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正栄プロジェクト社長・美山正広氏インタビュー「地元リピーターを増やし〝地域一番店〟に」
取材日:2019年7月

写真大 正栄プロジェクト社長 美山正広 氏

【ホール運営の基本に立ち返る:正栄プロジェクト社長美山正広氏が原点回帰】 規制強化で揺れるパチンコ業界。道内大手のパチンコホールチェーン「イーグルグループ」を運営する正栄プロジェクト(本社・札幌市)は、この状況をどう打開するのか。舵を取る美山正広社長に聞いた。

【店舗の基本を徹底 品質を取り戻す】

 ――パチンコ業界の現況は。
 美山 規制強化の真っただ中で、逆風が弱まることはありません。年末までには現行機の大半を新規則機に入れ替えなければなりませんが、ユーザーに支持されるような機種は出てこない。遊技機のゲーム性能は大きく規制され、広告規制強化によりイベント系の営業もできなくなりました。
 顧客の立場に立った規制ならば、ホールもメーカーも販社も一時的な痛みは辛抱できます。しかし、今は誰も喜んでいない。業界全体で客数が減少しています。
 ――同業他社も軒並み苦戦を強いられてますね。
 美山 ただし、落ち込みの原因は外的環境だけではありません。自社の努力不足もあるのではないかと考え、1店、1店見て回りました。すると外的環境以外にも、落ち込みの要因が多々見つかってきました。
 ――具体的には。
 美山 日々の当たり前のことが疎かになっていました。細かな清掃が行き届いていなかったり、設備の不具合が放置されていたりする。昔ではありえなかった光景です。全国の同業他社が視察に来ていた頃のイーグルとは変わっていました。
 同じエリア内の競合店と比較したら大きく変わらないかもしれません。しかし、接客や店内環境、行き届いたサービスこそが当社の強みです。このクオリティは絶対に守らなければならない。
 基本に立ち返り、当たり前のことを徹底する。「接客」「ホール内外のクリンネス」「ホール設備の環境整備」をエリア一番店へと改善していく。イーグルが提供してきたクオリティを取り戻し、継続することが今の課題です。
 新台入れ替えや広告宣伝とは違い即効性はありません。ただ時間はかかりますが、ひいきにしていただいている大切なお客さまに響くと思っています。新台入れ替え時や、バーゲン営業時にだけ来る人たちではなく、地元で継続して遊技していただける一番大切なお客さまに伝わるはずです。
 ――南8条、砂川、釧路の3店舗をリニューアルしました。
 美山 今の課題を解決し、営業力を強化した店舗になっています。砂川店、釧路店には「プラスイーグル」という冠を付けました。原点回帰して本来のイーグル品質に戻し、さらにプラスの価値を創造していくという思いを込めています。旗艦店であるR―1南8条店を加えた3店舗をモデル店舗にし、目に見える形で結果を残し、全店舗を高いレベルに引き上げたい。

【地方店を大幅強化 リピーターに還元】

 ――今後の店舗展開は。
 美山 年末に稚内店をオープンします。ここはさらにワンランク上の店舗を目指し、新しいオペレーションに取り組むチャレンジをします。地方では異例の大型店舗になる予定ですので、マーケットを周辺町村まで拡大し、客数シェアも高めていきます。市場の70%のシェア獲得を目標に、追随できない圧倒的一番店を目指します。人口減少もあり、以前は地方店の縮小も考えました。しかし、地方店には根強いリピーター客がいます。このリピーター客を大事にしたい。
 札幌のような人口集積地で競合店としのぎを削り、新台入れ替えや広告費、出玉還元に資金を投じても喜ぶのは各店を渡り歩くプロ集団です。
 それよりも根強いリピーターで支えられている地方店に資金を使ったほうが価値がある。地元の農村区、漁村区のみなさんに支持される店づくりのほうが価値が上がると考えました。
 新台入れ替えや広告など目先の集客でつくる一番店ではなく、地元の人がリピートしてくれる一番店でなければ意味がありません。リピーターの方々に、しっかり還元していくような営業をしていきます。

【レバンガ北海道のCS進出に手応え】

 ――スポーツ事業のプロバスケチーム「レバンガ北海道」は大苦戦でしたね。
 美山 不甲斐ない結果でした。10勝50敗。22連敗というリーグの連敗記録もつくってしまった。ファンが背を向けてもおかしくない状況でしたが、Bリーグ1部残留をかけた最後の2試合は最高の試合でした。プレーオフ初日を落とし、2日目の逆転勝利から2連勝でした。あれだけの試合をやれるということは、やはり潜在力はある。B1残留プレーオフを制したことにより、来シーズンに向けて、もう1回応援してくれる場面はつくれました。
 スポンサーも減らずにむしろ増えています。観客動員数もリーグ4位です。選手たちも「ファンのみなさんには来季、結果で返す」と言っています。そのために折茂が、日本一のポイントガードと評する橋本竜馬選手を獲得し、名古屋からマーキス・カミングス、大阪からは帰化選手のファイ・パプ月瑠選手も獲得しました。チャンピオンシップに行ける布陣は整いつつあります。負の要素は全部出し切り、これまでのレバンガ北海道の枠は壊しました。新生レバンガに期待してください。

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