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よもやま話

阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。

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2018年8月号 ガサエビ

 日本人のエビ好きは世界中にも有名なところ。日本の周辺でも多くのエビが獲れるが、それでは足りずに東南アジアを主として世界各国からエビを輸入しているほど。
 北海道近海でも留萌や羽幌でアマエビやボタンエビ、オホーツク海側での北海シマエビが知られるが、最近話題沸騰なのが羅臼近海で獲れるガサエビ。これが2016年に新種として認定され全国的にも知られるようになった。
 ただガサエビではちょっと格好がつかないので正式名をダイオウギジンエビとネーミングされた。食べるとエビのうま味たっぷりで、同じ羅臼で獲れるブドウエビにも劣らない味だそう。
 地元のイベントでは炭火焼きでふるまわれ、アツアツを食べられるのはうらやましい限り。エビジャコ科に属し、全長25センチにも成長するこの種では世界最大級だ。エビジャコとは漢字で「蝦雑魚」と書き、取るに足らない意味になるのだが、貴重なダイオウギジンエビに限っては「大王鬼神蝦」とたいそう偉そうな名が付いた。
 羅臼の位置する知床の海はいまだ未開なところで、研究者によると甲殻類は深海に生息して発見されにくく、これからも新種が見つかる可能性が高いという。そしていまはエビのおいしい季節。新種は無理にしても、コリコリとしたあの食感を味わいたいものだ。