アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

ダスティン・モルケン選手

シーズン半ば、ダスティン・モルケン選手が新たな助っ人としてチームに加わった。武器は196センチから投げ下ろす150キロ台の速球とスライダーだ。 1軍初登板となった8月2日の千葉ロッテマリーンズ戦では、2三振を奪うなど、1回を無失点に抑えた。全20球中、ストレートを16球投げ、最速は153キロをマーク。豪速球で押しまくった。
「日本でやっていけるという自信を持てました。大きな緊張もありませんでした」と語るタフガイだ。
その後も安定した投球を披露。貴重な中継ぎとしてフル回転している。
チームにもすぐなじむことができた。クラブハウスでは中田翔、糸井嘉男選手らと慣れない日本語で盛り上がっているという。来日2日後には、ウルフ、ホフパワーの両外国人選手と通訳を連れて、札幌観光へ出かけた。ちょうど大通公園ではビアガーデンが開かれていた。
「外で飲むビールは本当に最高でした」
市内観光には同い年の彼女も一緒だったという。現在はカナダに帰国、遠距離恋愛中だ。
「やっぱり寂しいですね。でも、来年もファイターズでプレーできれば、日本で一緒に生活する予定になっています」と照れ笑いを浮かべる。
ソフトボールをやっていた父の影響で、4歳からボールで遊んでいた。幼いころは父とのティーバッティングに夢中だったという。そこから自然と野球の道に進んだ。
2003年、ピッツバーグ・パイレーツにドラフト指名され、プロ野球選手となった。しかし、メジャー昇格は果たせず、マイナー暮らしが続いた。つらい経験もしたという。そのときに声をかけてくれたのが日本ハムだった。
「素晴らしい投手陣がそろうチームの一員になれたことに感謝しています。リーグ優勝、日本一のために自分を必要としてくれた。チャンピオンを目指し、勝利に貢献します」
野球の国際大会では、カナダ代表に選出された経験を持ち、何度も日本と対戦した。
「とにかく細かなプレーが上手という印象を受けました。日本でプレーをすることで、自分も野球人として成長できていると感じています。毎日が充実しています」
(竹内)

◎北海道に来て驚いたことは 「チームが大敗していても、ファンが温かい声援をくれること」
◎日本の好きな食べ物は 「焼き肉とラーメンです」
◎ニックネームは 「モリーです。早く日本ハムファンからこう呼ばれたいです」

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1984年8月21日、カナダ生まれ。身長196センチ、体重104キロ、右投げ左打ち。レスブリッジ短期大学卒業。03年ドラフト15巡目でピッツバーグ・パイレーツに入団。メジャー経験はないが、マイナー通算219試合で28勝20敗11セーブ、防御率4.96。昨年はカナダ代表として、IBAFワールドカップで銅メダル獲得に貢献した。7月18日、北海道日本ハムファイターズに移籍。背番号62