魚よもやま話
阿部 明
昭和14年12月生まれ
37年スポーツ新聞社に入社、高校野球などの一般スポーツほかプロレス、競馬、釣り記者を経て現在に至る。記者歴37年。北海道スポーツ記者倶楽部会友。
2010年6月号 マグロについて
最近なにかと話題の多いマグロ。クロマグロに至っては絶滅の危機まで囁かれ、今後マグロは食べられないともいわれている。そんな知ってるようで意外に知らないマグロのいろいろ…。
そもそもマグロという名前の由来はといえば諸説いろいろあるのだがこれは単純で、新鮮な魚体は背中の部分が真っ黒だから単に「マグロ」と付けられた説が有力。
種類はクロマグロ(ホンマグロ)、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロが主なところ。世界的にはほかにもあるようだが、日本で通用するのはこれら5種類ぐらい。クロマグロは北海道近海でも獲れ、主に北半球に分布する。ミナミマグロは南半球に生息してインドマグロとも呼ばれる。
メバチマグロは赤道付近に多く、目が大きくばっちりしているからメバチ。キハダマグロは体色が黄色みがかっているから付けられた。ビンナガマグロはビン(背ビレ)が長いからで、ビンチョウマグロともいわれる。型は一番がクロマグロの約3メートルで最小がビンナガマグロの1メートル前後。
では食べておいしいのはどれかといえば、人によって好みがあるが脂がのっているのはミナミマグロ、淡泊なのがメバチマグロ、その中間がクロマグロ。ビンナガマグロは大衆的。缶詰などに適しているのがキハダマグロ。あなたのお口に合うのは?