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バンキン

塩ビ鋼板防水工法の施工前と施工後。丁寧な施工で美観を取り戻す

塩ビ鋼板防水工法でマンションの寿命を延ばす

「屋根や外壁のリフォームを行うことで、家屋自体の寿命を伸ばすことができます。当社には、経験豊富な建築板金技能士が数多く在籍しており、多様なニーズに応えています」と語るのは「バンキン」の川又寧社長だ。同社では、屋根防水や外壁修理の提案から施工までワンストップで対応している。

 屋根防水にはアスファルト防水やシート防水など、さまざまな工法がある。そのなかで同社が得意とするのは、塩化ビニル鋼板を用いた「塩ビ鋼板防水工法」だ。

 同社が道内で初導入したこの工法は、防水技能士の免許を持つ板金職人のみが施工可能で、特殊な工法のため施工できるのは全国でも4社しかない。10年程前から全国的に普及し始め、道内でも大手コンビニエンスストアや札幌市営地下鉄の出入り口建屋などに採用されるようになった。

 具体的な施工は、高い強度を誇る鋼板に耐腐食性のポリ塩化ビニルをコーティングすることで行う。

 温度変化で伸縮することを考慮して、鋼板は10平方㍍以下にカットして敷設。継ぎ目に塩ビシートを用いて伸縮によるゆがみを予防できる。既存の防水加工の上からでも施工できる汎用性の高さも同工法の大きなメリットだ。

 点検作業も容易で、ひび割れや剥がれなどへの耐久力に優れている。万が一穴が空いた場合には、穴の周囲がへこむ構造のため補修箇所が目視で判別できる。

 修繕の際は、破損部分のみを切り取って交換できるため、他の工法と比べて施工時間の短縮やコストの削減にも効果的だ。  

 一方で、保険の活用も推奨する。屋根の補修には、加入している火災保険を適用することで工事費が無料になる場合があるが、適用の可否は専門家でなければ判断が難しい。

「大雪による雪害の相談が多くなっています。保険が適用されるケースもあるため、無料見積りを取り、契約する保険会社に相談することをお勧めします。北海道の厳しい自然環境下で住宅の寿命を伸ばすためには、こまめな点検と修理が必須。点検は3~5年を目処に行うべきです」と川又社長。

 

川又寧社長