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札幌オーナーズ

森賢一社長(左)と大西裕司常務

〝損して得とれ〟の精神で、愛される永続企業を目指す

賃貸アパートやマンションの管理業務を主軸に、不動産の企画や売買仲介、長期滞在型宿泊施設の運営などを行う「札幌オーナーズ」。29期目となる2022年10月期は、前年同期比で約1億円の増収を記録。堅実なストックビジネスで今期も好業績を見込む。

質の高い管理を実践し、顧客からの紹介や口コミを中心に管理戸数は4400戸を突破。今後3年で6000戸を目指している。

賃貸オーナー向けのセミナーも定期で開催しており、直近では7月22日(土)に札幌市中央区の「かでる2・7」で「空室対策セミナー」を開催する。

同社は森賢一社長が35歳で起ちあげ、来年3月で設立30年となる。

森社長は「私が65歳を迎えたのを機に、31期から新体制を敷きます。顧客、社員に支えられて今がある。今後も皆さまに支持される会社となるべく、私はオーナーとして新社長をバックアップしていきますが、引退はしません」と生涯現役を宣言する。

トップを託されるのは46歳の大西裕司常務。20年以上にわたって最前線で活躍してきた人物であり〝森イズム〟も継承している。

大西常務は「社長は義理人情に厚い良い意味で〝昭和の人〟。常に顧客を思い、〝損して得とれ〟というスタンスで当社を成長させてきました。こうした基軸を踏襲した上で、時代に応じた会社づくりを進めていきます」と意気込む。

一方、本社を構える札幌市白石区の「子ども食堂」への毎月の寄付は7年目を迎え、この他、福祉施設や団体を含めた累計寄付額は2000万円を超えている。

「積んだ徳は必ず返ってくるもの。顧客だけでなく、地域、社会に愛されることが永続企業の条件です」と森社長。

南郷通沿いにある本社社屋。時計台が目印
豊富町で運営する長期滞在型宿泊施設「アズマシーナ」