点地区です。やはり北海道は観光地として人気が高い。
私は日本勤務がトータルで11年ですが、北海道の赴任経験はありません。私個人としては北海道の大ファンです。これまでに50回ほどプライベートで訪れています。とくに冬の定山渓が好きです。温泉に入りながら見る雪景色が何ともいえない。何度も新年を定山渓で迎えています。
北海道はどの国から見ても、うらやましいと思うくらいの雄大な自然があります。明瞭な四季もすばらしく、さらに食べ物もおいしい。このような魅力を、いま以上に世界の方々に発信していきたいと考えています。

仁川空港経由で世界90都市へ

――新千歳空港にも就航しているLCC路線についてはどう考えていますか。
崔 当社を含めた既存の大手航空会社は、価格の安いLCCに比べて、圧倒的にサービスの質や乗り継ぎのネットワークなどで、勝っています。欠航率も低く、フライトも安定しています。ただ、お客さまにとっては、選択肢は広がるため、いいことだと思います。
当社としても子会社のLCC航空会社であるジンエアーが11年から新千歳便を就航させています。そのため、グループ全体で新千歳空港の利用者促進に取り組んでいます。日本で大韓航空とジンエアーが同じ空港に飛んでいるのはここだけです。そういった意味でも当社としては北海道の路線に力を入れています。
――大韓航空の利便性を教えてください。
崔 新千歳―ソウル線は、北海道を午前9時に出発して午後0時に仁川国際空港に着きます。そのため、1泊2日、2泊3日の予定でも余裕を持ったスケジュールを組むことができます。そして、韓国からの帰りの便は午後6時30分で、新千歳到着は午後9時15分です。少し言い過ぎかもしれませんが、日帰りだって不可能ではありません。
さらに仁川を経由することで、世界90都市に行くことができます。乗り継ぎは早ければ1時間以内です。
また、仁川は国際空港評議会で9年連続、世界最高空港賞を受賞しており、世界に誇れる空港です。敷地内は1つの街のようで、乗り継ぎ時間を待つ間も飽きることはありません。
――サービス面では。
崔 機内食が充実しているのも特徴です。「ビビンバ」と「ビビンククス(韓国風そうめん)」は機内食業界最高栄誉の「マーキュリー賞」を獲得し、お客さまから好評を得ています。  ただ、言葉で話すことは簡単ですので、まずは大韓航空を利用してみてもらいたい。当社のフライトに乗ってもらうことが、アウトバウンドを増やすための一番の方法だと思っています。
新千歳空港から乗ることができる路線としては、当社が一番、北海道と世界各都市を結んでいます。今後もサービスも含めた〝ナンバーワンフライト〟を目指していきます。大韓航空は新千歳で最初に国際線を開設した航空会社としてのプライドもあります。外国の航空会社ですが、北海道への愛情はどこにも負けません。

=ききて/竹内=