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2011/04/25(月) 世の中の縮図

「一面識もなく失礼をお許し下さい。」との件名のメールが、当社HPの情報募集コーナーに届いた(4月23日付)。そこには、何とも心が寒くなるような朝の風景が綴られていた。以下、その要旨。


 私は苫小牧市の糸井駅より室蘭まで、先週より鉄道を利用しています。朝に室蘭へ行き夕方に苫小牧に帰りますが、当初より予想はしていましたが、学生のマナーの悪さは想像以上で、毎日はらはらしています。
 席にカバンを置いて場所を取ることや、乗車口に近い場所に陣取り、集まって奥に進めない。お年寄りが立っても知らんぷり。
 時には人数が多いのを笠に着て、恫喝まがいに周囲の大人を追いやることも目撃しましたし、私も受けた事があります。

 さて、つい昨日のことです。私は学生と電車の中でつかみ合いの喧嘩騒ぎを起こしてしまいました。
 事の発端はボックス席に相席したことに始まります。学生たちはどうやら各自座る場所が大体決まっているらしく、相席を嫌います。あとから乗車してくる友人の座る場所がなくなりますし、他人に座られるのは嫌なのでしょう。
 私はボックス席に1人いる男子学生の前に座りました。彼は姿勢を崩してこちらに足を投げ出して座っていて、相席する私に露骨に嫌な顔をし、隣のボックス席の友人たちとニヤニヤ笑い合い、姿勢を正すことはありません。投げ出した足は私の足を蹴ります。
 途中で友人が乗ってきたものの、私の存在が邪魔で座ることができません。何事か囁きながら露骨に嫌悪を態度に出して睨みつけてきます。足は相変わらず蹴られ続けています。

 私は平静を保っていたので彼らは調子に乗り、悪ふざけを始めました。はしゃぎ合い、暴れて私の足は勢いよく何度も何度も蹴られます。
 彼らが下車する駅が近づき、騒ぎはおさまりました。しかし、最後に驚くような行動を彼らは取りました。
 私の足を蹴り続けた彼は降り様、手に持ったカバンを振り回し、私の頭を殴りつけたのです。ついでに手にしていた携帯電話は通路に飛ばされました。
 私は我慢がならず足早に去ろうとする彼の襟首をつかみ、床に叩きつけて怒号を発しました。彼はわけわかんねぇ、と何度もぼやきながら下車していきました。そして、ホームから電車の窓を傘で叩きました。きっと腹の虫がおさまらなかったのでしょう。
 電車内は騒然となりました。いつもの日常とは違う雰囲気となり、私の周囲からは人がいなくなりました。いつもなら席が埋まり、立つ人もいるほどなのに。

 電車が東室蘭駅に着いた頃、少し気持ちが落ち着いたところで、私は彼らの学校に電話をかけました。釈明するつもりはありませんでした。たったいま起こった出来事を報告する必要があると思ったのです。
 電話は生活指導の方に取り次いでいただけました。事の次第を説明すると大変恐縮されて、早急に指導したいというような趣旨の話をされました。
 夕方に再度学校に連絡を取り、学校の方と直接会っていただきました。電話だけでは伝えづらい話だと思ったのです。また、指導の内容や当事者の生徒の言い分も聞きたいと思いました。
 私は実際にその学校に出向いて話を聞いてもらうつもりでしたが、電話で話をした結果、先方の都合と私の帰りの電車の都合により、東室蘭駅まで車できていただき、幌別駅までの車中で話をすることとなりました。学校が幌別にあるので双方に都合がよかったのです。

 学校からは副校長を務められている先生がいらっしゃいました。しきりに恐縮されておりました。私はあらためて朝に起きた出来事を話し、思うところを伝えました。
 学校の指導をうかがうことができましたが、学校では偶然その日、集会を開き、通学マナーの指導をおこなう日であったので、起きた話はしたが、それ以上の指導は難しいということでした。私は疑問に思うところがあったので、何か具体的に指導の方法があるのでは、と問いましたが、現実にはいろいろあり難しい、苦慮していると告白されました。

 幌別駅に降ろしていただき電車を待つ学生の群れの中に今朝の彼らを見つけました。私は意図して同じ車両に乗車して、近くに座りました。下車する駅までの小一時間の間に機を見て直接、私の足を蹴り続け、カバンで頭を叩き、携帯電話をふっ飛ばした彼に問いたいことがあったからです。なぜ襟首をつかまれて叩きつけられ、怒鳴られることになったのか。その時に何を感じたのか。なぜ電車の窓を傘で叩いたのか。また月曜日の朝、同じ電車に乗るのに。

 周囲に友だちのいない彼は座席の背もたれに隠れるようにして座っていて、顔は血の気が引いているように感じました。
 数分、彼に問いかけ、会話をしましたが、彼は最後まで自分は何もしていない、蹴ってもいない、カバンはぶつかっていない、携帯電話も知らない、電車の窓を傘で叩いてはいない、誰も叩かなかった、それなのに、いきなり殴られた、暴力をふるっていいのか。
 真っ青な顔で目をキョロキョロさせながら勇気を振り絞って彼は言いました。そして、何か証拠があるのかと。
 私は大きな声で彼の顔に自らの顔を近づけて言いました。
 お前がどう言おうと、お前は俺の足を蹴り続け、俺の顔をカバンで殴りつけたんだ。持っていた携帯電話は床に飛ばされた。買ったら5万円の電話だ。お前の持つPSPが同じように飛ばされたら、お前は怒るはずだ。そして、お前か、お前の友だちは俺に腹を立てて、電車の窓を傘で叩いた。月曜の朝にまた顔を会わせることになるのに。

 彼は、そんなことは知らないと言い、そして、同じ車両には乗らないと。

 私は、もう、いいやと言い自席に戻りました。会話は成り立たず平行線で、私は徒労感で、もはや会話を続ける気力はありませんでした。
 下車する際、彼を一瞥すると、やはり鋭い視線で睨んでいました。目を合わせると逸らします。しかし、ふと見ると、まだ睨んでいました。

 私は起きた一連の行動について後悔はしていません。私は暴力を使いました。それは適切とは言い切れませんが、妥当なものであったと考えます。

 私は月曜日の朝、いつものように同じ車両に乗車し、そして、下車します。きっと何事もなかったように過ぎるはずです。マナーの悪さも、着席できない客も、カバンの置かれたボックス席も。

 私の拙い表現では伝えきれない現状を、多くの人に知っていただきたいのです。大げさに言ってしまえば現実の世の中の縮図だと思うのです。この現実を、小さな縮図から変えることができなければ、いつまでも世を憂い、幻滅し、真実から目を逸らすことから逃れられません。

 長文、乱文を送りつけて失礼しました。ですが、何かをしなくてはいけないと思ったのです。重ねて非礼をお詫びします。

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