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鈴木商会

札幌から遠隔地の重機をリアルタイムで操作

事業強化と拡大で体制盤石。資源循環の高精度にも期待

 鉄やアルミをはじめ、家電、自動車、漁網など、あらゆる資源のリサイクルを手掛ける。北海道の循環型社会の一翼を担う存在だ。

 23年は各事業の強化と拡大を推進。3月には新たなグループ会社として解体工事の「MEGURU」(本社・札幌市)を設立した。解体事業はこれまで道東エリアを中心に展開していたが、全道に商圏を拡大。資源回収の効率化も向上させた。

 また、8月には北見エリアの営業機能の強化を目的に、同市内の産業廃棄物処理業者を傘下に収め、グループ5社体制となった。

 さらに全道にある各拠点の隣接地5カ所も新たに取得。将来を見据えた先行投資にも余念が無い。

 一方、DX化も推進しており、重機遠隔操作システム「K‐DIVE(ケーダイブ)」を本社に導入。遠隔地の重機を札幌からリアルタイムに操作できる。

「就業場所の制限を受けることがないので、遠隔地で深刻な問題となっている重機オペレーター不足をクリアできる。地方の事業所への導入を積極的に進めていきます」と駒谷僚社長。

 新たな年は資源の選別精度を上げるため、積極的に設備投資を進めていく。

「あらゆる資源の再利用化を実現するために設備投資は惜しまない。一つひとつの資源を生かすことで〝資源循環型製造業〟を目指していく」と駒谷社長は語る。

駒谷僚社長