アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】清水優心選手

高卒3年目。正捕手争いを意識

大卒でプロになる同級生よりも上に

斉藤 プロ3年目で初となる開幕1軍入りを果たしました。

清水 告げられたときはあまり実感が湧きませんでした。でも、球場の白板に書かれていた1軍メンバーの中に自分の名前があるのを見つけたときにやっと「開幕1軍に残れたんだ」と感じました。

1カ月以上も1軍に帯同させてもらっているので、ようやく札幌ドームの雰囲気にも慣れてきました。

斉藤 ドラフト2位指名、背番号は10。球団からの期待が大きかったと思います。ルーキーイヤーから2軍の試合にガンガン出場してました。しっかり育てていこうというチームの方針を感じたのですが、ご自身ではどう思っていましたか?

清水 1年目は期待とか、そういうことを考える余裕はまったくありませんでした。試合に出させてもらって、最初はとても楽しかったんですが、それが毎日となると……。

プロは夏場も連日試合があります。正直、めっちゃしんどかったです。結果よりもまずは経験という感じでした。

斉藤 嫌になってしまったときも?

清水 正直、ありました。白板に書かれているスタメンメンバーを見て、「また試合に出ているよ……」と。体力的にも、精神的にもきつかったです。

斉藤 でも、その経験が無駄ではなかった2年目がやってくるわけですよね。

清水 はい。どうして、自分がここまで試合に出させてもらえているのかを考えるようになりました。2年目で気持ちに少し余裕が生まれたというのもありましたが、自分に期待をしてくれているんだと感じられるようになりました。

斉藤 高卒からプロ入りして3年目になりました。自分の中では「いつまでに1軍に定着したい」などのビジョンはありましたか?

清水 自分では3年目を一つの区切りとして意識しています。来年が終わると、同級生が大学を卒業してプロの世界に入ってきます。

高卒の(西川)遥輝さんや(近藤)健介さんのように、大卒でプロになる同級生よりも“上の存在”になっていたいと思っています。この3年目はすごく大事な1年だと考えて、シーズンオフから臨んできました。

斉藤 4月13日の試合後のヒーローインタビューで、清水選手と森本龍弥選手と石井一成選手の若手3人がお立ち台に上がりました。清水選手と森本選手は高卒です。ヒーローインタビューでは森本選手が「高卒のプライドが」と話されていましたけど、まさにそういうことですか?

清水 はい。高校卒業後、大学に進学して4年間、プロ入りして4年間、それぞれのメリットはあると思います。ただ、高卒としてはプロで4年間も先にやってきた自負がありますし、大卒とは差をつけたいです。

(構成・竹内)

……この続きは本誌財界さっぽろ2017年6月号(5月15日発売)でお楽しみください。


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(しみず・ゆうし)1996年5月22日、山口県生まれ。A型。身長185センチ、体重88キロ。右投げ右打ち。九州国際大学付属高校卒。14年ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団。今シーズンはプロ3年目で初の開幕1軍入りを果たす。シュアなバッティングも魅力で、打てるキャッチャーとして期待される。現在20歳で、将来の正捕手候補だ。背番号10