飲食店経営者の今 最終回 小澤 正直氏


アニスト社長 小澤正直氏
1968年渡島管内八雲町出身。東海大学卒業後、91年第一生命入社。釧路支店長などを経て2003年アニスト創業。全国麺業青年連合会常任指導員。北海道麺類飲食業生活衛生同業組合副理事長。平成駆け込み寺を支援する会会長。

ススキノに路面店を出店。逆張り経営で反転攻勢

もともと接客は好きで、大学時代にはアルバイトにもかかわらず調理主任を任せられたりして、料理の腕には自信がありました。そんなこともあり、第一生命を退職後、飲食業で身を立てることを決意しました。

現在は、道内で飲食店23店舗とオーダースーツ専門店「エフワン」を運営しています。業態は、そば屋の「正直家」「葉実皮(はみかわ)」「四郎兵衛(しろべえ)」「究(きゅう)」「蔵乃麺」、立ち食いの「しらん」、ラーメン店では「らーめんむくげ」を屋号にしています。郊外型店舗のほか、ショッピングモールにも出店しています。

また、喫茶店は3店を出店しています。いずれも「食べもの屋カフェoj珈琲」の店名で、そのうち1つは、体重計やタニタ食堂で知られるタニタカフェと道内で初めてコラボした「oj珈琲×タニタカフェBRANCH札幌月寒店」として運営しています。

最近では「博多かわ屋 すすきの店」が大変評判が良く、九州博多で有名な〝かわ焼き〟を道内で初めて提供しています。

コロナの影響ですが、当社は創業以来16期連続で黒字化を達成していましたが、20年度は特にショッピングモールでの落ち込みがひどく、初の赤字決算となりました。
21年も苦戦が続いており、6月だけで見ても既存店の売り上げは昨対比93%です。それでも、当社は酒類を提供する業態の店が少ないこともあって、他の飲食チェーンに比べると影響は少ないです。

実はコロナ以前から不況に強い業態を模索していたことが功を奏しました。東京の高級生食パン専門店「LA・PAN(ラ・パン)」とFC契約して昨年12月に「札幌本店」、今年3月には「デュオ1新札幌店」をオープンしました。これら新店を含めると6月の売り上げは昨対比120%となっています。

他社に先駆けるのが当社のモットーです。それはコロナ禍でも変わりません。7月12日にはススキノに「博多かわ屋べつどころ すすきの2号店」を出店します。セカンドブランドの位置づけで、よりリーズナブルな価格で提供します。場所は、ユニバーサルアテネビル(札幌市中央区南7条西3丁目)1階で、駅前通りに面した路面店です。コロナ禍でなければ手に入らなかった好立地で、テークアウトも力を入れており、かわ焼きを家でも味わえるようにしています。

新型コロナウイルスは必ず収まります。しかしその時にお客様をお迎えできる店がなければ何の意味もありません。除菌や消毒はもちろん、接客面も万全の体制を整えて、ご来店をお待ちしています。


「Oj珈琲×タニタカフェBRANCH札幌月寒店」


「ラ・パン」の高級生食パン


「博多かわ屋」人気のかわ焼き