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道民防災コンサルタント

災害時の救護を想定した防災訓練のようす

防災訓練を無料で実施。平時から備蓄食や飲料水の確保も推奨

自然災害発生時には、慌てず適切な対応を取ることが生命を守る上で重要だが、日頃の防災訓練が必要不可欠だ。

消防用設備などの点検をメーンに事業展開する「道民防災コンサルタント」では、顧客に無料で防災訓練を行っている。前田博文社長をはじめ、多数の社員が「防災士」の有資格者だ。

防災訓練のシナリオ設計は依頼先の規模、業種、建物の立地などを総合的に判断して設定。消火器や消防設備の操作訓練から、避難経路の確保、AEDの操作方法や自力で動けない人を避難させる搬送法まで教える。

〝防災のプロ〟から学ぶことで、安全に避難できる確率が増すだろう。

また、同社では数百点以上の防災用品を取り扱っており、企業が抱える悩みやニーズをくみ取って商品の提案も行っている。

前田社長は「防災訓練はもちろんですが、備蓄品の準備も重要です。なかでも、食料と水の備えは非常に大切」と語る。

今秋からは、新たな備蓄食としてセインエンタプライズ(本社・東京都)の「サバイバルフーズ」の取り扱いを開始した。

国内生産では初となる25年の長期保存が可能なフリーズドライ加工食品で、カレーやシチュー、雑炊など6タイプを用意。調理もお湯を注いで5分、水でも10分と手軽だ。製造委託は食品メーカー大手の永谷園(本社・東京都)。おいしさはもちろん、高品質な備蓄食といえる。

さらに、ミヤサカ工業(本社・長野県)の非常用浄水器「コッくん飲めるゾウスリム」も扱う。水の分子しか通さない独自の濾過フィルターを搭載し、風呂の残り湯や雨水、期限切れの飲料水なども飲み水としてスピード浄水。水道水や井戸水などに含まれる有機フッ素化合物も除去する。スタイリッシュなデザインも特徴だ。

「災害時の食料や飲料水の確保は想像以上に困難です。現状の防災対策に不安を抱いている人は、どんな事でも気軽に相談してほしい」と前田社長は話す。 

前田博文社長
「サバイバルフーズ」は種類も豊富
「防災士」の資格を持つ社員が多数在籍する