アスリートインタビュー

北海道コンサドーレ札幌

【砂川誠のコンサの深層】河合竜二選手

クラブに残るならフロントとして

砂川 今日(12月17日収録)の時点では、今後どうするか決めてないんだよね。

河合 方向性としては引退か、現役続行か。当たり前ですけど(笑)

砂川 いろいろ声はかかっているんだよね?

河合 現状、クラブからは残ってくれたらといわれていて。ただ指導者としての道は断りました。クラブに残るのであれば、それ以外の仕事で。

砂川 フロントってことだね。

河合 それが強化部か営業部かは全く決まっていませんが。自分としても編成とかには興味があります。鹿島アントラーズの中田浩二(鹿島の「クラブ・リレーションズ・オフィサー」としてクラブのビジネス面をサポート)のような仕事でもいい。営業面の交渉ごとで自分が行けば、元選手としての思いをスポンサーに直接伝えられるので、クラブに貢献できるかもしれないですし。

砂川 奥さんやお子さんは何と言っているの?

河合 家族からは現役を続けてほしい、と言われています。子どもがとくに。コンサユース・U―12に上の子が入っているということもあります。

砂川 もう現役時代の竜二のプレーを覚えている年齢だからね。

河合 そのくらいまで現役を続けるのが夢でした。そういう意味では、ずっと“カッコつけたい”というのも、正直な気持ちです。選手としてプレーしている姿を見たい、と言ってくださるサポーターの方もいて、本当にありがたいし、それだけに迷っています。ただ現役を続けるなら、代理人がいないので、自分自身で探すことになります。

砂川 辞めるのはある意味、簡単。俺の時はケガで10カ月間休んで、その後、半年間FC岐阜にレンタル移籍をして。岐阜で痛みと付き合いながらプレーをしたけど、頭で考えているようなプレーのイメージに体が追いつかなくなった。竜二も試合に出ていないから、実際やってみないとわからないというのはあるよね。

河合 前の年のケガ(2017年11月26日の清水エスパルス戦出場中に左足腓骨骨折と左足三角靭帯損傷)があって、18年4月に2度目の手術。そこから復帰する途中に肉離れもしました。1年間ずっとケガで、不完全燃焼だなと思う部分はあります。いずれにしろ一度辞めてしまったら、終わりですから。

(構成・清水)

……この続きは本誌財界さっぽろ2019年2月号(1月15日発売)でお楽しみください。


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1978年7月14日、東京都生まれ。183センチ・75キロ。97年に浦和レッズへ加入するも出場機会を得られず、03年にトライアウトを経て横浜F・マリノスに加入し主力として活躍する。11年からコンサドーレ札幌に移籍し、主将を務めてJ1昇格に大きく貢献。コンサ在籍8年で公式戦通算191試合出場、2得点。18年シーズン限りでコンサとの契約が満了した。背番号4、DF