アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

森内壽春選手

森内壽春選手を一躍有名にしたのが、昨年10月の都市対抗野球。所属していたJR東日本東北のエースとして、三菱重工横浜戦で大会史上2人目の完全試合を達成した。
「無我夢中だったので、9回2アウト1ストライクまで意識はしなかったです。終わってみたら、完全試合でした」
この偉業達成3日後、ドラフト会議がおこなわれ、5位で北海道日本ハムファイターズに指名された。
「年齢的にもプロ野球は諦めかけていました。あの投球がなかったら、プロ入りはなかったと思っています」
指名を受け、真っ先に報告したのが、5年間つきあっていた現在の奥さん。その日の夜、プロポーズしたという。
社会人時代は仙台支社に勤務。昨年3月11日の東日本大震災発生、森内選手は野球部のキャンプで広島県にいた。
「仙台に戻ったときは、テレビで見ていた光景よりも悲惨な状況だったので、茫然となりました。がれきの撤去作業に追われ、練習も約2カ月することができませんでした」
今年3月11日、東北楽天ゴールデンイーグルスとのオープン戦が組まれた。試合では最終回のマウンドに上がり、見事初セーブをあげた。
「偶然だったと思いますが、やはり何か縁を感じましたね。東北のみなさんに元気を与える投球ができてよかった」
小学2年のときに見た、10歳上のいとこの高校野球に刺激を受け、野球を始めた。当時はプロ野球に興味がなかったという。
好きな言葉は「志」。実は愛妻の名前が「志野」だったため、「志」という言葉が好きになったのだとか。グラブにもこの文字が刺しゅうされている。
「奥さんに『自分の名前を入れてほしい』とお願いされたのですが、それはちょっと恥ずかしかったので…(笑)」
今シーズン、チームの新人で唯一の開幕1軍スタートを果たし、中継ぎとしてフル回転。最近では勝ち試合での登板が増えている。
「武田久さん、増井さん、宮西さんら、チームの中継ぎ陣は強力。目の前にいい手本があるので、自分も負けないように、必死についていきたい」
27歳のオールドルーキーは「今シーズン、防御率を1点台に収めたい」という志を掲げ、活躍を誓う。
(竹内)

◎ピッチングの持ち味は 「コントロールとキレです」
◎憧好き・嫌いな食べ物は 「メロンとパイナップルです」
◎北海道で挑戦したいことは 「釣りをしてみたい。武田久さんが上手なので今度、連れて行ってもらおうと思っています」

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(もりうち・としはる)1985年1月2日、青森県青森市生まれ。O型。身長180センチ、体重80キロ、右投げ右打ち。青森大学卒業後、JR東日本に入社し東北野球部に所属。昨年の都市対抗野球では完全試合を達成した。11年ドラフト5位で北海道日本ハムファイターズ入団。開幕1軍を果たし、中継ぎとしてチームの勝利に貢献する遅咲きのルーキー。背番号47